2週間分の鉄道ニュース(「能登」「北陸」ラストラン直前特集) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

2週間分の鉄道ニュース(「能登」「北陸」ラストラン直前特集)

志士の目鉄道研究会です。
いよいよ、「北陸」と「能登」 がラストランです。
列車運行の妨げとならないよう、
運転手さん・車掌さん・駅員さん・保線区さんが困ることのないよう、
キング・オブ・ホビーの名にふさわしく紳士的な雰囲気で、ラストランを記憶に残しましょう!

ということで、一足先に、「北陸」と「能登」を撮りにいきました、志士の目鉄道研究会学生部が、まだ、過熱する前に「お撮り置き」しておいた写真をみながら、この2週間の鉄道ニュースをふりかえりましょう(ブームが起きる前の日常のときの鉄道の姿、雪の中を懸命に走ってきた姿、ぐっときますねえ)


■「北陸」「能登」名残惜しみ 県外ファンから絵や写真、金沢駅に届く
(3月11日03時06分更新 北国新聞)
12日の出発便で定期運行を終える寝台特急「北陸」と急行「能登」の写真や絵が、名残を惜しむファンや子どもからJR金沢駅に届き、駅員は喜んでいる。
 神奈川県内の男性が撮影したホームに並ぶ両列車の写真、子どもがクレヨンで描いた「北陸」の絵、東京の鉄道ファンによる「北陸」のイラストが届いた。写真は郵送で届き、絵とイラストは子どもとファンが駅に持参したという。
 写真とイラストは事務室、絵は改札横の精算所内に飾られた。改札を担当する杉本裕美さん(25)は「これからも鉄道を好きでいてくれるよう仕事に励みたい」と話した。

こういう、ほのぼのと、駅員さんが喜んでくれるようなことをしたいものです!

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■「撮り鉄」にピリピリ JR「北陸」「能登」が12日ラストラン
(3月11日16:00 日経新聞)
 半世紀以上にわたり上野―金沢間を結んできたブルートレイン「北陸」と夜行急行の「能登」が12日夜発車の運行を最後に引退する。「撮り鉄」と呼ばれる撮影目的の鉄道ファンの線路侵入などが相次ぐ中、人気の高い両列車の引退にJR東日本は警戒を強めており、ラストラン当日は駅員ら約40人を動員する。一連の騒動の背景には、ファンがインターネットで写真公開を競うようになった事情があるようだ。
 9日夜。上野駅の13番線ホームには300人近い鉄道ファンが集結した。JRの現役の列車では唯一となったボンネット型車体の「能登」が姿を現すと次々にシャッターを切る。撮影のためホームに張られたロープに寄りかかり、注意される人も。30年来の鉄道ファンという男性会社員(45)は「昔は自分より先にカメラを置いた人の前には出ない、といった暗黙のルールがあったが、今は通じない」と嘆いた。

たしかに、そういうルールはありましたね。ファン同士も、マナーを守ろう!

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■人気特急の最終運行、高崎駅も「撮り鉄」対策
(2010年3月11日 読売新聞)
 廃止を惜しむファンで人気が過熱ぎみの寝台特急「北陸」と夜行急行「能登」は、12日深夜から13日早朝にかけてJR上野―金沢間の最後の運行を迎える。
 群馬県内の上越線なども経由し、JR東日本高崎支社は停車駅の高崎で警戒態勢を取る予定だ。
 「北陸」は数少ないブルートレイン、「能登」は定期運行列車では最後となるボンネット型の車両として人気を集めた。今年1月に廃止と終了が決まると、始発や終着駅には連日、撮影を楽しむ「撮り鉄」と呼ばれるファンが詰めかけている。
 両列車は高崎線と上越線を経由する。高崎駅に停車するのは、下りは未明の0時台と1時台、上りは早朝4時台の発着だが、同支社によると、このところファンの姿がホームに見られるようになったという。
 これまで目立った混乱や、沿線からの苦情などは報告されていない。だが同支社では「念のため警備を行う」として、最終日の13日未明にはホームに警備員を配置する予定だ。
 最近は、鉄道ファンが線路内に立ち入って撮影するなどの危険な行為が全国で相次ぎ、問題になっている。

