今週の鉄道ニュース! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

今週の鉄道ニュース!

志士の目鉄道研究会です。今週も、列島各地より、熱い鉄道の話題です。

「みんなで竜馬をやろうじゃないか」

竜馬にまつわる話題からはじめましょう。



■「維新号」龍馬博で 日曜限定運行…土佐電気鉄道
(2010年2月12日 読売新聞)
 「土佐・龍馬であい博」(龍馬博)に合わせ、土佐電気鉄道が、明治時代の復元車両や外国製車両のイベント電車4両を特別に走らせるサービスを行っている。
 高知市内の3駅を発着駅にして、来年1月9日まで毎週日曜に運行する。
 1984年に復元製造した茶色のレトロ風電車「維新号」と、92~94年に導入したイギリス、オーストリア、ノルウェー製の3両の電車。降車ボタンがないなど車両構造が古く、出番が限られていた。
 同社OBが車掌を務め、鉄道ファンらでつくる「土佐電鉄の電車とまちを愛する会」が車内でボランティアガイドを担当。「維新号」を運転する西本美奈子運転士(32)は「県外の観光客だけでなく、県内の方にも、普段とは違った乗り心地を楽しんでもらえるはず」と話していた。
 高知城や高知市立自由民権記念館などの観光地巡りができるよう〈1〉高知駅前―升形〈2〉桟橋車庫前―高知駅前〈3〉升形―桟橋車庫前の3ルートで運行。一日乗車券(市内均一大人500円、小学生以下250円)で乗車できる。



自由民権記念館にいくと、

「よしや~、南海 苦熱の地でも 粋な自由の風がふく よさこい、よさこい」♪

という「民権はやり歌」が流れてます。レトロ電車で、この歌を歌ったら、粋だね!


続きまして、北は北海道のJR北海道より、本日から発売開始の旅行商品です。


■人気列車乗って日本一周、2人で88万8000円 JR北海道
(2月11日日経新聞)
 北海道旅客鉄道(JR北海道)は12日、20種類の列車を乗り継いで日本列島を一周する旅行商品を発売する。特急「サンダーバード」や九州新幹線「つばめ」などの人気列車に乗り、国内各地の観光名所を巡る。
 4月7日から11泊12日で旅行する。札幌駅を出発し、東京・上野や京都、長崎などを鉄道で訪ねる。江ノ島電鉄などローカル列車にも乗り、「地元の風を感じてほしい」(JR北海道)という。坂本竜馬にゆかりのある長崎や高知などでは、貸し切りバスで名所を見て回る。
 定員は30人で、2人1室利用で価格は88万8000円。1人での参加の場合は49万8000円。



特急も、ローカル列車も。現代版:鉄の「やじきた道中」!ぜひ、参加された方はブログかツイッターしてください。

続きまして、青森の話題です。津軽鉄道に「おもてなし隊」が出動です。




■青森からこんにちは 津鉄おもてなし隊がもち振る舞う
(02/12 09:54北海道新聞)
 津軽鉄道沿線の高校生でつくる「おもてなし隊」が11日、「しとぎもち」約260個を手 作りし、ストーブ列車や津軽五所川原駅前で観光客に振る舞った。高校生はしとぎもちのレシピや観光チラシ、ポストカードが入った封筒も一緒に手渡し、津鉄沿線の良さを盛んにPRしていた。
 おもてなし隊には五所商、五所一、金木の3校から20人が参加した。県総合社会教育セ ンターが企画して3年目だが、今年は長谷川 大樹君(五所一3年)、坂本平君(同)の男 子生徒2人が初めて加わった。
 五所川原市の津鉄本社に集まった高校生たちは生地を作って、あんを包み、ホットプレートで焼いて、熱々のしとぎもちを完成させた。
 おもてなし隊の横断幕を掲げ、団体客を出迎えた高校生たちは車内で「よぐ、きたっきゃ」「めぇべぇ」「まだ、こいへ」と津軽弁で書かれた小袋にしとぎもちを包み、一人一人にプレゼント。観光客は「へぇー、君たちが作ったの」「あったかい」と作りたてのしとぎもちを味わった。
 女子生徒は観光客にしとぎもちの作り方や津軽弁を教え、記念写真に納まるなど、この日ばかりは奥津軽トレインアテンダント顔負けの活躍だった。
 2回目の参加という葛西望さん(五所一3年)は「初めての時は緊張したけど、今日は笑顔を絶やさずできた。観光客もみんな明るくて、やりやすかった」と話していた



