習近平の時代へ:正常な権力継承 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

習近平の時代へ:正常な権力継承

秘書です。
加茂具樹・慶應義塾大学総合政策学部准教授の「習氏の就任は慣例から決まっていて、正常な権力継承」「中国の政治が安定し推移していることを内外に示したといえる」という分析に注目です。


■「ポスト胡」習近平氏 上海閥の影響力示す
産経新聞 10月19日(火)7時56分配信

 18日閉幕した中国共産党中央委員会第5回総会(5中総会)で、習近平政治局常務委員(国家副主席)が中央軍事委副主席に選ばれ、2年後の第18回党大会で交代する胡錦濤総書記の後継者としての地位を固めた。第17回党大会で、ポスト胡錦濤を含みに、2階級特進で習氏を常務委入りさせた江沢民前総書記ら上海閥の影響力を示した形だが、これを機に権力闘争が激化するとの見方も少なくない。(中国総局長 伊藤正)

 党の最高ポストは総書記だが、実際には中央軍事委主席が最高権力者といわれる。改革・開放後はトウ小平氏が長くその地位にあったが、1989年の天安門事件後は、江沢民氏が総書記、国家主席、軍事委主席の三権を兼ねた。

 軍事委副主席は、同委主席、そして総書記になる前提条件であり、習氏が後継者をほぼ確実にしたとみてよい。

 現在9人いる政治局常務委員の中で、かつて中央軍事委事務局に所属した習近平氏は唯一、広義の軍歴を持つ。習氏は昨年来、軍事委副主席就任の可能性がいわれてきたが、中国筋によると、胡錦濤氏の意中の人物は、子飼いの李克強副首相で、習氏の副主席就任に消極的だったという。習氏の人事によって、李氏は次期首相になる公算が大きくなった。

 中国筋は、習近平氏について「ミニ江沢民」と呼び、江氏同様、思想面では強硬派、経済は成長派と評した。習氏は、昨年秋、新疆ウイグル自治区で発生した騒乱事件で武力鎮圧を主張、温家宝首相ら穏健派と対立したともいう。

 習氏は最近、毛沢東思想を強調し、軍を中心にした保守派の支持を集めてきた。中国国内では近年、諸矛盾が深刻化する中で、一党独裁への批判が高まり、政治改革の要求が強まっているが、習氏は政治改革には否定的といわれ、ノーベル平和賞をめぐる西側の中国批判にも強硬対応を主張したとみられている。

 中国指導部内では内外政策でしばしば意見が対立するが、一党独裁の下で安定を図り、発展を持続することでは一致している。

 軍の支持をバックに習氏が、内外政策で強硬姿勢を取り続ければ、穏健派との衝突は不可避との見方が多い。


■「ポスト胡」に習近平氏 中国「5中総会」閉幕 中央軍事委副主席への就任決定
2010/10/19 07:37更新 産経新聞
【北京=矢板明夫】北京で開かれていた中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中総会)は18日、党序列6位の習近平国家副主席(57)が中国人民解放軍ナンバー2の中央軍事委員会副主席に就任することを決めて閉幕した。この人事で、習氏は胡錦濤国家主席(67)の後継者として、2012年秋の第18期党大会を経て党総書記に選出され、中国は“習近平時代”に入ることが事実上確定した。

 中国では、最高指導者の党総書記になる前に中央軍事委員会の副主席に就任するのが通例だ。1999年、国家副主席だった胡錦濤氏も中央軍事委副主席に選出され、2002年の党大会後に江沢民氏の後任として総書記に選出された。

 習氏の中央軍事委副主席就任は、昨年秋に開かれた4中総会前にも伝えられていたが、結局見送られた。複数の香港紙によると、習氏は自ら党中央委員会に手紙を書き、経験不足を理由に辞退したという。当時、習氏のライバルである党序列7位の李克強筆頭副首相を支持する共産主義青年団(共青団)派による激しい抵抗があったとされる。

