非鄧小平化?:論争棚上げ→解決着手? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

非鄧小平化?:論争棚上げ→解決着手?

秘書です。
中国専門家はこのことをどう分析するのでしょうか。
香港メディアから発信の意味は?
いずれにしても、日本も「解決着手」への備えとシュミレーションが必要です。
菅総理も「非鄧小平化」の可能性は認識されてますよね。


■トウ氏の棚上げ路線、修正か=尖閣問題で中国-香港メディア
(2010/10/03-14:35)事実通信
 【香港時事】尖閣諸島(中国名・釣魚島)の領有権問題で、かつて中国の最高実力者だったトウ小平氏(1997年死去)が定めた「論争を棚上げして、共同開発する」という基本路線が修正されたのではないかとの見方が出ている。尖閣近海で9月7日に起きた海上保安庁巡視船と中国漁船が衝突した事件を機に、中国側で対日強硬論が高まったためで、香港メディアでは、棚上げ路線修正を示唆する情報が相次いでいる
 香港の中国当局系ニュースサイト・中国評論新聞網は3日の論評で「今回の衝突事件は、釣魚島問題をこれ以上『棚上げ』し続ければ、問題がどんどん増えることを示した」と指摘。漁業監視船の尖閣海域でのパトロール常態化は「中国の立場が『論争棚上げ』から『解決着手』に前進したことを意味するのかもしれない」と分析した。
 論評は、漁業監視船が活動を強化し、尖閣近海でのトラブルを防止するための協議に日本側が応じれば、「事実上、釣魚島紛争の解決手続きに入ったも同然となる」と主張した。
 また、中国系日刊紙・香港商報によると、中国軍系の学術団体・軍事科学学会副秘書長で、軍部強硬派の意見を代弁している羅援少将は9月下旬、尖閣問題に関して「論争は棚上げできるが、主権は棚上げできない。主権は明確にしなければならない」と述べ、棚上げに重点を置くトウ氏の考えに公然と異論を唱えた。
 トウ氏は尖閣問題だけでなく、外交全般で「能力を隠し、控えめに振る舞え」と指示した。しかし、近年の国力増大で胡錦濤国家主席ら現在の指導者たちは自信を増しており、一部の香港メディアは「現指導部は『時代と共に進む』という新しい原則により、トウ氏の路線を調整しているようだ」(サウス・チャイナ・モーニング・ポスト紙)などと「非トウ小平化」の傾向を指摘している。