今週の鉄道ニュース! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

今週の鉄道ニュース!

志士の目鉄道研究会です。
今週の鉄道ニュース!
まずは、「カープ電車」の話題から。


■カープ電車走る…広島電鉄
(2010年3月31日 読売新聞)
 カープの地元開幕戦を前に広島電鉄(広島市中区東千田町)は29日、球団のロゴやキャッチフレーズ「We’re Gonna Win 俺たちは勝つ」を車体に張ったカープ電車の運行を始めた。
 超低床車両・グリーンムーバーマックス1編成を使用。車内には広告の代わりに、通算2500安打を狙う石井琢朗選手は「2500」、一軍昇格とプロ1勝目を目指すルーキー今村猛選手は「1」など、各選手にまつわる数字と選手の写真を組み合わせたポスターを掲示した。窓枠には、球団公式グッズのはちまきを飾り、応援ムードを盛り上げる。
 運行は10月頃までの予定。


「俺たちは勝つ」!いいですね!


■引退する函館市電の2車両 お別れ会に全国から100人
(03/29 14:29北海道新聞)
【函館】今月末で運行を終える函館市電の1006号と711号のお別れ会が28日、駒場車庫で開かれ、東京や大阪などからも含めた市電ファン約100人が集まった。熱心に写真を撮影したり、湯の川までの臨時運行を楽しんだりして別れを惜しんだ。(上野香織)
 両車両は、老朽化が進んで修繕費がかさむため、2台目の超低床車「らっくる号」導入に伴い引退する。
 1006号は1955年製造。70年に函館市交通局が東京都交通局から購入した1000型車両10台のうち唯一の現役だった。711号は59年に函館市交通局が新車で購入した。この日は車体の広告をはがし、1006号は都電時代、711号は86年当時のデザインで展示した。
 今後、1006号は展示する所有者を探し、711号は現役で活躍する同型車の部品交換に使う。


都電の現役車両。電車の博物館=広電さん、いかがでしょう?


■レトロ車両を主要駅で展示へ…島根“映画出演”バネに全国に売り込み
(2010年3月29日 読売新聞)
 昭和初期から宍道湖畔を走り、昨年3月に引退した一畑電車の車両「デハニ50形」。
 一部木製のレトロな姿は根強い人気があり、同社が舞台で、5月29日から全国公開される映画「RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語」にも“出演”する。県は、映画公開を機にデハニの知名度を<全国区>に押し上げようと、主要駅での特別展示を計画している。
 一畑電車の独自車両で、1928年、29年製の2両。出雲―松江間を営業運転してきたが、木製の扉や窓枠などが老朽化し、天井からの雨漏りもあったため、昨年3月末に引退した。
 引退後は、映画の撮影のため、8月に大津町駅(出雲市大津町)まで走行し、運転士役で主演した中井貴一さんが乗り込むシーンなどで使われた以外は、雲州平田駅(同市平田町)の車庫で保管されている。
 しかし、鉄道ファンや住民らから引退を惜しむ声が寄せられたため、デハニの今後について、有識者らを交えて考える「活用検討協議会」を県が昨年6月に設置。アンケートを実施するなどした結果、今年1月、臨時列車の運行を目指すことなどが提言された。
 客を乗せた運行は、自動列車停止装置(ATS)の設置などが求められ、1両あたりの改造費が最高で約2億4000万円かかるため、今後の検討課題にした。そのため、乗客なしで夜間などに駅まで回送運転し、駅構内に展示することとし、県が天井などの修繕費やPR費用として、新年度予算に事業費1000万円を盛り込んだ。
 一畑電車の歩みなどを紹介するため、県立古代出雲歴史博物館(同市大社町)で開かれる「BATADEN~一畑電車百年ものがたり」(4月23日~7月4日)の期間中、最寄りの出雲大社前駅に展示することも検討されている。
 県交通対策課は「デハニは木のぬくもり、歴史の重みを感じさせる地元の宝。まずは駅で展示してみて、地域のにぎわいを生み出したい」としている。


