今週も、鉄道ニュース! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

今週も、鉄道ニュース!

志士の目鉄道研究会です。今週もお疲れさまでした。
1週間の疲れのいやしに、週末の行楽のご参考に、今週も、もえる(萌える?)鉄道ニュース!


まず、最初のニュースは、全国の「国鉄マニア」のみなさまへ、重大ニュースです。

「はやぶさ」でのまちおこし戦略の、若桜鉄道からの呼び掛けです。

■寝台特急はやぶさでまちおこし 千円オーナー募集へ
2010年02月03日日本海新聞
 「寝台特急はやぶさでまちおこしをしたい」。若桜鉄道隼(はやぶさ)駅を守る会(鳥取県八頭町、会員196人)は、駅と同名の寝台特急を購入する計画を進めている。しかし、車両は輸送費のみで1両2千万円。1度は断念も考えたが、全国の鉄道ファンなどから1口千円のオーナーを募る新たな取り組みを始める考えだ

 「はやぶさ」は、東京と熊本を結ぶJR九州の寝台特急列車として活躍。2009年3月、ダイヤ改正に伴い併結する寝台特急「ふじ」とともに廃止となった。
 廃止のニュースを見た同会員から「廃車になるのはもったいない」「同じ名前の隼駅に持ってこよう」と声が上がった。同駅は、スズキのバイク「ハヤブサ」のライダーが集まる人気スポット。「ライダーに休憩、宿泊してもらおう」。まちおこしにつなげるため、町や若桜鉄道とともに調査を開始した。
 調査が進むにつれ、厳しい現実がのしかかった。11月、あらゆる人脈をもとにたどり着いた福岡県北九州市の小倉工場(車両基地)。同会員らで「個室のA寝台と2段ベッド式のB寝台を購入したい」と乗り込んだ。車両本体は鉄くず相当の値段で購入可能だったが、レールの違いで鉄道輸送ができず、陸送は専用トラックで1両2千万円。陸送に伴う駅周辺の道路幅確保も課題となった。
 廃車を考えるJR側の購入回答期限は11月末。「行政に頼むにしても金額が大きすぎる。1カ月ほどでは段取りできない。今回は断念するしかない」。西村昭二会長(65)は無念さをにじませた。
 しかし、夢はあきらめていない。西村会長は「九州の肥薩オレンジ鉄道など先進例を勉強してからでも遅くはない」と前を向く。1口千円の「はやぶさ」オーナーを3万人集める取り組みが次の目標。「オーナーには隼駅を訪れ、寝台特急に宿泊してもらいたい」と新たな夢を描く。
 現在の募金方法は駅にある募金箱のみだが、今後は八頭町ホームページにリンクした同会ページで募金を周知する。西村会長は「金はないが、汗を流そうという仲間(会員)はたくさんいる。夢を実現し、沿線の活性化を図りたい」と話している。


1000円オーナーなら私もできる。国鉄系大好きなみなさん、どうかご支援を。

続いて、受験生応援企画。


■合格切符で志望校へ…津軽鉄道
(2月1日読売新聞)
「55」をなぞって書いて「合格」の祈願
 受験シーズンが到来するのに合わせ、津軽鉄道(本社・青森県五所川原市)は1日、乗車する高校生らを応援しようと、「合格切符」=写真=の発売を始めた。
 鉄道の乗客の約半数は通学で利用する高校生。今春、高校を目指す中学生に、通学の足としてPRすることも兼ね、初めて合格切符を企画した。
 行き先は、「志望校ゆき」。価格は155円に設定し、料金の表記部分の「55」は点線にした。「一気にゴーゴー」、5を上書きして「合格(5を書く)」と、いずれも縁起をかついだ。
 1000枚を発行。乗車券としては利用できない。同鉄道は「使うより、お守りみたいに持ってもらい、受験の時に緊張が和らげば」と話している。
 津軽五所川原、金木、津軽中里の3駅のほか、通信販売でも購入できる。問い合わせは同鉄道(0173・34・2148)へ。


「5を書く」といえば、津軽鉄道には「五農高前」という駅がありますね。
続いて、大井川鉄道の受験生応援。


■史下記う力強く合格けん引 大井川鉄道の受験生応援SL発車
2010/02/02静岡新聞
 受験シーズンに合わせ、大井川鉄道(島田市)は満開のサクラに「合格!」の文字が躍るヘッドマークを取り付けたSLの運行を始めた。今年で3回目。
 坂道を“すべらず”に力強く登っていくSLは、受験生や昇進を目指す会社員らに好評だという。運行は今月8日までと26日~3月3日の火、木曜日を除く毎日を予定している。
 今年は乗客が熱い思いや願いを書き込んだ護摩木(ごまぎ)と燃料の石炭を一緒に燃やし、大願成就の後押しをする新企画をスタートさせた。書き込む内容は自由とあって、「合格祈願」はもちろん、「家内安全」から「恋人募集」までさまざまな願いを込めた護摩木が運転室に持ち込まれる。
 重責を担う近藤充広機関助士(29)は「それぞれの願いがかなうようにしっかりと完全燃焼させます」と、1000度を超えるボイラーの火室に勢いよく護摩木をくべる。
 護摩木は1枚300円。新金谷、千頭の両駅で販売する。
 問い合わせは大井川鉄道企画部〈電0547(45)4112〉へ。


