欧州戦線:中国はギリシャでさっそくASEMの環境づくり | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

欧州戦線:中国はギリシャでさっそくASEMの環境づくり

秘書です。
ギリシャといえば欧州文明の発祥の地。中国はしっかりASEMを前にメッセージを出していますね。
欧州の客観情勢をよく分析したとても戦略的な心理戦、経済戦ですね。


■中国 ギリシャ国債購入方針を表明
10月3日 5時6分 NHK
ヨーロッパの国々の財政赤字が世界経済の懸念材料となるなか、中国の温家宝首相は、危機の発端となったギリシャの国債を買い増す方針を表明し、世界経済の安定に向けた貢献を示すねらいがあるとみられています。

中国の温家宝首相は、アジアとヨーロッパの首脳らが一堂に集まるASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会議がベルギーで開かれるのを前に、2日、ギリシャを訪問し、パパンドレウ首相と会談したあと記者会見を行いました。この中で温首相は「中国は外貨準備の中で、すでにギリシャの国債を保有しているが、ギリシャ政府が新たに国債を発行するなら購入に積極的だ」と述べ、ギリシャの国債を買い増す方針を表明しました。巨額の財政赤字を抱えるヨーロッパの国々をめぐっては、アメリカの大手格付け会社が先週、スペインの国債の格付けを1段階引き下げると発表したほか、アイルランドでも国債が大幅に値下がりしています。信用不安が再び高まるおそれも指摘されるなか、中国が危機の発端となったギリシャへの新たな支援の方針を表明した背景には、世界経済の安定に向けた貢献を示すねらいがあるとみられています。また、尖閣諸島沖で起きた中国漁船の衝突事件を受けて、中国政府の強硬姿勢を懸念する声も上がっていることから、国際社会との協調姿勢をアピールして懸念をふっしょくする思わくもあるものとみられます


それに対して日本の欧州戦線対策は?「日本はギリシャ化しないように、デフレ下でも増税を断行して景気を回復します」というメッセージ?これは国内にしか通用しません。通訳のミスかな、と思われて、欧州の心はつかめないかもしれませんね。