今日の鉄道ニュース! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

今日の鉄道ニュース!

全国200万の鉄道ファンのみなさま!
暑いですね!

まずは、鹿島鉄道線路跡活用の話題から。



■廃線の鹿島鉄道線路跡にバス 公設民営で30日運行開始
2010年8月30日朝日新聞


 廃線となった鹿島鉄道の線路跡に作られたバス専用道を走るバス高速輸送システム(BRT)が30日に運行開始する。29日、石岡駅西口の石岡ステーションパークで開通式が開かれた。石岡、小美玉両市と県が整備し、関鉄グリーンバス(石岡市)が運行する公設民営方式のBRTとしては全国初となる。

 専用道は、廃線になった同線のうち、石岡駅―四箇村駅間(計5.1キロ)の元鉄道軌道上に7億6千万円をかけて整備された。幅は4メートル(待避所は5.5メートル)。

 専用道を利用して、石岡―小川駅間や石岡―茨城空港間などのバスが平日112便(土日・祝日は80便)運行。このうち、茨城空港へは平日、土日・祝日とも12便を運行する。同市によると、1日当たり1600人の利用を目標にしている。

 バスは景色に溶け込むようにグレーの地に白、黒を使った落ち着いた色彩。国道355号の渋滞で遅れることが多かったが、利便性が高まるという。30日は石岡駅発が鉾田駅行きの始発午前6時5分から運行が始まる。

 開通式には、石岡市の久保田健一郎市長、小美玉市の島田穣一市長のほか、国会議員、国土交通省、県などの関係者、約100人が出席。久保田市長は「渋滞によって不安定だった定時性、速達性が確保でき、企業や学校に通う皆さまや茨城空港への足として期待できる」とあいさつした。その後、テープカットを行い、バス3台に関係者約80人を乗せて、茨城空港へ向け、記念乗車した。

 テープカットに加わった地元の7高校の生徒会で組織している「かしてつバス応援団」の団長で石岡商高3年の米原あみさん(17)は「応援団のキャラクターを作ったりティッシュを配ったりして毎年、開通に向け応援してきた。私の代で開通できたのは誇りです」と喜んでいた。(土田芳孝)

「かしてつ応援団」は「かしてつバス応援団」に衣替えしたんですね。がんばってください!

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■太宰ミュージアム 9月4、5日に開幕フェス/五所川原
2010/8/30 陸奥新報

 作家太宰治のふるさと五所川原市金木町を博物館に見立てた「太宰ミュージアム」は9月4、5日、同地区の県立芦野公園でグランドオープニングフェスタを行う。フェスタでは、同町出身の歌手吉幾三さんのトークショーなどのイベントや西北五地域の豊富な食材を結集。終日、金木地区に滞在できる充実したメニューで奥津軽の魅力を発信する。
 太宰ミュージアムは東北新幹線全線開業を見据え、太宰をテーマに地域の文化、食、農村体験など多彩な行事、滞在メニューを年間を通して提供する試み。「年中どこかで何かが面白い」のキャッチフレーズの下、県などで組織する実行委員会はホームページや公式ガイドブックで奥津軽の情報を積極的に発信している。
 フェスタでは、湖上ステージで吉さんのトークショー「ふるさと奥津軽を語る」や津軽三味線演奏、太宰の小説「津軽」の津軽弁劇など同地区の文化を身近に感じることができるイベントを実施。このほか、園内ではヒバ細工体験や津軽塗体験といった体験特設ブース、金木地区だけで販売する太宰グッズを含め奥津軽の特産品の出店がずらりと並ぶ。
 また、金木高校生徒による芦野公園内の文学散歩案内(無料)や太宰クイズ大会、「太宰治ゆかりの地かなぎ文学散歩」特別編(1500円)を1日40人限定で実施する。特別編は芦野公園から津軽鉄道で金木駅へ向かい、太宰治記念館「斜陽館」などを訪れる。
 楽しみはフェスタ会場だけではない。地元の特定非営利活動法人かなぎ元気倶楽部(今誠康代表理事)は今年7月、同市の市民提案型事業を活用して中心街に読み歩き看板を設置。地元商店の協力も得て、メロス坂通りには「走れメロス」、仁太坊通りには津軽三味線の始祖「仁太坊」の八人芸についてなど、計28カ所に看板を置き、町歩きを楽しめる環境を整えた。
 フェスタや看板設置では、東北新幹線全線開業に向けて地域の機運を盛り上げる狙いもある。担当する同倶楽部の山中菜津美さんは「地域住民と地域が元気になるにはどうすればよいかを考え、足を運んでくれる人のためにも一丸となって頑張っていけたら」と話した。