動態保存を是非に。


■豊肥線に「富士」臨時便 ディーゼルけん引 鉄道ファン熱視線
2010年4月4日 西日本新聞
ヘッドマークを付けたディーゼル機関車にけん引されて豊後竹田駅に入ってきた「富士」の車両
 昨年3月に廃止されたJRの寝台特急「富士」客車3両が3日、ディーゼル機関車にけん引され、竹田市のJR豊肥線豊後竹田駅に姿を見せた。
 豊後大野市緒方町で同日開幕した「チューリップフェスタ2010」に伴い、同市とJR九州などが共催したイベント参加者約90人を緒方駅で降ろした後、待機場所となった豊後竹田駅で約4時間停車した。
 豊肥線は電化されていないため、「富士」のヘッドマークを付けたディーゼル機関車がけん引する珍しい光景をカメラに収めようと、県内外から鉄道ファン約80人が集まった。横浜市から飛行機で駆けつけた武藤正彦さん(39)は「(ブルートレインの)車両は数少なくなった。富士マークがポイント」と喜んでいた。


客車だと、電化・非電化、鉄道会社を超えていくときも、機関車を変えればいいから、便利です。


■体験型観光坑道お披露目 「マイントピア別子」改装
(2010年4月3日 読売新聞)
 1973年に閉山した別子銅山跡を使った新居浜市立川町の観光施設「マイントピア別子」の観光坑道が改装され、2日、記念式典が開かれた。91年のオープン以来、初めての大規模改修で、銅山の採掘風景をミニチュアで再現する大がかりなジオラマや、坑内で作業員の移動などに使われていたエレベーターやリフトを模した遊具が新たに設けられた。3日から、一般公開される。
 マイントピア別子は、火薬庫跡に当時の坑道を再現し、採掘作業などの様子を等身大の人形などで再現した観光坑道(全長333メートル)のほか、鉱石輸送に使われて鉄道の軌道跡を使った鉱山鉄道、温泉などを整備。別子銅山について学べる観光施設として、91年度は58万人が訪れたが、2009年度は34万8000人にとどまり、約1億2000万円をかけて改修に踏み切った。
 数地区に分かれていた広大な鉱山がどういう仕組みになっていたかがわかるように、縦横5・7メートル、高さ3・3メートルのジオラマを制作。15センチほどの人形などを使って別子、東平(とうなる)、端出場の各地区の様子を再現し、どうやって採掘、運搬していたかなどが一目で分かる。
 「遊学ゾーン」と名付けられたエリアでは、地下に作業員が降りるためのエレベーターや、鉱石を運ぶためのリフトを再現した遊具が登場。削岩機の振動に触れるコーナーもあり、当時の作業を疑似体験できるようにしてある。
 また、坑道内のアナウンスは、同市出身で「新居浜ふるさと観光大使」を務める声優の水樹奈々さんが担当。若い世代にも楽しんでもらえるように工夫したという。
 観光坑道の改修を記念して2日に開かれた式典には、関係者ら140人が出席。施設運営会社の社長を務める佐々木龍市長が「新しくなった観光坑道を多くの人に見てもらいたい」とあいさつした。
 3、4日には、記念イベントとして、入館料(大人1200円、中高生800円、小学生と3歳以上の幼児600円)が2割引きとなるほか、地元特産品の販売会などが行われる。


「鉱山鉄道」という言葉の響き、注目です。


■軽便鉄道奥山線往年の姿を紹介 北区で18日まで
2010/04/03静岡新聞
 浜松市北区細江町気賀の「市姫街道と銅鐸の歴史民俗資料館」で18日まで、企画展「なつかしの軽便鉄道奥山線」が開かれている。
 郷土の歴史を研究している「三方原三遠南信会」が、同路線を運行した浜松軽便鉄道の創業者故伊東要蔵の家から見つかった資料を分析。国への申請書類などから判明した開業当初の様子などを紹介している。
 同路線は1914年、浜松市中心部と旧引佐郡との不便な交通事情を解消するため、元城―金指間で営業を開始。23年に気賀から井伊谷を経て奥山まで結ぶ路線が誕生し、全線開通した。しかし、交通機関の近代化によって64年に営業を停止した。煙突の先が膨らんでいたことから「ラッキョウ軽便」との愛称で親しまれたという。
 会場には、黒煙を吐き出しながら走る機関車や駅の写真などを展示。当時使われていた時刻表や運賃表、乗車券などのほか、機関車のミニチュア模型もある。


地域の交通機関を、地域の篤志家がつくった時代がありました。軽便鉄道の歴史はそういう「民が担う公共」の時代の歴史でもあります。「新しい公共」は、もともと日本にあった公共精神を国民レベルで再生するものでなければならないと思うのですが。