 今回、習氏が中央軍事委副主席への就任を決めたのは、2年後の党大会に向けて権力闘争の激化を警戒する胡指導部が、後継者を決定することにより今後の政権の安定運営を図ろうとしたのが理由とみられている。

 習氏は高級幹部子弟で構成する太子党とよばれるグループの代表格で、江沢民前国家主席とも良好な関係にある。習氏が中央軍事委副主席に就任したことにより、太子党の軍における発言力が強まり、現在主流とされる共青団派の影響力が後退するとの見方もある。

 胡主席は総書記就任の2年後の04年に、前任者の江沢民氏から軍最高指導者の軍事委員会主席の座を引き継いだが、胡主席がいつ同ポストを習氏に譲るのかが、今後の焦点となる。

 総会では、今後5年の政策指針である第12次5カ年計画(2011~15)も採択した。閉幕後に発表されたコミュニケによると、住民所得の比較的速い増加などを目標に掲げている。

 ■コミュニケの骨子

一、習近平国家副主席の中央軍事委員会副主席就任を決定

一、「第12次5カ年計画」の提案を採択

一、今後5年の主要目標は経済の安定的かつ比較的速い発展、都市・農村住民の収入の比較的速い増加など

一、エネルギー産業と総合輸送システムの建設を強化し海洋経済を発展させる

一、国防を強化し多様な軍事任務能力を向上させる

 (中国総局)

【用語解説】中国共産党中央委員会総会

 5年ごとに開かれる党大会で選出される中央委員の全体会議。年に少なくとも1回の開催が通例となっている。党大会の閉会中にその権限を代行し、党の最高指導機関として政策方針や重要人事を討論し議決する。第5回は、国民経済の中期目標などを定める次の「5カ年計画」の基本方針が主要議題になることが多い。(中国総局)



■「習時代」へ党独裁強化、外交さらに強硬姿勢も
(2010年10月19日07時18分 読売新聞)

 中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中総会)は18日、習近平・国家副主席を胡錦濤総書記の後継者に選んだ。

 21世紀の超大国への道を突き進む中国は、同時に、「習近平の時代」への助走を始める。過渡期の安定確保を最重視する党は、国内では一党独裁をさらに強める構えだ。対外的にも、従来以上の強硬姿勢を取ることになりそうだ。

 ◆「宣伝攻撃の準備」◆

 5中総会が閉幕した18日、ノーベル平和賞の受賞が決まった民主活動家、劉暁波氏(54)の妻、劉霞さん(49)が軟禁状態にある北京の自宅前は、公安当局による厳戒態勢が続いていた。劉氏の自宅方向に行く通行人は、警官に身分証の提示を求められる。その周辺では、携帯電話の遮断、尾行、訪問阻止などが続く。

 「社会主義民主政治を発展させ、社会主義法治国家の建設を加速する」。5中総会声明は高らかにうたった。しかし、現実は違う。劉氏の自宅前に行こうとして私服警官に阻止された民主活動家の男性は「ここが、中国の現状を象徴する場所だ」と訴えた。

 メディア関係者によると、当局が厳重な監視対象としている人物は北京だけで50人前後に上るという。北京から行方不明となっている活動家も数人いる。

 「習近平の中国」に向かう過程で、共産党は変わるのか。民主化は前進するのか。この問いに、党関係者は首を振って明かした。

「党は、西側民主主義に対し、宣伝攻撃をしかける準備を進めている」 

 その手始めとして、まず、インターネット上で、ノーベル平和賞に反対する声がどんどん掲載されるようになるという。

 総会声明は「積極的に穏当に政治体制改革を推進すべきだ」とした。だが、それは、劉氏らが求めた民主化への改革ではなく、独裁下で行政サービス向上などを徐々に進める「中国式政治改革」でしかない。