いろいろなドラマでおなじみの、津軽鉄道の魅力はストーブ列車だけではありません。

■市電フェスティバル:運転士を体験--札幌 /北海道
毎日新聞 2010年8月30日 地方版
 「市民の足」の市電をより身近に感じてもらおうと、29日、「市電フェスティバル」が札幌市中央区の電車事業所と隣接するグラウンドで開かれ、家族連れや鉄道ファンらでにぎわった。

 フェスティバルは、同市交通局などが毎年この時期に開いている。

 運転士体験コーナーでは、子供たちが制帽をかぶって扉の開閉操作や車内アナウンスに挑戦した。

 同区の小学3年、深瀬俊介君(9)は「『次止まります』とマイクでしゃべれて楽しかった。将来の夢は運転士さん」と目を輝かせていた。

 このほか、車両に乗ったまま洗車機をくぐったり、電車と「綱引き」するコーナーも設けられ、子供たちの歓声が上がった。【久野華代】

では、この市電フェスティバルを北海道新聞のブログからより詳しくみてみましょう。

■市電フェスティバル2010探訪記
http://blog.hokkaido-np.co.jp/tamatetsu/archives/2010/08/post_47.html2010-08-30
13:26北海度新聞ブログ

 暑い日々が続いていますが、みなさまお元気ですか。8月29日の札幌の最高気温は30度ちょうど。1週間ぶりの真夏日となりました。湿気が多く、ムシムシしており、どうも札幌らしくない天気です。蒸し暑い天候の中、さわやかな(はずの)北の大地を疾走する「北海道マラソン」が開かれまして、おかげさまで大盛況でした。そして、鉄道ファンの注目行事、「市電フェスティバル2010」も、それと負けないくらいの大盛況でした。最北の路面電車が集まる電車事業所が一般開放される、年唯一の機会とあって、ものすごい人、人、人。5歳の次男を連れて開始15分後の午前10時15分に到着したのですが、運転台体験(先着60人)はすでに「受付終了」という人気ぶりでした。

 さて、札幌市電と言えば、やはり「ササラ電車」ですね。全国的に著名な除雪電車。豪雪寒冷地帯を行く線路はあまたありますが、併用軌道に限れば、国内ではいまや札幌だけ。線路以外はアスファルトで覆われた併用軌道を、ていねいに、かつ効率よく除雪できるのは、ササラ電車以外にありません。札幌のほか函館市電でも、冬季は大活躍しております。会場では、500人限定で、ササラ電車のペーパークラフト無料作成コーナーもありました。私も作らせていただきましたが、簡単、かつなかなかしっかりしたつくりで、うちの5歳児も大喜びでした。

 ところで「ささら」とは? 細く割った竹を束ねた道具で、なべ底を磨いたりなど、本来は、たわしのように使われるものです。竹ならではの反発力を除雪に応用したのは、当時の札幌電気鉄道の技師長、助川貞利でした。1915年に誕生したササラ電車は、今も登場当時と変わらぬ仕組みで、走っております。

 車両工場の中では、台車が外された電車が、宙に浮いているかのように鎮座しておりました。車輪も展示されていました。一見、バーベルの重りのように見えますが、重さが全然違います。例えば8500形の車輪(直径660mm)は1個195kg。車体更新車の3300形や「親子電車」のなごりのM100形(直径610mm)も117kgもあるそうです。

 電車事業所に隣接したグラウンドに設けられた「第2会場」も盛況でした。沿線地域の方々が運営する露店も設けられ、金魚すくいやその他ゲームに、多くの子どもたちが列を作っていました。沿線の人たちの、市電にたいする熱意に、頭が下がる思いでした。

 その第2会場には、路面電車と札幌の将来を考える特設ブースがありました。一時は存廃をめぐる論議になった路面電車ですが、札幌市は2005年、存続を決めました。ただ、この路線をどう活用するのか、あるいは延伸を手がけるのか…。市は今年3月、創成川より東の「創成川東・苗穂」、JR桑園駅周辺の「桑園」、JR札幌駅周辺の「都心」の3地区を延伸の候補地区として示しましたが、将来像がなかなか見えないのが実態です。

 存続を決めた2005年当時、私は札幌市政担当記者として、路面電車問題も取材しておりました。当時、市民団体のメンバーが「市電は『横に走るエレベーター』。街中を動くのに、これだけ気軽に使える乗り物は他にない」と話していたのが印象的でした。確かに、地下鉄に乗るのは、のぼったり降りたり面倒です。バスと違い「軌道」が目に見える安心感もあります。まちの機能を高めるためにも、市電の延伸は不可欠と考えます。(佐藤元治)

台風がきたときのニュースの中継は、波うつ港か、豪雨の中を走る路面電車が定番です!つまり、路面電車は街の顔です!