レアアース問題:状況改善なし。副大臣派遣で解決できますか? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

レアアース問題:状況改善なし。副大臣派遣で解決できますか?

秘書です。
菅総理は日中関係について、10月13日の衆院予算委員会で、「6月に胡錦濤国家主席と会った時点に戻れたと思っている」と、関係改善に自信を示されました。

しかし、日中関係の改善度合いを首脳会談ができるかどうかだけで判断してはいけません。そう考えると首脳会談を開催するために個別案件を犠牲にしなければいけません。そうすると不満がたまります。戦略的互恵関係はウィン―ウィンの関係であって我慢する関係ではありません。


■レアアース問題、状況改善なし=大畠経産相
時事通信 10月19日(火)10時34分配信

 大畠章宏経済産業相は19日の閣議後会見で、中国によるレアアース(希土類)の対日輸出停止問題について「決して状況は改善していない」との認識を示した上で、同省の副大臣を早期に派遣し、中国政府に正常化を働き掛ける考えを改めて強調した。
 経産相は、問題表面化から先週末までに1隻がレアアースの船積み作業に入り、2隻が日本へ出港したとの情報を明らかにする一方、「依然、税関での厳しい検査態勢が続いている。スムーズに日本へ輸出されるよう要請したい」と述べた。 

■対中批判、「日本に資格ない」=菅首相の為替発言で-報道官
(2010/10/15-19:38)時事通信

 【北京時事】中国商務省の姚堅報道官は15日の定例記者会見で、菅直人首相が通貨安競争をめぐり、中韓両国に「責任ある行動をしてもらいたい」と苦言を呈したことについて、「日本は中国で巨大な利益を得ている。中国を批判することは道理に合わないし、その資格すらない」と厳しく非難した。
 レアアースの対日輸出が滞り、日本側が是正を求めている問題については、「中国が講じている措置は国際ルールに合致する」と反論。「輸出を封鎖するようなことはしない」と理解を求めた。 
 米財務省が半年に1度の為替報告で、中国を「為替操作国」に指定する可能性が再び浮上していることについては、「(中国の)貿易黒字を理由に、人民元が過小評価されているとして中国製品に対して保護主義的な措置を取ることは世界貿易機関(WTO)ルールに違反する」と批判。「人民元相場を米国の国内問題のスケープゴートにすべきではない」とクギを刺した。

→なぜ、副大臣レベルなのか?日中首脳「懇談」ではどうしたのか?「懇談」を成功させるために話題にしなかったのか?違いますね。「懇談」が終わってからレアアースの調査結果を発表でしたね。中国もWTOルールを重視しているのですから、レアアースは副大臣レベルの二国間関係ではなく、WTOで堂々と決着をつけてはどうでしょう?