強権政治:民主党を支持するということの意味 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

強権政治:民主党を支持するということの意味

秘書です。
鳩山内閣の危機というよりも、議会制民主主義の危機です。



■【しかくゆがむ郵政「改革」】慣例崩す「法案」強行採決…審議わずか6時間
6月1日7時56分配信 産経新聞

 ■議会制民主主義、踏みにじる

 5月28日の衆院総務委員会で郵政改革法案の採決を強行した与党は31日、野党との協議を拒否して衆院本会議も強行、法案を衆院通過させた。「数の論理」で強引に国会日程を推し進める民主党執行部、これを追認した同党出身の横路孝弘衆院議長。半世紀にわたる国会の慣例を崩したことは、民主党がうたってきた議会制民主主義を踏みにじったに等しい。8カ月前にやっと奪った政権の「力」を振りかざしたツケは参院選に重くのしかかることになる。(今堀守通)

 「冒頭、横路議長に一言申し上げる」

 31日深夜に議事が始まった郵政改革法案。自民党の小泉進次郎氏は反対討論に精一杯の皮肉を込めた。

「与党にすり寄った議長の振る舞いは議長の権威をおとしめるものだ。これ以上『横道』にそれず、中立公平に振る舞ってほしい」 

 野党は31日朝から民主党の山岡賢次国対委員長と横路氏に振り回された。

 自民党の川崎二郎国対委員長は山岡氏と会談し、郵政法案の審議を委員会に差し戻すよう求めたが、山岡氏は耳を貸さず、31日中の衆院通過を通告。自民、公明、共産、みんなの野党4党国対委員長は続いて横路氏に本会議の延期を申し入れると、横路氏は「正当な手続きは踏んでいる」と言い、目の前で開会のベルを鳴らした

 開会のベルが鳴った時、自民党は代議士会の真っ最中だった。川崎氏が慌てて代議士会の会場に駆け込み、「まったく意見を聞かないまま議事を進められた。もうめちゃくちゃだ!」と訴えたが、この間にも本会議場では自民党不在のまま東祥三経済産業委員長解任決議案の議事を粛々と始めようとした

 代議士会では本会議ボイコットを求める声で充満したが、野党の足並みがそろわないまま審議拒否に踏み切れば、2月と同様に孤立しかねない。自民党には野党の無力感が漂った。

 郵政民営化法は平成17年に衆院だけで110時間の審議を重ね、「郵政解散」で国民の信を問うた案件だ。その仕組みを根底から見直すならば、同程度の審議は必要だといえる。

 衆参両院で自民、公明両党が過半数を占めた安倍晋三政権でも終盤国会の採決強行を批判された。だが、改正教育基本法は約100時間、憲法改正のための国民投票法も約60時間の審議を費やした。平成元年の参院選で自民党大敗の一因となった消費税導入の関連法も90時間以上審議した。

 これに対し、郵政改革法案の衆院での審議時間は6時間弱。「そんなに参院選で郵政票がほしいのか」と勘ぐられても仕方がない。

 故河野謙三元参院議長はかつて野党7割、与党3割の言い分を聞く「七三の構え」を説いた。31日は温家宝中国首相訪日に合わせ、国会関連行事がある中で本会議を開き、自らの都合で2度も中断した横路氏の「構え」はどこにあるのか。自民党の閣僚経験者は「外交日程を知りながらこんな強行日程を組むとは、よほど国会を早く閉じて参院選に臨みたいのか」と皮肉を込めた。

 ■解散案件を短時間で処理

 郵便事業会社取締役を務めた松原聡・東洋大教授の話「郵政民営化は国民世論を二分し、衆院を解散するに至った重要案件。その全面見直しの議論が短時間で済むはずがない。日本郵政は国民経済や財政を左右する巨大企業でもあり、慎重な審議が必要だ」 


民主党に合流している旧社会党左派は、議会制民主主義を否定していたんでしたっけ?

審議時間でいうと、衆院経済産業委員会では「審議時間0分」の強行採決がありました。
議長が議長ですから、経済産業委員長も経済産業委員長です。

民主党を支持するということは、こういう強行採決の政治を認めるということです。
「自民党がいやだ」とかいっている場合ではないと思います。民主党を支持するということは、強権政治を認め、話し合いを否定するということです。


「民主主義は非効率だから、党中央(小沢幹事長)に白紙委任状を与えてどんどん採決すべき」「ウソも方便」という人は、民主党支持を!

「民主主義は与野党よく話し合うということだ」「権力の側にいる人はウソをついてはいけない」という人は、野党支持を!