 ノーベル平和賞の価値観など認めるつもりはない。(北京 佐伯聡士、関泰晴)



■クローズアップ2010:「ポスト胡」習氏確実 軍と地方に基盤
毎日新聞 2010年10月19日 東京

 ◇「愛国発言」で波紋も
 中国共産党の重要方針を決める第17期中央委員会第5回総会(5中全会)で、習近平副主席(57)が中国の次のトップになる道筋がほぼ確定した。第3世代の江沢民前国家主席(84)、第4世代の胡錦濤国家主席(67)に続く革命第5世代のトップとして中国を率いる習氏への権力委譲は、現指導部が任期切れを迎える2012年党大会をまたいで進められそうだ。だが、今年中に日本を抜いて世界第2位の経済大国になる中国の次期トップの政治手腕には未知の部分が多い。【北京・浦松丈二、成沢健一】

 「腹いっぱいでやることのない外国人が、中国の欠点をあげつらっている」。習氏は昨年2月に外遊先のメキシコで米国の人権批判に反論。中国国内では愛国的発言と受け止められたが、海外メディアには批判的に取り上げられた。

 昨年12月に国家副主席として初訪日した際には、天皇陛下との会見希望日の1カ月前までに要請する「1カ月ルール」に合わない特例会見となった。中国国内の事情で訪日日程がぎりぎりまで決まらなかったためで、日本国内で大きな議論を巻き起こした。

 外交的にはマイナスイメージもあるが、最近の習氏は、ポスト胡錦濤の最有力候補として慎重な言動を心がけている。習近平氏と最近、会見した日本人の中国通は「大人(中国語でダーレン=立派な人物)の風格が出てきた」という感想をもらした。身長180センチを超える大柄な体をゆっくりと運ぶ様子が家父長の威厳を備えつつある。

 実務経験では福建省長だった01年に「サービス型政府」など開明的な行政改革を進めたことが有名だ。当時、国内メディアに「行政官は公僕であり、人民が主人であることを忘れてはならない」と発言して喝采(かっさい)を浴びた

 地方リーダーの大半が胡主席直系の共産主義青年団(共青団)出身幹部で占められるようになった中国政界で、太子党の筆頭格である習氏は河北、福建、浙江の各省などで25年以上の地方経験を誇る。党政治局入りしている第5世代指導者ではただ一人、軍歴があり、軍内に基盤を持っていることも強みだ。

 ただ、地味な性格も影響し、以前は国民的歌手の彭麗媛さんの夫という認知のされ方が一般的だった。08年の北京五輪では党内の最高責任者として運営を任された。彭さんと五輪競技を観戦する様子がテレビ中継され、知名度アップにつながった。福建省内だけで連続17年勤務した習氏の経歴から、中国や対岸の台湾政財界では習氏に連なる「福建閥」という新たな利権グループの台頭が予想されている。

 「胡主席や温家宝首相に比べ、国民的な人気はまだ高くはない」(中国筋)。一方、香港紙に「一人娘が米国に留学した」と報じられるなど、家族の暮らしぶりも注目を集めそうだ。

 対日関係では福建省長時代の01年2月に長崎県、沖縄県、北海道を訪問している。対日強硬派として知られる江沢民氏の流れをくんでいるが一方で、08年春に国家副主席に就任した際には、江沢民時代随一の知日派で知られる前任者の曽慶紅氏(71)から秘書の大半を引き継いだ。そのため、「習氏の時代になっても中国の基本的な課題が変わることはなく、日中の戦略的互恵関係は揺るがないだろう」(外交関係者)という声が一般的だ。

 ◇次期5カ年計画 国主導から民活重視へ
 5中全会では2011~15年の国民経済・社会の発展目標となる「第12次5カ年計画」の基本方針も採択された。閉幕後に発表されたコミュニケによると、「発展方式の転換を加速する重要な時期」と位置づけ、経済構造調整の進展や貧富の格差是正に取り組む必要性を強調している。第12次5カ年計画は来春の全国人民代表大会(国会)で採択される。

