日中首脳会談の自己目的化:首脳会談は手段であって目的ではないのでは? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

日中首脳会談の自己目的化:首脳会談は手段であって目的ではないのでは?

秘書です。

対中政策の目的は、日中首脳会談をやることなんですか?
日中首脳会談は手段にすぎないんじゃないですか?


■日中首脳会談“環境作り進む”
10月12日 11時13分 NHK
仙谷官房長官は、午前の記者会見で、日中両国の関係改善の流れが進んでいるなかで、今月末にベトナムで開かれる国際会議の場で日中首脳会談を開催する環境作りが進んでいるという考えを示しました。

この中で、仙谷官房長官は、先週末に中国で建設会社「フジタ」の現地法人の社員、高橋定さんが解放されたことについて、「高橋さんから、もう少しよく事情を聞かなければいけない。また、どのような法律に基づいて、どのような被疑事実と手続きのなかで拘束が続いたのかについて、外交ルートを通じて中国側に聞く必要がある」と述べました。そのうえで、仙谷官房長官は、今月28日からベトナムのハノイで開かれるASEAN=東南アジア諸国連合による首脳会合の場を活用して、菅総理大臣と温家宝首相との日中首脳会談が行われる可能性について、「日本側からすれば、ASEAN首脳会議の場で2国間の会談を行う環境作りがポジティブな方向で進んでいると思うきのう行われた日中の防衛大臣と国防相の懇談も、それに向けての中国側のサインではないか」と述べました。


菅民主党政権は、日中首脳会談をやることを目的化していませんか。首脳会談は目的ではなく手段でしょう。「手段の目的化」をして、本来の目的をわすれていませんか。

日中首脳会談をやる環境づくりのために、ビデオの公開を遠慮する?

その結果、多国間外交で日本の支持を集められていないのではないですか。中国側は多国間会合の場で国益を守っているのではないでしょうか。

ビデオ非公開で得られる国益、損する国益のバランス感覚は大丈夫ですか。

なぜ、色々なことを日本側が自主規制して、伝えられるところでは多国間会合の演説原稿を修正して、ビデオを非公開にして、言うべきことも言えない日中首脳会談を目的化するのですか。


戦略的互恵関係は事実に基づき、双方の関心事項をすべて話題にすべきでしょう。

そうでなしに首脳会談を自己目的化する延長線上に、衛星国家化、傀儡政権化が待っていませんか。