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■石川のニュース 希少な「生き残り」 金沢駅の急行2本
(3月6日03時10分更新富山新聞)
急行「能登」のラストランまであと1週間。運転席の前方が出っ張った「ボンネット型」の最後の車両であるこの列車、JRで残りわずか3本となった急行の1本であることも、鉄道ファンの根強い人気の理由の一つだと聞いた。調べてみると、金沢-長岡駅間は残るもう1本の急行「きたぐに」が重複して走る全国で唯一の区間。希少な存在となった急行列車に会いに、未明のJR金沢駅へ出掛けた。(藤本典子)
 「きたぐに」は大阪と新潟を8~9時間で結ぶ夜行急行列車。午前3時すぎにホームを訪ねると、こんな時間でも車両にカメラを向ける乗客の姿があった。鉄道ファンのエネルギーに驚きながら「きたぐに」の魅力を尋ねると「昔の急行のおもしろさが残ってますね」と通らしい答えが返ってきた。A寝台、B寝台、グリーン車、普通車など多彩な構成が魅力なのだという。
 金沢市此花町の鉄道部品買い取り・販売業「カラマツトレイン金沢店」の石田満店長(50)に尋ねると、急行は昭和40年代以降に特急への格上げが進み、設備の老朽化も伴ってダイヤ改正のたびに減少しているという。生き残っているのは「能登」「きたぐに」のほか、青森―札幌間を走る「はまなす」の3本だ。
 「大阪万博も家族旅行も全部急行で行った。昔は特急なんて『夢の列車』。身近なのは急行だったなあ」と石田店長は振り返る。
 金沢駅のコンコースには現在、利用客が急行「能登」の思い出をつづったメッセージが飾られている。「撮影旅行の足としてお世話になりました」「大学の卒業旅行で使った」「特別ではなく、いつでも思い立ったら気軽に乗りに行ける良さを持っていたのが急行ではないでしょうか」。
 もうすぐ金沢にもやってくる新幹線のような華やかさはないが、庶民的な急行への思いが文面にあふれていた。13日のダイヤ改正で能登は定期運行を終えるが、残りの急行には少しでも長く活躍してほしいと思った。

そうですね。このボンネット型は特急列車でしたね。身近なのはオレンジと緑の急行列車でしたね。

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みなさま、くれぐれも運転手さんをひやりとさせることのないよう、ラストランを見守りましょう!

子どもたちもみております!


■増える「ママ鉄」、子どもの影響で鉄道好きに
(3月5日 18:26日経新聞)
 子どもの影響から鉄道にはまる母親が増えている。「ママ鉄」と呼ばれ、子育て仲間と電車ウオッチングに出かけ、線路沿いのファミリーレストランでランチ。男性ばかりだった鉄道模型展にも親子連れが目立つ。近年、鉄道ファンの撮影マナー違反が問題になっているが、昨年出版された母親向けガイド本の著者は「親子でマナーを身につける機会にして」と呼びかけている。

鉄道でマナーを学ぼう(また、鉄道は、漢字の学習、時刻表での時間の学習、運賃計算での算数の学習、地理や歴史の学習、機械工学の学習になります。なんといっても人との出会いがあります)

■僕らのミニSL お別れ清掃奉仕 魚津・村木小6年生が精
(3月3日中日新聞)

