新しい政治のあり方(中川語録) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

新しい政治のあり方(中川語録)

菅総理からは、続投の意欲は見えるが何をしたいのかが見えない。市民運動出身の政治家として、長年温めてきた構想とは、一体何なのか。

このまま構想を示さない菅総理が秋以降も続投するということになれば、やるべきことは国会で決定し、菅総理は行政府の長として国会の意に従って執行実務に責任を持つ、という存在になっていくだろう。

国会の意思決定に従って、実務執行に徹するというのは、一つの政治のあり方なのかもしれない。現憲法において、国権の最高機関は国会だからである。政治主導の一つのあり方である。

ほぼ対等な権限を持つ衆参両院のねじれ国会とは、参議院と内閣・衆議院のチェック・アンド・バランスという「日本型分割政府」を意味する。過去5回の参院選において、小泉政権期を除く3回、国民は「日本型分割政府」を選択している。

英国の議院内閣制とは異なる日本の新しい政治をめざすべき時が来ているように思う。

(8月4日記)中川秀直