 中国では、輸出に依存した資源浪費型の発展モデルから内需を中心にした省エネ型の発展モデルに転換することが課題となっている。内需拡大のためには、国民全体の収入増が不可欠となる。

 コミュニケでは、第12次5カ年計画の目標として、経済の安定的で比較的速い発展や構造調整、住民の所得増加などを掲げた。「調和の取れた労使関係」や「収入分配の調整」なども盛り込み、格差を是正していく方針とみられる。税制改革の必要性は指摘したが、相続税の整備といった具体策は示さなかった。胡主席が提唱してきた「科学的発展観」と「和諧(調和)社会」の理念を具体化する「包容的成長」の文言は、コミュニケには盛り込まれなかった

 現行の第11次5カ年計画(06~10年)では、国内総生産(GDP)の年平均成長率目標を7・5%に設定したが、実際には過去4年間の平均は11%を上回る高成長を示した。だが、こうしたGDP重視は地方での過剰な投資や開発をあおる結果を招いている。このため、次期計画では、政府が民間を引っ張る従来の「国強」から、民間活力重視の「民富」への発展モデルに転換していくとみられる。

 一方、5中全会では政治体制改革が話し合われるとの期待があった。コミュニケは「社会主義民主政治を発展させ、社会主義法治国家を建設する」と社会主義下での民主改革には一応言及したものの、踏み込んだ内容はなかった。中国トップの権力継承プロセスも大きくは改革されず、99年に本格的にスタートした江氏から胡氏への禅譲スタイルを踏襲したとの印象は否めないだろう。


■中国:中央軍事委副主席に習近平氏 胡主席後継に内定
毎日新聞 2010年10月18日 18時10分(最終更新 10月19日 0時26分)

【北京・浦松丈二】中国共産党の重要方針を決める第17期中央委員会第5回総会(5中全会)は18日、革命第5世代の習近平国家副主席(57)の中央軍事委副主席就任を決め、閉会した。中国では軍掌握がトップの条件。習氏の軍事委副主席就任は、胡錦濤国家主席(67)の後継者として事実上内定したことを意味する。習氏は、12年の次期党大会で胡主席が兼務している総書記を継ぎ、翌13年の全国人民代表大会(全人代)で国家主席に選ばれる見通し。

 習氏は副首相を務めた保守派の長老、故・習仲勲氏の子息で、高級幹部子弟の政治勢力「太子党」の筆頭格。同じ第5世代で、胡主席と同じ共産主義青年団(共青団)出身の李克強副首相(55)と、支持勢力を巻き込んだ後継者争いを繰り広げてきた。

 習氏を推すのは、対日強硬派として知られる江沢民・前国家主席(84)。3年前の党大会で上海市トップの書記から党序列6位の政治局常務委員に抜てきされたのは、上海市書記の先輩でもある江前主席らの後押しがあったとされる。

 一方、李氏の属する共青団グループの先輩には1980年代に政治改革を進め、保守派の長老たちから「親日派」と批判されて失脚した故・胡耀邦元総書記もいる。

 内部事情に詳しい党幹部は「太子党は(保守的な)長老に連なっており、共青団グループは(改革派だった)胡耀邦氏の流れをくんでいる。両派の間には80年代からの深い遺恨があり、内政だけでなく対日政策でも大きく考えが異なる」と解説する。

 それでも胡主席がここで後継者問題を決着させたのは、2年後の党大会直前までポスト胡錦濤の後継体制が決まらないと権力闘争が激化すると考えたからだろう。太子党の習氏を次のトップに内定するにあたっては、共青団グループの李氏を次の首相に確定させるなど両派の妥協が成立した可能性が高い。

