日銀短観:先行き悪化→フォワードルッキング? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

日銀短観:先行き悪化→フォワードルッキング?

秘書です。

先行きは一転して悪化に転じる見通し

で、フォワードルッキングで、どうします?


■短観 改善続くも先行きは悪化
9月29日 10時34分 NHK
日銀が29日発表した短観=企業短期経済観測調査によりますと、企業の景気判断は、大企業の製造業で6期連続で改善したものの、先行きは一転して悪化に転じる見通しで、急激な円高の影響などで、企業の間に景気の先行きに厳しい見方が広がっていることを示す結果となりました。

日銀の短観は3か月ごとに行われ、今回は先月下旬から今月下旬にかけて1万1000社余りを対象に実施されました。それによりますと、景気の現状について「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いた差は、大企業の製造業でプラス8ポイントと、前回を7ポイント上回って6期連続の改善となりました。また大企業の非製造業は、7ポイント改善してプラス2ポイントとなり、おととし9月以来、2年ぶりにプラスに転じました。中小企業も、全体でマイナス18ポイントと前回を上回りました。一方、3か月先については、大企業製造業でマイナス1ポイントと今回の調査を9ポイント下回って7期ぶりに悪化に転じる厳しい見通しとなっています。とりわけ自動車産業では、今回のプラス32ポイントが、3か月先にはマイナス6ポイントへと過去に例のない38ポイントの悪化幅を見込んでいます。これは政府の景気対策の効果が弱まることに加え、急激な円高や世界経済の減速による輸出の伸び悩みで、生産が落ち込むという懸念が強まっているためです。日本経済は輸出主導で緩やかに回復してきましたが、今回の短観は、企業の間に景気の先行きに対する厳しい見方が広がっていることを示す結果となりました。



背景としては、①経済対策の剥落、②世界経済の減速、③円高の影響。

集計のスケジュールから考えると対中問題はほとんど影響していないでしょう。

下期の想定為替レートは89.44円と現状の83円台に比べてやや楽観的な想定ですね。現状の水準が続けば、景況感や収益計画は下方修正になるかもしれません。

さて、ここで、フォワードルッキングな金融政策、どうなりますか?