民主党:「雇用の最大化」のための金融政策やらないんですか | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

民主党:「雇用の最大化」のための金融政策やらないんですか

秘書です。
なんで、日本の金融政策に、雇用の最大化をもとめる声が出てこないのでしょう?




■デフレ議連、30日に設立=政府・日銀の取り組み議論-民主
(2010/03/29-20:28時事通信)
 デフレ脱却を議論する民主党の議員連盟が30日に設立総会を開く。政府・日銀が取るべき方策に関し4月に中間取りまとめを行い、今夏の参院選マニフェスト(政権公約)に盛り込むよう党に働き掛ける。議連の会長には松原仁衆院議員が就任する。
 議連の事務局長になる宮崎岳志衆院議員によると、日銀の独立性のあり方を整理した上で、政府・日銀が取り組めるデフレ克服策を探る。30日の会合には元財務事務次官で日銀副総裁も務めた武藤敏郎大和総研理事長を講師に招き、金融政策の効果や中央銀行の独立性について話を聞く。
 武藤氏に関しては、一昨年の日銀総裁人事で、当時の自公政権が同氏を推したのに対し、民主が拒否した経緯がある。宮崎氏は「当時は日銀と財務省の関係が問われていたのであり、武藤氏の金融政策に対する考え方が問題だったのではない」と説明している。



当時、民主党が当時いっていたのは「天下り」問題だったでしょう、などと過去のことはいいません。いまになって内心、武藤さんにしておけばよかったと思ったのでしょうか。

日銀への無言のプレッシャーなんでしょうか。

こういう政治的心理戦よりも、いっそうのこと、すっきり、日銀法改正してはいかがですか。

日銀法で目的条項に「雇用の最大化」の文言を入れた上で、独立性を認める、いかがです?

政府と中央銀行の間にアコードがないのは日本と米国。でも米国の中央銀行は目的条項にしっかりと雇用の最大化が書かれている。雇用の最大化も目的にしたうえでの政策手段の独立性。これならば、まだいいじゃないですか。

本当に労働者の利益を考える党なら、当然の要求でしょう?

でも、やっぱり、日銀出身議員がいるから、無理ですか?




(参考1)連邦準備制度法 セクション2A 金融政策の目的
http://www.federalreserve.gov/aboutthefed/section2a.htm

Federal Reserve Act  Section 2a. Monetary Policy Objectives
The Board of Governors of the Federal Reserve System and the Federal Open Market Committee shall maintain long run growth of the monetary and credit aggregates commensurate with the economy's long run potential to increase production, so as to promote effectively the goals of maximum employment, stable prices, and moderate long-term interest rates.

(参考2)日本銀行法第2条 

日本銀行は、通貨及び金融の調節を行うに当たっては、物価の安定を図ることを通じて国民経済の健全な発展に資することをもって、その理念とする。