親書はあった?:極秘訪中の検証こそ日本外交正常化の第一歩 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

親書はあった?:極秘訪中の検証こそ日本外交正常化の第一歩

秘書です。
今週の国会では、柳腰外交の核心である細野極秘訪中で外務省外しをして何を秘密合意してきたのかは明らかにされませんでした。
国民外交とおっしゃるなら、この極秘訪中の情報が公開されなければなりません。
外務省も外して、一体、何を約束してきたのか。
親書はあったのか、なかったのか(親書の信ぴょう性を担保するために官邸スタッフが随行したのではないか)

下記の記事にある「ある男」を含め、メディアで報道された極秘訪中団3人には、親書の存在を含め、国会に来て語っていただく必要がないのでしょうか?


■細野氏“極秘訪中”の裏側で…外務省は蚊帳の外
産経新聞 10月16日(土)1時48分配信

【尖閣危機】(中)

 「何であの男が…」

 9月29日夜、超党派の日中友好議員連盟に所属する民主党議員はテレビのニュース映像を見て絶句した。

 ニュースは民主党前幹事長代理、細野豪志が訪中していることを伝えていた。細野は沖縄・尖閣諸島沖で発生した中国漁船衝突事件の打開策を探るための「密使」だった。

 先の議員が絶句したのには理由があった。北京市内のホテルで記者団に囲まれる細野の傍らに見覚えのある男が映っていたからだ。

 男は日本企業の中国進出を支援するコンサルタント。自民党政権時代から日中のパイプ役を果たしてきた。この人物の話題は瞬く間に永田町に広まった。官房長官、仙谷由人とは学生時代からの友人だとも伝わってきた。

 話を聞きつけたあるベテラン議員は「民間人に頼るとは首相官邸も相当焦ってたんだな」と語った。

 細野は仙谷とともに外相、前原誠司が率いるグループに属していたが、9月の党代表選では元代表、小沢一郎を支持した。昨年12月、小沢が600人超を率いて訪中した際には事務総長を務め、中国側にも名前を知られていた。選挙後、無役となった細野はかえって動きやすい立場にいた。

 日中外交筋によると、中国側は「政権の意思を反映する人を派遣してほしい」と求めてきた。細野が首相、菅直人の親書を持参すると伝えると、中国側は外交を統括する国務委員、戴(たい)秉(へい)国(こく)との会談を設定した

 細野訪中は10月4日の首相、菅直人と中国首相、温家宝の会談につながった。首脳会談に向けての一連の動きのなかで、外務省は「蚊帳の外」に置かれた

 「官邸は外務省ルートを信じず、素人が危ない対中折衝を繰り返している」  

 外務省幹部は指摘する。コンサルタント氏の“活躍”はその一端だ。

  × × ×

 衝突事件で圧力を強めた中国に対し、日本は発生当初から「オール・ジャパンにはほど遠かった」(政府当局者)。

 事件が発生した9月7日午後、国土交通相だった、前原は海上保安庁長官の鈴木久泰に電話で強い口調で指示した。

 「一歩も譲るな!」

 仙谷が「日中関係に影響が出るな」などと穏便に片付けたいそぶりもみせていたためだ。中国人船長の身柄拘束から逮捕に時間がかかっていた。

 「官邸の誰とは言わないがS長官が弱腰だった。逮捕しろと言ったのはおれだ」

 民主党代表時代から中国の軍拡路線に警鐘を鳴らしてきた前原は、周囲にこう漏らした。

 逮捕に中国側が抗議を強めるなか、政府内で各省庁の幹部が集まって対策会議を開き、本格的な対応策が練られることはなかった。外務省幹部は振り返る。

「以前ならば事務の官房副長官を中心にして、対策を煮詰めてから政治判断を仰ぐというのが常識だったが、民主党政権はそれをやらなかった」 

 政府筋も「政治家と官僚が一枚岩でなかった」としたうえで、その理由として(1)政権交代してから間もないため菅や仙谷が対応の仕方に慣れていなかった(2)官僚側も「政治主導」のお手並み拝見のムードが漂って積極的に意見具申しなかった-と指摘した。そのうえでこうつぶやいた。

 「過去の対策会議も小田原評定のように何も決まらないこともあった。それでもさまざまな角度から検討作業をした。今回はそれすらなかった。この差は大きいよな」

  × × ×

「日本政府の対応にはがっかりしている。個人的見解だが仲間も同じ考えだ」 

 中国人船長が釈放された後、日本政府当局者は韓国政府の友人から失望を伝えられた。

 アジア各国の報道機関も「日本の降伏宣言で幕」(韓国・聯合ニュース)、「中国政府の強い圧力で釈放を決めた」(シンガポールのストレーツ・タイムズ紙)などと報じた。

 日本は中国との“外交戦争”に敗れたのか。12日から始まった予算委員会論戦では、この勝敗論が大きな焦点となった。

 「国際政治のコモンセンス(常識)から見れば、日本のほうがずっと上手だったと評価を受けている。日本はしなやかでしたたかな外交を行う以外、21世紀を生き抜くことはできない」

 仙谷は14日の参院予算委員会でこう強弁した。

 仙谷はこれを「柳腰外交」と表現したが、インターネット上にはさっそく芸者姿でしなを作る仙谷の画像が出回った。(敬称略)


→中国側の「政権の意思を反映する人を派遣してほしい」といわれ、外務省外しをして、親書を持っていったのか?そして、親書を副総理級に届けたのか?外務省外しの巧妙な謀略にのったんじゃないですか。

→そして、このルートで、中国語通訳なき日中ブリュッセル首脳「交談」になるのか?

