民主党への期待バブルは崩壊した（中川語録）

７月の参院選で民主党の過半数阻止が民意となってきた。

「政権交代政権」としての鳩山政権は歴史的使命を終えたようである。

民主党への期待バブルは崩壊した。この変化を、日本政党政治の失われた１０年のはじまりにしてはならない。

（３月８日記）中川秀直



（参照記事）東京新聞「内閣支持率続落３６％」「次期参院選民主過半数５８％が望まず」「共同世論調査」

「共同通信社が６、７両日に実施した全国世論調査で、鳩山内閣の支持率は３６・３％と、２月の前回調査より５・１ポイント下落し、昨年９月の内閣発足以来初めて４０％を割り込んだ。発足時に７２・０％だった支持率は半年でほぼ半減した。不支持率は３・８ポイント増の４８・９％だ。不支持理由のトップは『首相に指導力がない』だった。

夏の参院選を経て『民主党が参院でも単独過半数を占めた方がよい』との回答は２８・３％にとどまり、『単独過半数を占めない方がよい』が５８・６％に上った。『政治とカネ』問題への厳しい世論が背景にあるとみられ、収支報告書虚偽記入事件で秘書らが起訴された小沢一郎民主党幹事長は『幹事長を辞めるべきだ』が７４・８％、『国会で説明すべきだ』が８６・４％だった。北海道教職員組合の不正資金提供事件で関係者が逮捕された同党の小林千代美衆院議員が『議員を辞職すべきだ』も７５・４％に達した。

参院選の投票に当たり、鳩山由紀夫首相や小沢氏の政治資金問題を『考慮する』『ある程度考慮する』とした回答は計６３・９％。前回は１０ポイント以上の開きがあった比例代表投票先で民主党は６・７ポイント減の２６・９％、自民党は２・９ポイント増の２６・３％と拮抗した。

政党支持率でも両党の差は縮まり、民主党は４・６ポイント減の２９・０％、自民党は１・８ポイント増の２４・６％だった。支持政党なしの無党派層は３・６ポイント増の３４・０％で、民主党支持をやめた人の多くが無党派層に転じたことをうかがわせた。

『いま首相に最もふさわしい政治家』を聞いたところ、自民党の舛添要一前厚生労働相が２３・７％と断トツで以下、鳩山首相８・３％、菅直人副総理７・４％、岡田克也外相７・２％、石破茂自民党政調会長５・４％の順。谷垣禎一自民党総裁は２・３％、小沢氏は１・４％にとどまった。

消費税率引き上げ問題では『やむを得ないと思う』と答えた人が５４・０％と半数を超え、『そうは思わない』の４１・５％を上回った。民主、自民両党以外の政党支持率はみんなの党３・９％、公明党３・４％、共産党３・１％、社民党０・９％、国民新党０・３％」。