すばらしい社会教育兼観光振興です。

社会教育と鉄道という観点では、下記の記事も注目です。



■ぷらっと北陸 舟橋村を行く
(2月9日朝日新聞)
 ドン、ドドドン――。富山県舟橋村の成人式や結婚式では、勇壮な太鼓の音が響き渡る。バチを握るのは、創作太鼓の団体「越中舟橋ばんどり太鼓振興会」のメンバーだ。
 団体名は、1869年に村で起きた農民一揆「ばんどり騒動」に由来する。大凶作に苦しんだ農民たちが、ばんどり姿で竹やりを持ち、年貢の軽減を求めて役人と衝突した。小さな村に各地から集まった農民の数は5万人ともいわれ、この時期の代表的な世直し一揆とされている。
 舟橋村の面積は、全国最小の3・47平方キロメートル。車だと思わず通り過ぎてしまう小ささだが、人口は当時一揆に集った農民のように、どんどん増え続けている。
 その大きな理由は、農地保全のため開発が規制される「市街化調整区域」の指定が、1988年に解除されたことだ。宅地開発をして若い世代を呼び込もうと、村が国や県に粘り強く働きかけた結果だった。それ以降は、富山市のベッドタウンとして人気になり、人口は1日現在で2981人と、20年間で倍増。14歳以下の割合(約21%)は65歳以上の割合(約16%)を上回っており、近年では珍しい人口構成だ。金森勝雄村長は「昔は小学校の新入生が一けただった年もあった。それに比べると、今は活気が出てきた」と振り返る。
 村の一つの自慢が、富山地方鉄道の駅舎に併設された村立図書館だ。小さな村には随分と大きな図書館だが、住民一人当たりの貸出冊数は「日本一」を誇る。利用登録者(昨年12月末時点)14800人のうち、村民は約15%の2157人。日本一は、村外への貸し出しを含むという「からくり」なのだが、確かに、通学や通勤途中で下車して立ち寄る利用者も多い。駅の乗降客を増やして、電車の停車本数を維持しようという村の狙いも的中した。
 館内は履物を脱いで入るため、自宅のようにくつろいだ気分になる。床暖房のため、足元は心地よい。辺りを見回すと、絵本を読む子どもや音楽を聴く学生、ソファで寝ている男性、会話を楽しむお母さんたち…。村の中心にある図書館は、憩いの中心にもなっているようだ。図書館でのんびりと過ごす週末も悪くない。(舩越紘)
【DATA】
 ■村立図書館 1998年に開館。11月~3月の開館時間は午前10時~午後6時(土日は午後5時まで)。休館日は月曜・祝日・月末最終木曜日。蔵書は約6万3千冊(漫画約6600冊を含む)。ビデオやCDもそろい、パソコンでインターネットも楽しめる。ボランティア団体「イソップの会」のおはなし会は、今月は20日午後2時から。職員による「ちっちゃなちっちゃなおはなし会」は14日午前11時から。いずれも無料。
 ■ばんどり 干した稲わらを束ね、木の皮と一緒に編んだ蓑(みの)のこと=写真。森を飛び交うムササビと似ているため、「晩に飛ぶ鳥」から「ばんどり」になったといわれている。明治時代の農作業には欠かせない雨具だった。
 ■「カモシカとしょかん」 2009年7月に舟橋村が発行した絵本。08年7月にニホンカモシカが自動ドアから館内に入り、本棚に乗るなどした出来事を絵本にした。麻酔を打たれて山に戻されるまでは同じだが、最後はカモシカと子どもが一緒に絵本を読んでいる。当初は簡易製本で冊子での発行を予定していたが、要望が多く、ハードカバーで製本された。1365円。



