新首相:Another One Bites the Dust(地獄へ道連れ)! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

新首相:Another One Bites the Dust(地獄へ道連れ)!

秘書です。
Another One Bites the Dust(地獄へ道連れ)!
クイーンの曲です。なつかしい。


■首相選出日程に野党反発「民主の都合だけで横暴」
(2010年6月3日11時20分 読売新聞)
 民主党が4日に国会での首相指名選挙、7日に新首相の所信表明演説などを行う方向で調整に入ったことに対し、野党各党は「民主党の都合だけの国会運営で、横暴だ」と反発している。

 これに対し、自民党の石破政調会長は、都内で記者団に、「どさくさに紛れて何とかイメージを変えようとなると、そういう日程になるんだろう。小沢(民主党幹事長)さんの意向が強く反映されているんじゃないか」と語った。公明党の山口代表は党中央幹事会のあいさつで、「これから会期を延長しない中で、(新首相の)所信表明演説、代表質問が行われる。残るわずかな期間に(衆参両院で)予算委員会を開き、新首相の考え方に対する集中審議をやるべきだ」と訴えた。
 一方、連立政権を離脱した社民党の又市征治副党首は党常任幹事会で、「極めて乱暴、横暴だ。我々が協力してきた郵政改革法案などの重要法案がみな吹っ飛ぶ」と批判した

まさに、社民党が協力しなければ、郵政法案はふっとびます。郵政改悪の民業圧迫での「地獄へ道連れ」が防げるか?



■【コラム】日本の渦巻きがまた首相飲み込む
HEARD ON THE STREET
2010年 6月 3日 10:09 JST
http://jp.wsj.com/Japan/Politics/node_67257
”And another one gone. And another one gone. Another one bites the dust(また一人消える、そしてまた一人消える。また一人死ぬ)”――ロックバンドのクイーンの名曲「Another One Bites the Dust(地獄へ道連れ)」の一節だが、日本の政治を予知しているような歌詞だ。

歴代首相の在任期間の日経平均株価の推移
 2日に辞任表明した鳩山由紀夫首相はこの4年間で5番目の首相になるため、またぞろ首相が荷物を詰めている姿はコミカルに見えるかもしれない。この回転ドアのような首相の交代劇により、政府は国内経済を持続可能な成長軌道に乗せるために必要な政策を打ち出せず、長期的な債務・年金問題への対策も講じることができないでいる。
 金融市場はこの日の辞任表明を難なくこなした。市場はこれまでずっと、郵政民営化見直しや製造業派遣を原則禁止する動きなど鳩山政権のポリシーミックス(複数政策手段の組み合わせ)に対し、冷淡な反応を示してきた。
 しかし、次期政権がより市場に友好的なものになるとの期待は的外れになるかもしれない。短期的には、日本経済独特の要素とも呼ぶべき成長や公的債務、年金に関する明確な戦略は、新しいリーダーの選出と新政権発足に向けた政治折衝が続くため、当面棚上げされるだろう。7月には参院選を控え、議員らはす ぐに選挙戦モードに入る。
 どうして日本政府はまたこの事態に陥ったのか。指導性の欠如、在日米軍基地の移転問題、政治とカネをめぐる醜聞などが重なり、政権の支持率は急低下した。メディアは小さな問題でも大騒ぎして煽り立てた。

 次期首相という毒杯を取り上げる有力候補は、菅直人副総理兼財務相だ。
 一見すると菅氏は、財政改革とデフレ問題に対する強い姿勢に加え、円安論者であることから、市場は歓迎するかもしれない。しかし、同氏はこれまで経済政策の手腕が特に定評があったわけではなく、財務省官僚の考えを反映しているに過ぎない可能性がある
 菅氏が首相に就任すれば、財政・物価・通貨などの政策について後には引かないでいられることを示す必要がある。現在の人気により、民主党と連立を組む可能性があるみんなの党は、より自由放任主義的な経済政策を持っている。
 鳩山政権は、当局者が政策に関する「公開ブレーンストーミング」のようなものをしてつまずいたが、これを防ぐために日本の次期指導者は、内閣の交通整理警官 として政治的に重量級人物を任命しなければならない。その役割は政策決定の調整改善のほか、議員や官僚がメッセージを円滑に伝えることを確実にすることに加え、政策がいったん策定されれば、もたもたしないように厳しい罰則を科す姿勢を示すことだ。
 クイーンの歌詞のあるように”easy come, easy go(悪銭身につかず)”は、日本のためにはならない。
 [ハード・オン・ザ・ストリート(Heard on the Street)は1960年代から続く全米のビジネス・リーダー必読のWSJ定番コラム。2008年のリニューアルでアメリカ、ヨーロッパ、アジア各国に 駐在する10人以上の記者が加わり、グローバルな取材力をさらに強化。刻々と変わる世界市場の動きをWSJ日本版でもスピーディーに紹介していく]

記者: James Simms


民主党の新首相が打ち出し、多くの専門家から続々と支持声明が出されるであろう「増税こそ景気拡大」路線は、天国への道連れか、地獄への道連れか?