レアアース:米国はWTOのルールに則しているか調査 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

レアアース:米国はWTOのルールに則しているか調査

秘書です。
レアアース問題は二国間関係を超えたようですが。
環境問題なのか?、人権問題や国防も視野にいれた経済戦・心理戦か?
米国はWTOのルールに則しているか調査しているようですが、日本は?



■レアアース「事態変わらず」=仙谷氏
時事通信 10月20日(水)11時51分配信
 仙谷由人官房長官は20日午前の記者会見で、中国によるレアアース(希土類)の対日輸出停止について「事態は変わっていない。つまり、止まっているようだ」と述べ、状況が改善されていないことを明らかにした。 


■中国、さらにレアアースの輸出制限か
2010年 10月 20日 9:07 JST WSJ日本版
【上海】中国の当局者は、ハイテクバッテリーや国防関連品に使われる重要素材レアアース(希土類)の輸出を来年さらに減らす兆しを見せている。既に外国政府をひどくいら立たせているレアアース管理が続けられることになる。
 中国稀土学会の林東鲁・秘書長は19日、ダウ・ジョーンズ経済通信に対して、「輸出枠の削減を検討している。ただ、削減率を口にするのは時期尚早だ」と語った。同日付の同国英字紙チャイナ・デーリーは、商務省当局者が輸出枠について、既に削減された今年の水準からさらに最大30%引き下げる可能性のあることを示唆したと伝えた。同省の当局者はこの報道の確認を拒否し、ファクスでの質問事項にも回答を寄せなかった。
 商務省対外貿易局の江帆氏ら中国の当局者は同国南東部でこの日開かれたレアアースに関する会議で、同国での資源のアグレッシブな開発への懸念を表明した。会議参加者が明らかにした。ある当局者は、これまでのところ最大の生産国で消費国でもある中国が輸入国になる可能性もあると警告した。
 会議主催者であるメタルズ・ページズのマネジングディレクター、ナイジェル・トゥナ氏は「彼らが言いたいのは、中国レアアース業界を保護する必要があるということだ」と述べた。
 中国がここ数カ月レアアースの輸出を制限したことに日本、米国などの外国政府が激しく抗議している。
 世界のレアアース供給量の約97%を占め、生産のほぼ半分を消費している中国は、輸出制限は環境意識の高まりを反映したもので、完全に合法であり、これを政治的道具として使うことはないとしている。今年の輸出は昨年の40%程度に制限されている
 しかし、外国の輸入業者は、中国による制限は輸入コストを押し上げ、ハイテク業界に打撃を与えるとともに、国防当局をいら立たせることを狙っていると懸念している。レアアースはiPhone(アイフォーン)からスマート爆弾の製造に至るまで不可欠の素材だ
 中国外務省の馬朝旭・報道局長は19日の記者会見で、輸出制限は日本向けに対して導入したのかとの質問に直接には答えず、政府のレアアース管理は「中国の発展のためばかりでなく、世界の発展のためでもある」と述べた。


■米当局、中国が米欧向けレアアース出荷停止との報道を調査
2010年 10月 20日 08:38 JST
 [ワシントン 19日 ロイター] 米通商当局者は19日、中国が米国と欧州向けのレアアースの出荷を停止したとする米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)の報道について調査していることを明らかにした。
 米通商代表部(USTR)のマクファーソン報道官は「報道を見た。中国の措置や政策が世界貿易機関(WTO)のルールに則しているかどうか調査するとしたわれわれの最近の発表にしたがい、より詳しい情報を収集している」と述べた

 NYT(電子版)が19日、3人の業界筋の話として香港発の記事で伝えたところによると、中国は18日午前に欧米向けの一部のレアアースの出荷をひそかに停止した