駅は人の集まる「町のへそ」です。図書館をつくるというのは、とてもすばらしいアイデアですね。

続いて、同じ富山より、バレンタインデーにまつわる話題。




■愛のメッセージ乗せ運行…富山ライトレール
(2月10日 読売新聞)
 バレンタインデーを前に、富山ライトレールは10日から、女性からのメッセージを書いたラッピング車両「LOVE PORTRAM2010」を運行する。
 メッセージは、同社のブログで先月12~31日に募集。恋人や家族に向けて寄せられた12通が車両の窓に白字でつづられ、車内の液晶モニターにも映し出される。ほかにも赤や黄など様々な色のハートで彩られた車両が来月14日まで運行する予定。来月からはホワイトデーに向け、男性からのメッセージに切り替える。15日から同ブログで募集する。同社は「男性も恥ずかしがらずにメッセージを寄せて、カップルで楽しんでほしい」と呼びかけている。



たしか、ライトレールの赤い電車をみると、恋が成就するとかという話でした。ボスが幹事長のときに視察にいったときに聞きました。


続いて千葉の話題です。




■ムーミンショップ3月から連日営業 いすみ鉄道
2月11日18時21分 千葉日報
 いすみ鉄道(大多喜町)は、いすみ市の風そよぐ谷国吉駅(旧国吉駅)構内でムーミングッズや地元産物を直売する「ムーミンショップ」について、3月1日から連日営業することを決めた。営業時間は午前10時~午後4時。これまでは土・日・祝日のみの営業だった。
 沿線に菜の花が咲く春の観光シーズンに向け、観光客の土産品需要を取り込むため。連日営業は5月の黄金週間まで。


そして、いすみ鉄道からもう一つの話題。


■赤字解消へ切り札「もなか」沿線首長も太鼓判 いすみ鉄道製造・発売
2月12日10時09分 千葉日報
 いすみ鉄道(大多喜町)は、初めて自社で製造した「いすみ鉄道もなか」を発売した。今後、県内外の百貨店催事など幅広い販路を開拓して、本業の鉄道事業で発生する年間約1億円の赤字を解消するための切り札とする。試食をした沿線首長からも味付けにゴーサインをもらった自信作。
 食品製造業への参入は、鉄道存続に向けて収益拡大を図るのが目的。「ムーミン列車」の運行により高まりつつある鉄道のブランド力を生かす狙いがある。昨年12月、食品営業許可を保健所から取得。デンタルサポート大多喜駅前の直営店にスタッフを配置し、自前で生産できる態勢を整えていた。
 同社はこれまで、「い鉄揚げ」などのオリジナル菓子類6種類を展開。ただ、これらはすべて外部に製造委託していた。鳥塚亮社長は「自社製造のもなかはコストコントロールで有利で経営の柱になる」とし、満を持して投入した「看板商品」と説明する。




そうです。鉄道も、食文化も、地域密着です!

そして、一つの「文化」がまた鉄道から消えていきます。



■新聞専用列車、3月で幕 経費削減「時代の流れ」
(02/09 09:07北海道新聞)
 夕刊を東京から千葉・房総半島に専用車両で運んできたJR総武線・両国駅(墨田区)発の「新聞輸送列車」が、3月12日で廃止される。JR各社によると、現存する唯一の専用列車。委託側の経費削減が理由で、鉄道輸送の一つの区切りと言えそうだ。
 午後0時50分、両国駅3番線に回送電車8両が止まる。定期列車の発着がなくなり、今は乗客が入れない折り返しホーム。担当者が4両目と8両目に新聞を積み込み、ドアに「荷物専用」のカバーを掛け、午後1時18分に出発。
 千葉駅で分割、それぞれ別の電車と連結し、外房線と内房線で安房鴨川駅へ。新聞は各駅で降ろされ販売店に運ばれる。
 列車は、新聞各社が出資する「新聞輸送同盟会」の貸し切りで、7社分の夕刊を載せる。同盟会やJR東日本によると、両国―千葉間は新聞を運ぶためだけに運行。千葉から先は、乗客もほかの車両を利用できる。
 同盟会の斎藤雅士事務長によると、新聞輸送列車はかつて上野駅や旧汐留駅にもあり、朝刊も運んでいた。両国駅は房総方面の道路事情が悪いため続いていたが、料金は一日数十万円。



千葉の国鉄が電化される前は、両国駅始発の列車がありましたね!