蒸気機関車(ミニSL)のある学校として知られる魚津市の村木小学校で二日、卒業記念の蒸気機関車磨きが行われた。卒業をひかえた六年生十九人が、共に学校生活を送った蒸気機関車「チャコ(愛称)」の車体を磨き、別れを惜しんだ。
 機関車は一九七〇(昭和四十五)年に日本カーバイド工業魚津工場が学校教材として寄贈。以降、シンボルとして大切にされ、六年生が毎年、卒業前に磨いている。
 児童らはぞうきんに油を付けて煙突や車輪など車体の隅々を丁寧に磨き上げた。浜住直輝君は「六年間ともに過ごしたチャコに感謝して学校のシンボルをさらに輝かせたい」と、運転席などを磨いた。
 機関車は二二(大正十一)年に、茨城県の鹿島参宮鉄道の一号機関車としてドイツで製造され、三八(昭和十三)年に日本カーバイド工業魚津工場が同鉄道から購入した。当時は国鉄魚津駅と同社魚津工場の約一キロ区間を、石灰石などを積んだ貨物車をけん引していた。 (武田寛史)

このように、道徳教育にもなります。

■黄色いじゅうたん いすみ鉄道沿線
(3月6日9時47分千葉日報)
 いすみ鉄道(大多喜町)の沿線で菜の花が三~五分咲きとなり、見ごろを迎えている。黄色いじゅうたんに染まるローカル線の旅を楽しもうと観光客の姿が目立ってきた。

 菜の花の栽培面積は沿線26キロの約7万1千平方メートル。ボランティア組織「いすみ鉄道友の会」(藤平美智子会長)などが、少子化で鉄道利用者が減少する中、“地域の足”を支援するため植栽した。昨年9月に草刈りをし、10月に種まきをしていた。

 町企画商工観光課によると、最盛期は「今月中旬ごろ」で来月上旬まで咲き続けるという。今月末ごろからは桜との共演も控え、房総の美しい春景色がピークに達しそう。

こういう街ぐるみの努力の結果、いい写真が撮れるのです。感謝です。

■車窓の桜を新名所に 近江鉄道、沿線に苗木植樹
2010年3月7日中日新聞
 近江鉄道は六日、東近江市内の鉄道沿線にソメイヨシノの苗木二百本を植樹した。沿線は観光名所が少なく、「桜並木で市民や観光客により親しまれる鉄道に」と願い、初めて実施した。
 植樹場所は朝日野駅(鋳物師町)から朝日大塚駅(大塚町)まで一・五キロ区間の沿線。
 この日は雨模様となったが、中村隆司社長を先頭に社員三十二人が雨ガッパ姿で、二年ほど栽培した高さ約二メートルの苗木を七メートル間隔で植樹した。
 植樹にあたり同社は「桜のオーナー」を募集し、二百本すべてのオーナーが決まり、名前入りのプレートも植樹と合わせて設置した。
 中村社長は「桜のオーナーは子どもや恋人同士をはじめ、県外の人もいます。桜並木の新名所になり、地域に親しまれる鉄道に、と願っている」と話していた。 
  (前嶋英則)

桜並木に走る鉄道、夢があります。未来の撮影スポットまちがいなし。

■伊那電気鉄道の父・伊原翁記念碑、駅前に戻る
 (2010年3月7日13時57分 読売新聞)
JR飯田線の前身・伊那電気鉄道の開設に私財を投じて尽力した人物として知られる長野県飯田市出身の伊原五郎兵衛翁(1880―1952)の功績をたたえた記念碑が、38年ぶりに古巣の飯田駅前に戻り、今月20日に関係者が出席して記念式典が行われる。
 記念碑はもともと飯田駅前に建てられたが、1972年の駅前バス停拡張工事に伴って約500メートル東側の市吾妻町公園に移設されたままだった。
 ここ数年、リニア新幹線の飯田駅設置が話題となる中で「本来の場所に戻そう」との機運が高まり、昨年、宮島八束飯田商工会議所会頭をトップに有志らが「記念碑を移転する会」を結成し、寄付を呼びかけ300万円を超える篤志が寄せられた。
 移された記念碑は高さ約2メートルの御影石で、土台も含めれば3メートル近い立派なもの。「飯田線がよく見えるように」との配慮から以前とは逆の西向きに建てられた。20日は午前11時からバス停横の飯田駅前交番前で、伊原翁の孫にあたる伊原江太郎氏(61)(東京都八王子)も出席して除幕式が行われる。
 また、駅南側のアイパークでは、JR東海飯田支店などがミニSL運転のほか、子供制服写真撮影、物産販売などを行い式典を盛り上げる。

「我田引鉄」の政治がはじまる前、私財を投じて鉄道を建設する人々がいました。この名望家の心意気、鉄道を通じて、21世紀に語り継いでいきましょう!