燃えよ護摩木!萌えよ大井川鉄道!
続いて、おめでたい話。


■阪神電車に大賞…関西財界セミナー賞授賞式
(2010年2月5日 読売新聞)
 独自のビジネスモデルを持つ関西の企業や個人らを表彰する関西財界セミナー賞の授賞式が行われた。大賞は、2009年3月に阪神なんば線を開業させ、神戸と奈良を直結した阪神電気鉄道に贈られた。特別賞は、神戸市長田区に鉄人28号の巨大モニュメントを作ったNPO法人「KOBE鉄人PROJECT」など3者だった。「輝く女性賞」は、自ら生産したブルーベリーや野菜をレストランで提供しているブルーベリーフィールズ紀伊國屋の岩田康子社長ら4人。



おめでとうございます!
そして、同じ関西から和歌山の日本最短の旅客営業路線の紀州鉄道のニュースです。



■「紀州鉄道りんこー」まんじゅう:キハ603車両が“復活”
(2月4日毎日新聞)
 ◇老舗菓子店がまんじゅうに
 【和歌山】昨年10月に惜しまれながら定期運行を終えた御坊市の紀州鉄道のディーゼルカーキハ603車両を、同市の老舗菓子店「ふく田」が「紀州鉄道りんこー」まんじゅうとして“復活”させた。鉄道ファンをはじめ年配者や子どもたちの間で人気を呼んでいる。
 まんじゅうは、ミカン味をしたもちを薄いドラ焼き風の皮で包んである。表にキハ603車両を正面から描いた焼印が押されている。パッケージにも田園地帯を走るクリームと緑のツートンカラーの車両を描いた。
 「りんこー」はキハ603車両の愛称。定期運行の終了を知った同店が、思い出を残そうとオリジナル商品として開発した。1個110円で、5個以上からは箱入りセットでも販売している。
 同店は「定期運行が終わっても、まんじゅうはいつでも運行(販売)しています」と話している。問い合わせは同店(同市薗422、電話0738・22・2937)。【山中尚登】




紀州鉄道は、不動産会社に買収された存続しているめずらしい鉄道ですが、その前身は「御坊臨港鉄道」といいました。ここから「りんこー」という名前がきております(昔、関東で「おれは男だ」の夕方の再放送は、紀州鉄道不動産部門が提供していました)

続いて嵐電の話題。


■車内に「おばけ」…京福電鉄嵐山線
(2010年2月4日 読売新聞)
 節分の3日、京都市の京福電鉄嵐山線嵐電)の電車に、市民グループのメンバーらが鬼やかっぱにふんした「おばけ」が初めて乗り込み、車内の雰囲気を盛り上げた。
 旧暦では年の変わり目にあたるこの日に、鬼や妖怪などに仮装して厄をはらい、新年を迎える京都の伝統行事にならったもの。仮装の試みは、「島原太夫(だゆう)」の司太夫さん(47)らが結成した「こったいの会」のメンバーらが1999年に開始。これまでは節分の日に寺社を巡ってきたが、今回は舞台を寺社と電車に広げた。
 この日、バラエティーに富んだ約40人のおばけが四条大宮駅から電車に乗車。嵐山駅に到着すると、下車し、福豆の入った袋を観光客に配った。
 仮装した1人、吉田志津子さん(79)(京都府山科区)は「驚く大人もいたぐらいだから、子どもにとってはさぞ怖かったことでしょう」と話していた。


さすが、京都らしいですね。京福電鉄の、福は福井の福。元京福電鉄の、えちぜん鉄道の話題です。



■えちぜん鉄道:勝山駅前の広場を整備、電気機関車など展示へ--福井・勝山 /北陸
(2月5日毎日新聞)
 ◇鉄道ロマン、感じて--「テキ6」と「ト68」展示へ
 福井県勝山市は、第三セクターのえちぜん鉄道勝山駅前に広場を新たに整備し、電気機関車「テキ6」と貨車「ト68」を展示する整備計画を発表した。12年度の完成を目指す。テキ6は、1920年式で、実際に動く電車としては日本最古。市は「勝山の玄関口として、ロマンを感じてもらえる場所にしたい」と話している。
 同鉄道の路線は1914年、京都電灯(京福電鉄の前身)により開通。当時、市は繊維業が盛んで、貨物用の機関車だった「テキ6」は原料や製品の運搬に大活躍した。近年は路線に出ることはなかったが、車両基地で昨夏まで貨車のけん引などで使われていた。
 テキ6は、ト68とともに広場内に建てられる小屋の中に展示される。線路やパンタグラフも引かれ、イベントで実際に動かす計画もあるという。
 勝山駅の駅舎は国の登録有形文化財に指定されており、鉄道開通時から使われていることから、駅舎内にえちぜん鉄道ゆかりの品を展示するコーナーを設けて駅全体の「鉄道博物館」化を目指す。【幸長由子】