→突如として、何をしているのか公式文書には一切のこらない、官僚も外されている状態が権力の中枢に発生した。まるで日本の権力中枢に臨時革命政府ができていたような感じですね。プロ集団を外したシロウト集団の傀儡政権が!もちろん、きっと違うのでしょう。違うということを国会で示す義務が民主党政権にある。

→細野極秘訪中団は、一体、何を「取引」してきたのか。国民にはいま知る権利がある。秘密訪中団がカメラに堂々と映ったのですから、いまさら10年後、20年後に分かります、などということはできません。


■尖閣事件対応に苦言=外務官僚の活用促す-前駐中国大使
(2010/10/16-00:43)時事通信
 宮本雄二前駐中国大使は15日、「国家というものは一本背骨が入っていなければだめだ。ふにゃふにゃした国だとふにゃふにゃした外交になる。自分の国は自分で守るという決意がなければならない」と述べ、尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件への日本政府の対応に苦言を呈した。都内の日本記者クラブで行った講演後の質疑応答で述べた。
 また国内で国論が統一されていないため、外交活動のかなりの部分が国内対応に費やされると指摘。さらに「大いにプロ集団を使ってほしい」と述べ、菅直人政権に外務官僚の活用を促した。 

→極秘訪中による秘密合意を国会で語ることができないのであれば、どうやって、この流れを一旦切断、白紙化すべきかを政治は真剣に考えなければいけません。

→背骨の代わりに柳の葉っぱの傀儡政権ではないという証、下記記事の関連で立てることができるでしょうか?人権重視は民主党の看板の一つだったのではないですか(格差是正、天下り禁止の看板とともに消え去ったのでしょうか?)


■学者も釈放要求、指導部揺さぶり=ノーベル平和賞劉氏非難記事で反撃も-中国
(2010/10/15-21:06)時事通信
 【北京時事】中国で服役中の民主活動家でノーベル平和賞受賞が決まった劉暁波氏らの釈放を求めて、国内の学者ら100人以上が署名した声明が15日までに、インターネット上で発表された。中国共産党の第17期中央委員会第5回総会(5中総会)が始まったのに合わせて発表し、胡錦濤指導部に揺さぶりを掛ける狙いがあるとみられる。一方、劉氏の受賞決定を黙殺してきた中国メディアは劉氏を非難する記事を載せ始めた。
 声明を出したのは元社会科学院研究員の徐友漁氏をはじめ、学者や作家、弁護士ら改革派の知識人。劉氏が一党独裁の廃止などを求めて起草し、罪に問われた「08憲章」の署名者と重なる。
 声明は「平和賞授与は中国が平和的に社会の転換を実現し、民主憲政に進む契機」として、劉氏を含むすべての政治犯の釈放、劉氏の妻らに対する軟禁措置の停止などを要求。政治体制改革に言及した温家宝首相の発言を受け「約束を果たすべきだ」と求めた。
 受賞決定後、元党幹部らも当局の言論統制を批判し、言論の自由を求める公開書簡を発表。当局の厳しい監視の目をかいくぐり、ネットを駆使して批判の声を上げる動きが表面化している。


■【劉氏に平和賞】中国は「責任取るべきだ」 ノルウェー外相が抗議 
2010.10.15 22:44産経新聞
2010年のノーベル平和賞受賞が決まった中国の民主活動家、劉暁波氏(右)と妻の劉霞さん(劉氏の家族提供・ロイター) ノルウェーのストーレ外相は15日、中国の民主活動家、劉暁波氏へのノーベル平和賞授与決定に絡んで中国がノルウェーに対抗措置を取ったことに対し、中国は「責任を取るべきだ」と駐オスロ中国大使に抗議の意を示した。また、劉氏の釈放と、劉氏の妻、劉霞さんに対する軟禁の解除を求めた。中国の対抗措置に対するノルウェー政府高官の抗議は初めて。

 劉氏への授賞決定を受け中国は、ノルウェーの漁業・沿岸問題相との会合をキャンセルしたほか、ノルウェー政府高官による中国訪問などの交流を中止するなどしている。

 ストーレ外相は声明で「両国関係と両国の利益に悪影響を与える行動を取るという決断に対して中国は責任を取るべきだ」とした。(共同)