■「朝市電車」旬乗せ走る 三岐鉄道北勢線
2010年03月08日朝日新聞
三岐鉄道の電車内で6日、新鮮な野菜を販売する「移動朝市」があり、乗客たちが座席に並んだ野菜や果物に驚きながら、買い物を楽しんだ。同社と、大泉駅に隣接する農産物直売所「ふれあいの駅うりぼう」が開いた。
 移動朝市は、同鉄道北勢線と地元農産物のPRが目的。4両編成のうち1両を「朝市電車」とし、座席に白菜やキャベツ、イチゴなどを陳列した=写真。西桑名駅にも臨時の即売所を設けた。行きに購入した商品を、同駅で帰りまで預かるサービスもあり、客たちに好評だった。
 車内でイチゴを買ったいなべ市の介護士岡本啓子さん(36)は「びっくりした。便利だし、安心できるものが買えるのがいい」。うりぼうの牧登監事(67)も「意外性で、思った以上に売れた。地元の農産物のいいPRになった」と喜んでいた。

ありそうでなかった「朝市電車」!がんばれ軽便鉄道!

■休暇中のたま駅長が復帰、減量には失敗
(2010年3月2日 読売新聞)
 駅舎の建て替えに伴い、1月末から長期休暇をとっていた和歌山電鉄貴志駅(和歌山県紀の川市)のスーパー駅長「たま」の仮駅長室が完成し、1日、職場復帰した。
 午前10時15分、フェンスで囲まれた仮駅長室に「たま駅長室」と書かれた看板が掲げられ、午前10時18分着の電車を出迎えた。久々のたまの姿に、乗降客らの人だかりができ、「かわいい」の声が上がっていた。
 たまは最近は肥満気味で、ダイエットが休暇中の課題だったが、飼い主の家でのんびりと過ごし、減量に失敗したという。同電鉄の広報担当者は「新しい駅長室は3階建て。運動のスペースを確保します」。

たま駅長は、下記の記事にもでてきます。

■阪堺線の存続求め提言 堺のグループ 公有民営方式など
(2010年3月9日 読売新聞)
 堺市のLRT(次世代型路面電車)計画中止に伴って廃止の危機に陥る路面電車・阪堺線の市内区間について、市民グループが「再生プラン提言書」をまとめ、竹山修身市長と星原卓次・市議会議長に提出した。市の財政支援を伴う「抜本的な再生策が必要」とし、市民と行政、鉄道会社が一体となった支援を呼びかける。
 阪堺線活性化やLRT推進を目指す市民団体、街づくりNPOなどの計11人でつくる「阪堺線存続検討ワーキンググループ」が提出。
 猫の「たま駅長」などで再生した和歌山電鉄や、富山市のLRT、フランスの路面電車などの実例を分析。
 阪堺線には「ある程度の公的支援が必要」と指摘し、再生策に▽運行とインフラ整備を分ける「公有民営方式」の導入▽路線延伸による鉄道駅との接続▽産業遺産の登録――などを挙げた。
 さらに、市民と行政、鉄道会社が参加する運営協議会の設置や、市民サポーター制度の導入などを提言。メンバーの福井隆一郎さんは「市民の立場で取り組むべき課題をまとめた。存続への機運を盛り上げるきっかけになれば」と話した。