 結果から見ると、両派の妥協は5中全会前に成立した模様だ。3年前に習氏が序列6位、李氏が同7位となっていることから既定路線だとも言える

 ただ、会期中の16日に四川省成都などで起きた反日デモについて、「日中関係が指導部内の主導権争いに利用されているようだ。反日デモには中国内部に向けられた政治的な思惑がある」(中国の大学教授)と不安視する声もある。

 反日デモの後ろに、習氏への早期の権力委譲を胡主席らに迫る政治勢力があったという見方だ。胡主席に比べると日本とのパイプが細いといわれる習氏が、尖閣諸島問題や反日デモで揺れる対日外交のかじ取りをする際、こうした見方が負担になる可能性がありそうだ。

 【略歴】習近平(しゅう・きんぺい、中国語読みシー・ジンピン) 故習仲勲元副首相を父に持つエリート家系出身。清華大化工学部卒。74年入党。福建省アモイ市副市長や上海市党委書記など20年以上の地方勤務を経て、「2階級特進」で07年政治局常務委員(序列6位)。08年3月の全国人民代表大会で国家副主席。北京五輪の責任者を務めた。夫人は軍所属で国民的歌手の彭麗媛さん。57歳。

■【習氏「胡後継」】 「対立軸、安定的に横滑り」 加茂具樹・慶應義塾大学総合政策学部准教授(現代中国)
2010.10.19 00:17産経新聞

中国の習近平国家副主席 習近平氏の党中央軍事委員会副主席への就任で注目すべきは、胡錦濤国家主席を軸とする勢力と江沢民前国家主席を核とする「上海閥」、そして習氏が属する高級幹部子弟グループ「太子党」間のかけひき、対立軸が安定的に横滑りしていることだ。

 習氏の就任は慣例から決まっていて、正常な権力継承だった。巨大な影響力を持つ軍の掌握に向けて駒を進めたことで、「ポスト胡錦濤-温家宝首相」体制を引き継ぐ次期指導者の地位がほぼ確定した。

 現在の最高指導部は、第17回党大会での権力間のかけひきの結果、生まれたものだが、権力間のバランスが大きく崩れることなく、中国の政治が安定し推移していることを内外に示したといえる。中国共産党の古い体質をも示すわけで、政治改革でも大きな変化がないことが読み取れる。

 習氏が今後、軍事的、外交的に自身の色彩を出していくかだが、集団合議制の中国では否定的な見方をとらざるをえないだろう。次の第18回党大会を境に、胡主席が中央軍事委主席の座を習氏に譲る確率は五分五分だ。江前主席のように軍での地位だけは譲らないこともあり得よう。(談)

■習氏「胡後継」 矢吹教授「一党独裁安定への決意」
2010/10/19 00:40更新産経新聞

■矢吹晋・横浜市立大学名誉教授

 習近平氏の党中央軍事委員会副主席への就任は、中国共産党の体制を何が何でも守るということを内外に示した。一党独裁体制について批判されても安定させようとする決意が見える。

 第17回党大会で現指導部の体制が決まったが、後継指導者が習氏で、次期党大会で習氏と李克強副首相以外のほとんどが指導部を去ることは明白。李副首相が台頭するのではないかと見る向きもあったがあり得ない話だ。習氏の就任は当然の結果だ。

 習氏が軍の要職に就任したことで、胡錦濤国家主席がレームダック(死に体)化するのではないかとの見方もあるが、そもそも胡体制の前半は江沢民前国家主席によるリモコンがあり、後半は軍をバックとする習氏がのし上がってきており、胡主席の特色など出せないままだった。現在の李副首相を後継者にできなかった17回党大会ですでに負けていたのだ。

 次期党大会で胡主席は軍事委主席の座は2年ほどは渡さないのではないか。完全引退すれば、習氏が属する高級幹部子弟グループ「太子党」が露骨に勢力を配置し、牛耳られる可能性があるからだ。しかし、それも面目を保つ受け身的な意味でしかない。(談)