続いて和歌山の話題です。



■ジオラマで 有田鉄道 走る 鉄道交流館来月オープン 引退車両も修繕進む
(2010年2月12日 読売新聞)
「有田川町鉄道交流館」の開館に向け、ボランティアによる整備が続く車両(有田川町徳田で)
 ミカンや乗客を乗せて旧吉備町(現・有田川町)を駆け抜けた有田鉄道を、ジオラマで再現する「有田川町鉄道交流館」が3月20日、金屋口駅跡地(同町徳田)にオープンする。廃線後、置き去りにされていた車両も修繕が進められており、再びレールを走る予定だ。(藤本将揮)
 有田鉄道は1913年創業、15年から運行を開始した。旧国鉄(現・JR西日本)紀勢線藤並駅から金屋口駅まで、旧吉備町内約5・6キロを結んでいたが、利用客の減少から2003年1月1日に鉄道事業を廃止した。現在、同社はバスやタクシーなどの事業を行っている。
 旧吉備町が鉄道の名残を生かした町づくりをと交流館の建設を決定。駅の跡地など約4万7000平方メートルを買い取り、廃線跡を遊歩道にする工事などを行っていた。06年、合併で誕生した有田川町が事業を引き継いだ。
 館内には、幅約9メートルのジオラマで有田鉄道の藤並―金屋口間の路線を再現し、ミニチュアの模型を運行させる。もう一つのジオラマ(縦3メートル70、横4メートル20)では、風力発電施設などが建つ現在の有田川町の風景に線路を敷き、N700系など、新幹線のミニチュアも走らせる。現在、JR藤並駅東側に保存されている蒸気機関車「D51」(全長約20メートル、重量125トン)も同交流館に移され、展示する。
 廃線後、引退していた車両「キハ58 003」「ハイモ180 101」と、保線作業車の計3台を展示、同交流館から車両保管庫までの約150メートルを走らせる計画もある。長年放置され、車両の傷みも激しいが、JR西日本の社員やOBらでつくる「有田川町鉄道保存会」が同町から依頼を受け、ボランティアで整備を進めている。
 旧国鉄時代から車両整備士をしていた同保存会代表の大西隆己さん(60)(有田川町金屋)は、昨夏、ボロボロになった車両を目にし、みんなの前で走らせようと思った。まだ、車両に穴が空き、エンジンは水漏れがする状態だが、大西さんは「必ずきれいになる。もう一度、雄姿を見せてやりたい」と、作業を続けている。





みかん畑を走っていた有田鉄道。動態復活の日めざして、がんばってください。楽しみにしてます。

そして、和歌山の私鉄といえば・・・



■休暇中の「たま」駅長、ツイッター始めました…和歌山電鉄
(2月9日読売新聞)

 和歌山電鉄貴志川線貴志駅のスーパー駅長、三毛猫の「たま」が、140字以内でやりとりする投稿・閲覧サイト「ツイッター」を始めた。駅舎建て替えのため長期休暇中だが、ネット上の“つぶやき”で近況を報告している。
 ファンには「皆さんにお会いできず、少し寂しいにゃん!」。多忙な社員には「ネコの手も借りたい時は、駅長にも声をかけてにゃん」。1か月で利用者は2000人を超え、「ゆっくり休んでね」といった声も寄せられている。
 同電鉄広報担当者は「予想以上に反応が多くてびっくり」と喜び、変換ミスについては「肉球ではキーボードが打ちにくいので許して」。



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