すばらしいですね。動態保存。鉄道は動態保存が一番です。


■レトロ車両を式場に 電車「婚」いかが…上毛電鉄
(2010年2月2日 読売新聞)
 「日本最古級の電車」を売りに上毛電鉄(群馬県前橋市)が貸し切り運転を行っている「デハ101」を使った結婚式を、婚礼業者が企画した。
 「昭和レトロウェディングトレイン」と銘打って、10日から募集を始める予定だ。
 企画したのは、結婚式やコンサルタントなどを手がけるワンダーズ(栃木県足利市)など。同社は以前から様々な結婚式のプロデュースを行っている。昨年12月、読売新聞群馬版に掲載された記事でデハ101を知り、「レトロな電車の雰囲気を生かした結婚式を企画できないか」と考え、同電鉄と交渉してきた。
 基本プランは中央前橋―大胡駅間の貸し切りで約15万円。約20分の走行時間を含め、車両を1時間程度借りられる。オプションで新郎新婦による駅員体験や、2人の写真を組み込んだオリジナル切符などを用意している。
 式の運営を担当するワンダーズの関連会社「WISH」(伊勢崎市)は「普通の結婚式とは違う、一生の思い出になる式を楽しんでもらいたい」としている。問い合わせは同社(0270・23・5440)へ。


動態保存をしていれば、こんな企画もできるんです。
続いて、サッカーとのコラボ企画。



■「ギラヴァンツ号」出発 筑豊電鉄
(2010年2月4日 読売新聞)
 今年からサッカー・J2に挑戦するギラヴァンツ北九州(GV)を応援しようと筑豊電気鉄道(中間市)は3日、ラッピング電車「ギラヴァンツ号」の運行を始めた。
 車体は、チームカラーの黄色をベースに車体横にマスコットキャラクター「ギラン」が描かれ、先頭にはチームのエンブレムがあしらわれている。
 2両編成で、黒崎駅前駅―筑豊直方駅間を片道約30分で1日10~12往復する。約3年間運行を続ける予定。
 この日、黒崎駅前駅で出発式が行われ、DF佐藤真也選手(31)が一日駅長に任命され、高橋敏行・電車営業所長(52)と一緒に初運行を見守った。



サッカーも、鉄道も、地域密着。


■沖縄戦で消えた鉄道に光 北九州空港 那覇便利用促進へ絵画展
2月2日 01:28 西日本新聞
 太平洋戦争期の沖縄戦で破壊された鉄道を写真やイラスト画で紹介する「沖縄軽便鉄道絵画展」が1日、北九州空港(小倉南区)のターミナルビル3階で始まった。14日まで。入場無料。
 戦前、沖縄には軽便鉄道と呼ばれた与那原、嘉手納、糸満の3線に約40の駅があったが現在は知る人が少ない。鉄道エッセイストの桃坂豊さん(49)=香春町高野=が「沖縄の隠れた魅力をPRし、5月上旬で廃止になる那覇便の利用促進につなげよう」と企画した。
 桃坂さんは「戦禍で失われた鉄道文化を後世に残したい」と鉄道線跡を記録。自身が撮影した鉄道線跡の写真と、那覇市在住のイラストレーター松崎洋作さん(68)が当時の鉄道を再現したコンピューター・グラフィックス(CG)計約100点を展示している。
 桃坂さんは「美しい路線の風景の裏側には、戦争の悲しい記憶が眠っていることも感じてほしい」と話した。



沖縄の「軽便鉄道節」♪聞いてみたいです。

最後に政策の話題です。


■「高速道路無料化」社会実験 鉄道、フェリーに危機感
 社会実験に公共交通機関は危機感を募らせる。
(2月3日 読売新聞)
 JR西日本(大阪市)は、舞鶴若狭道と競合する特急「北近畿」や岡山道と並行して走る特急「やくも」などで利用者が高速道路に流れると予測。広報担当者は「対抗策は考えられない。国民生活に直接影響する重要な政策なのに議論が尽くされていない」と指摘した。
 高速バス関係者の懸念も大きい。京都交通(大阪市)は、舞鶴若狭道を使い、京都府舞鶴市と大阪市などの間を1日20往復させる。担当者は「今も乗客が増えている路線だけに影響が心配だ。乗客が減れば減便せざるをえず、交通弱者の不利益になる」。
 広島市と広島県呉市を結ぶ広島呉道路も全線が無料化の対象になる。中国ジェイアールバス(広島市)など3社が両市間を1日63往復させる。同路線では朝夕に渋滞が発生するといい、「車が増えれば定時運行ができない」と訴えた。
 国土交通省は、土日祝日に割引を限定した「1000円高速」に替えて、曜日を限らずに乗用車の通行料を上限2000円などとする新しい割引制度も検討している。関西と九州を結ぶフェリーを運航する関西汽船(大阪市)の三澤豊執行役員は、「今回は対象路線が細切れなので影響は少ない。しかし、次の割引には非常に危機感がある。これ以上フェリー会社を痛めつけないで」と訴えていた。



眼先の選挙のことばかりでなく、日本の交通体系、交通弱者を考える政治を!