民主党政権に、アヒルの水かきをする人はいないのか(中川語録)
鳩山総理の沖縄訪問、そして今日の徳之島のみなさんとの会談には、何の事前調整も地ならしもなかったのだろうか。
何の環境整備もせず、総理が沖縄に行けばなんとかなるかもしれない、総理が会えばなんとかなるかもしれない、という国の運営は、危険である。
鳩山民主党政権をみていると、首相主導・政治主導について大きな勘違いをしているように思えてならない。
「思いつき」を口にして、「やれ」というのが首相主導・政治主導ではない。
そんな偽の政治主導を続けられると、やっぱり官僚主導がいい、となってしまう。
総理が指示を出する前には、膨大な事前の、水面下の調整作業が必要である。
アヒルは水面下で水かきをしなければ、前に進まない。
小泉総理が指示を出すときには、大勢の人が水面下でアヒルの水かきをしていた。それが政治主導というものである。
民主党政権にアヒルの水かきをする人がいないようでは、誰が総理になっても、アヒルは前に進まないだろう。
(5月7日記)中川秀直