民主党がビデオ公開に消極的な理由は?:「外交的な状況、国内の様子」って何? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

民主党がビデオ公開に消極的な理由は?:「外交的な状況、国内の様子」って何?

秘書です。
下記の記事の民主党議員の発言の「外交的な状況、国内の様子も理解したうえで判断」って何でしょうね。事実判断のための証拠を世界に公開しない理由とは?


■海保の尖閣ビデオ、衆院予算委が提出要求を議決
2010年10月13日23時34分朝日新聞

 尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件で、衆院予算委員会(中井洽委員長)は13日、事件を撮影した海上保安庁のビデオ映像を国会に提出するよう那覇地検に求めることを全会一致で議決した。ただビデオの提出時期は決まっておらず、提出されたとしても、公開されるかどうかは分からない。

 衆院予算委の中川正春筆頭理事(民主)は議決後に記者会見し、ビデオが提出された後の取り扱いについて「決めていない。与党としては政府と連携をとっていきたい。外交的な状況、国内の様子も理解したうえで判断する」と述べ、一般には公開せず、議員だけの「秘密会」で閲覧することを含めて検討していく考えを示した。

 ビデオについては仙谷由人官房長官が先月28日、国会の議決があれば提出する可能性を示唆。その後、中国当局に事実上拘束されていたフジタ社員が釈放され、「もうビデオを出さない理由はない。国民の白日のもとに公開すべきだ」(自民党国対幹部)との声が野党を中心に高まっていた。今回の議決には、ねじれ国会を乗り切るうえで野党に一定の配慮をする必要があるという、国会対策上の判断があったとみられる

 一方、ビデオを公開すれば中国側の反発は必至だ。日中首脳会談が実現するなど日中関係は改善の兆しをみせるなか、菅政権内では公開への慎重論が強まっている。このため、衆院予算委はビデオ提出の期限を定めなかった。今後の補正予算案の審議で、与党がビデオの扱いをカードに野党の協力を得ようとする可能性もあるが、その場合でも一般公開に踏み切らない可能性もある

→もう一度下記記事をみてください。中国はビデオ公開をもとめています。

→残る理由は「国内の様子」ですね。

①「柳腰外交」批判につながる
②国会対策の取引に残す

というのがビデオ公開しない理由とすると、これはひどい。


■漁船衝突:ビデオ公開を日本に要求 中国外務省副報道局長
毎日新聞 2010年9月21日 19時31分(最終更新 9月21日 23時10分)
 【北京・浦松丈二】中国外務省の姜瑜副報道局長は21日の定例会見で、尖閣諸島(中国名・釣魚島)での衝突事故について「中国漁船が巡視船にぶつけられた」と主張し、海上保安庁に対し事故の模様を撮影したビデオを「最初から最後まで一部始終」公表するよう求めた

 事故後、中国メディアは巡視船側が漁船にぶつかったと報道しているが、中国政府として公式に事故の事実関係を主張したのは初めて。中国側からビデオ公開を求めることで主張の正しさを印象づける思惑もありそうだ。

 姜副局長は「中国漁船が釣魚島付近海域で正常操業中、日本の巡視船多数に囲まれ、追跡され、妨害され、ぶつけられ、損害を受けた」と主張し、日本側に船長の即時無条件釈放を改めて要求した。

 「ビデオ公開が日中の争いを解決する方法の一つとは思わないか」との質問に副局長は、「日本側のビデオが何時間あり、最初から最後まで一部始終が公表されるかどうかは分からない」と述べ、都合のいい部分だけ公表しないよう日本側をけん制した。