10日の衆院内閣委員会質問項目(その6) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

10日の衆院内閣委員会質問項目(その6)

                                 平成二十二年三月十日

衆議院内閣委員会質問項目(菅大臣、仙谷大臣、枝野大臣、人事院総裁)

                                 衆議院議員 中川秀直


五、「天下り」と公務員制度改革について(続き)

(問一五)長妻現厚生労働大臣が野党時代の平成二十一年二月四日の衆議院予算委員会において「天下りのウラルート」を「一回天下ったOBの方が、後輩をそこに呼んで、そしてその団体に後輩を引っ張っていって脈々とわたりの指定席で、天下り団体に指定席として渡り続けるということで、これは中央省庁は関知しないことになっていますので、あっせんをしていないということで、これはないことになっているウラルートでございます」と説明しているが、鳩山内閣の法令解釈の責任者たる枝野大臣は、この長妻大臣がいうウラルートを、鳩山政権において根絶するか、容認するか。(枝野大臣)

(問一六)鳩山総理が施政方針でいうところの「裏下り」は法的に規制するのか。この法案で具体的にどのような行為規制を追加したのか。行為規制を強化したのか、強化していないのか。(枝野大臣)

(問一七)松井内閣官房副長官は二月八日の衆議院予算委員会における答弁の中で、「仮に組織的なあっせんがないということが役所の見解であったとしても、その団体との関係、それから、例えば、役所のあっせんにかわってOBがかわりにあっせんをしているようなケースであれば、それは我々がこれからとる措置に対する脱法的な措置ですから、しっかり事実関係を精査して、監視していくと申し上げております」とのべている。他方、私の「天下り・渡りに関する質問主意書」に対する一二月四日付けの府答弁書では、「退職した公務員が、同一府省庁出身者が何代にもわたって占めてきた特定の団体等のポストに再就職する場合については、当該府省庁の当該団体等に対する行政上の権限、契約、補助金等の関係及び当該再就職の経緯について精査していく必要があると考えている」としている。これだけではOBが斡旋することが脱法的な措置とは読み取れない。この政府統一見解とOBの斡旋が脱法的な措置であるとの解釈の整合性は如何。(枝野大臣)

(問一八)固定ポストへの天下りは、今後どう扱うのか。日本郵政の坂副社長人事の玉突き人事としての日本損害保険協会副会長ポストの天下り人事(昨年一一月)は、「OB同士の斡旋であって、省庁としては預かり知らない」としらを切られて容認したようだが、これら政策金融機関のポストで今後、同じように「OB同士の斡旋であって、省庁としては預かり知らない」といってきたらどうするのか。刑事罰なしに、確認できないのではないか。関連して二点聞きます。  
第一に、この天下りについては、鳩山政権の誰が財務省の誰に対してどういう権限で確認したのか、単に質問してしらを切られて終わったのか、あるいは財務省の次官や官房長の部屋に入って書類などを全部出させてOB人事についての書類などを押収して調査したのか。
第二に、もしも監視委員会ができていれば監視委員会が調査をすでにしていたと思うが、その場合本件についてどのような調査が可能だったのか。この調査権限は今回出された民主党の法案の監視適正化委員会と調査の権限は同じだが、その点についてはどう認識しているか、二点伺いたい。(枝野大臣)

(問一九)役所やOBが天下り斡旋、裏下り斡旋をしていても、大臣に「天下り斡旋したのか」と聞かれたら、全員「何のことですか、していません、証拠はあるんですか」と答えるであろう。そのときに、物的証拠で確認するためには、「刑事罰」を科して確認するしかない。「刑事罰」を科して「裏下り」を根絶すると明言して頂きたい。(仙谷大臣)

(問二○)「官民人材交流センター」を改組してつくる「民間人材登用・再就職適正化センター」は、組織改廃等による分限処分者の斡旋のみを行う「官公労・天下りバンク」である。この「官公労・天下りバンク」について、平成十九年六月六日の衆議院内閣委員会で、長妻現厚生労働大臣が野党議員として質問したときと同じ表現で聞くから答えて頂きたい。「ハローワークを利用できるんですよ、公務員も」「私は完全に官尊民卑だと思います、民主党政権の発想の根底にあるのは」「私の素朴な疑問として、一般の方は就職情報誌とかあるいはハローワークで再就職先を探されるわけでありますけれども、何で官公労の方は、就職情報誌とかあるいはハローワークに行って仕事を探す、この際あっせん仲介を全面的にやめて、そういうことを、なぜハローワークに行って探されないんですか、仕事を」「国から言われて、官公労の天下りはどうですか、受け入れませんか、そういうふうに言われたときに、きちっと断れるのかどうか。押しつけ天下りも公然と認めるということじゃないですか。これは一般常識の感覚の話です」 「何でハローワークに行かないんですか。官公労はハローワークに行かないでスペシャル版の天下りバンクに行くわけでしょう、自分たちだけが。それはおかしいじゃないですか」「官公労・天下りバンクをやめれば、ハローワークに公務員がいっぱいお客さんとして来る、それをきっかけにハローワークを、きちっと仕事が見つかるさらにいい場所に変えましょうよ、お互い、与野党を超えて」「そんな官公労・天下りバンクのようなことに税金を使う金があったら、ハローワークにその金を注ぎ込んでくださいよ。民間の方は見捨てるんですか。とんでもない話だ」これに対する仙谷大臣と枝野大臣の見解を問う。(仙谷大臣、枝野大臣)