■♪窓から見えたよ きれいな夕焼け空 阪堺電車に応援歌 7日、堺のイベントで披露
(2010年3月4日 読売新聞)
 ♪チンチン電車は行くよ 僕らを乗せて――。府内唯一の路面電車・阪堺電車を題材に、歌手として活動するすずきよしゆきさん(48)(守口市)が5年前に作った曲「チンチン電車」が7日、堺市堺区でのイベント「走れ、チン電!踏んばれ、チン電!」で披露される。車窓から見た夕焼けの美しさに感動し、一晩で仕上げた。ほとんど披露の場がなかった“幻の曲”だが、同電車阪堺線の存廃問題の浮上を機に〈存続の応援歌〉となった。
 すずきさんは枚方市出身で元々、会社員として働きながら、阪神大震災の被災者を元気づける曲「がんばろう」や、サラリーマンの応援歌などを自作し、歌ってきた。昨春に会社を辞めてからは、地元を中心にライブ活動を行うなど、歌手活動に力を注いでいる。
 すずきさんと阪堺線の「チンチン電車」との出会いは、2005年春。03年に阪神タイガースが18年ぶりにリーグ優勝したことをきっかけに作った曲「六甲おろしを歌わせてくれ」のCD発売を記念し、電車を借り切ってライブイベントを開いた。そのとき、車窓から見た夕焼けの美しさや、「ガタゴト」という揺れの心地よさに刺激を受けた。
 ♪チンチン電車は行くよ 僕らを乗せて
 ♪線路の横を車が 通り過ぎる ガタゴト
 (略)
 ♪窓から見えたよ きれいな夕焼け空
 ライブからの帰宅後、すぐに曲を完成させたが、披露することはほとんどなかった。その後、堺市中心部のLRT(次世代型路面電車)計画の中止が決まり、阪堺線の市内区間も存続の危機に陥った。「チンチン電車は、通天閣と並んで大阪のレトロな雰囲気を残す大切な存在。存続の力になりたい」と強く思った。
 早速、存続を求めて活動する「チン電存続活用実行委員会」と連絡を取り、阪堺線神明町駅(堺区)近くの元酒蔵スペースで7日午前10時半から開く、実行委のイベントへの出演が決定。会場では、ライブを3回開き、合わせて製作したCDも販売する。
 問い合わせは、すずきさん(090・3974・2376)まで。


路面電車「存続」の話題の次は「復活」の話題。

■路面電車:復活を 北九州市議会で勉強会
毎日新聞 2010年3月8日 15時28分
 「環境都市」づくりを進める北九州市で、市議会の会派代表者らが4月、路面電車再開を検討課題とする勉強会を発足させる。利用者が減り、20世紀の終わりとともに姿を消した経緯があるが、市議らは「環境に優しい路面電車は北九州の『街の顔』になる」と意気込んでいる。
 勉強会の中心は、北橋健治市長の与党会派の民主・社民系「ハートフル北九州」。北橋市長は初当選した07年の選挙で「自動車に過度に依存した交通体系から環境に配慮したものへの転換」を公約の一つに掲げており、政策として具体化する狙いもある。
 路面電車を生かした街づくりに詳しい都市プランナー、望月真一さんを講師に招き、バスや自転車なども組み合わせて、マイカーに頼らない交通網の整備などを議論する。
 北九州市では1911(明治44)年から運行が始まった。最盛期の昭和30年代には西鉄(本社・福岡市)が総延長約44キロで走らせたが、マイカー普及で経営が悪化し、最後まで残った八幡西区の5キロの路線も00年に廃止された。
 メンバーからは「市で一番の繁華街があるJR小倉駅周辺で復活させては」との声があり、小倉井筒屋から魚町の繁華街を通る路線などを検討する。同会派の世良俊明市議は「路面電車が走っていた道路の道幅は、大半がそのまま。行政サイドが知恵を絞れば、復活は不可能ではない」と話す。
 ◇富山は新設 長崎で延伸も
 路面電車は現在、国内18都市で運行されている。九州・山口では長崎市、熊本市、鹿児島市で走っている。
 いずれもメリットとして▽中心市街地を走り、にぎわいを生んでいる▽マイカーやバスに比べ、乗客1人当たりの二酸化炭素排出量が3分の1~6分の1▽床が低く高齢者や障害者も利用しやすい--などを挙げる。ただ、経営面ではばらつきがあり、長崎、鹿児島は黒字(08年度決算)だが、熊本は赤字(07年度決算)だ。
 長崎県は昨年、海外から大型客船が入る波止場に路面電車を延伸する構想を明らかにした。外国人観光客も路面電車で周遊し、市民とふれあってもらう趣向だ。鹿児島市は景観作りに生かそうと、04年から軌道に芝生を植えている。08年度までに3・8キロが緑化され、今後も順次進める計画という。
 また、富山市では昨年12月に1キロ弱の路線が新たに敷かれ、市内を循環するようになった。宇都宮市が新設の検討を進めるなど、路面電車復活は全国的なすう勢になりつつある。【平元英治】

記事にもありますように、「路面電車復活は全国的なすう勢」です。次に、鹿児島市のプレスリリースより。

■“世界初”「芝刈り電車」もうすぐデビュー!
 (3月9日 鹿児島市)
鹿児島市では、路面電車が道路の真ん中に敷かれた色鮮やかな緑の芝生の上を走っています。
 この美しい芝生を維持管理するための“世界初”となる「芝刈り電車」が完成しました。「芝刈り電車」は、芝刈装置と牽引役となる散水電車の組み合わせ。
 今後、機器の取り扱い及び運転の研修などを行い、5月頃にデビューする予定です。なお、芝刈作業は夜間に行われます。

◆美しい芝生はまちの「景観」や「環境」を向上◆
 鹿児島市の路面電車は、公営としては日本で最長(13.1km)。
 路面電車はCO2排出が少なく交通渋滞の緩和にも役立つ環境にやさしい乗物ですが、鹿児島市ではヒートアイランド対策や都市景観の象徴的な事業として、全国で初めて本格的な軌道敷の芝生化を行っています。
 現在までに中心市街地の約4kmを芝生化しており、2012年度までに道路と併用した全ての区間を芝生化していきます。
 南国の日差しに色鮮やかに映える「緑の絨毯」は、まちの美しい景観に寄与するだけでなく、夏の晴天時で軌道敷の温度がアスファルトの路面と比べて18℃も低くなるとともに、沿線の騒音も小さくなり、電車の乗り心地も向上させています。

[関連リンクURL]
http://www.city.kagoshima.lg.jp/

マニア的には「散水電車」と胴体に書かれた旧型車両にぐっときますね。末長く、事業用車両として生き延びることを期待しております。

最後に、ほっこりする話題で終わりましょう。

■93通の手紙 幸福駅出発
(3月11日7:08北海道新聞)
 【帯広】大学生同士で日本一周旅行中の久野華子さん(21)=大阪府寝屋川市=と大谷優那さん(20)=横浜市=が10日、帯広市の旧国鉄広尾線幸福駅に到着し、「手紙と一緒に幸福を」と全国に呼び掛けて預かった手紙93通を発送した。
 2人は2日から12日までの日程で、鉄道やバスを使って神戸や高知、鹿児島などを訪ね、道内は札幌や稚内、富良野などを経て帯広入りした。インターネットや旅先で会った人に呼び掛けて預かった手紙は、友人や恩師、恋人あてのほか、自分自身に向けて春からの新生活にエールを送る内容も。「わが子の幸せを祈る両親のメッセージなど、ジーンとくるものばかり」と大谷さん。
 2人は駅舎内で、用意した封筒に「幸福ゆき」の記念切符と預かった手紙を入れ、近くの幸福簡易郵便局から発送した。3時間ほどの作業に、久野さんは「幸せな気持ちになれました」。2人は帰路のフェリーに乗るため苫小牧に向かった。

鉄道には色々な楽しみ方があります。楽しく、ほっこりと、安全に!!