民主党大会直前の朝のニュースチェック! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

民主党大会直前の朝のニュースチェック!

秘書です。昨日の今日の民主党大会。注目です。

まずは今朝の東京新聞です。「幹事長辞任は不可避」とうっています。


■小沢氏 幹事長辞任は不可避
2010年1月16日 東京新聞
 民主党の小沢一郎幹事長の元私設秘書、石川知裕衆院議員らが十五日、政治資金規正法違反の疑いで逮捕されたことを受け、政権発足以降、強い指導力を持っていた小沢氏の幹事長辞任は避けられない情勢になった。政府・与党内では小沢氏に国民への説明責任を果たすよう求める声が既に相次いでおり、石川容疑者の逮捕によって小沢氏に批判的な意見が一気に強まることは確実だ。鳩山由紀夫首相にとっては、十八日召集の通常国会、夏の参院選に向けて大きな打撃となった。
 石川容疑者の逮捕について、仙谷由人国家戦略兼行政刷新担当相は十五日夜、「容易ならざる事態だ」と指摘。荒井聡首相補佐官は「与党の議員が逮捕されて予算案審議に影響がないわけはない」と述べるなど、国会審議や参院選への悪影響を危ぶむ声が相次いだ。
 民主党内にはこうした影響を回避するためにも小沢氏が幹事長にとどまるのは得策ではないとの見方が拡大しつつあり、民主党中堅議員は同日夜、「小沢氏はもう辞めるほかにない」と強調。また、別の中堅議員も「辞めざるを得なくなる。政治的ダメージは計り知れない」と述べた。
 小沢氏に批判的な立場の渡部恒三元衆院副議長は石川容疑者の逮捕に先立ち、「小沢氏が国民のために潔く身を引くという判断もあるだろう」と述べた。

 鳩山首相はこれまで小沢氏の幹事長交代に慎重な考えを示していたが、小沢氏と強い関係にある二人が逮捕された事態を踏まえ、小沢氏の進退をどうするか決断を迫られることになる。ただ、党内には小沢氏の続投を求める声も残っており、進退決着にはなお時間がかかることも予想される。


東京新聞はまた、「国会目前、民主に動揺 石川議員逮捕 党内の空気一変」との記事ものせています。民主党内の空気はどのようになっているのでしょうか。

時事通信は「小沢氏の進退が焦点」としています。


■小沢氏進退が焦点=政府・民主内に辞任論
(1月16日-01:37時事通信)
 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入に絡み、秘書を務めていた同党の石川知裕衆院議員らが15日、政治資金規正法違反容疑で逮捕されたことで、小沢氏の進退が焦点となった。党内からは世論の反発や野党の追及を考慮し、小沢氏の幹事長辞任は避けられないとの声も上がった。
 民主党の中堅議員は「小沢氏の説明が必要だ。それで国民に理解されないなら職を辞すしかない」と指摘。副大臣の一人は「政権へのダメージを考えれば、辞めざるを得ない」と語った。
 党内には鳩山政権の「最高実力者」の小沢氏が退けば、夏の参院選を前に党の結束が弱まりかねないと懸念する声もあるが、小沢氏と距離を置くベテラン議員は「あす辞めたとしても幹事長をやれる人間は10人はいる」との見方を示した。
 ただ、検察に対する小沢氏の反発は強いとされ、「小沢氏は粘る」(ベテラン議員)と見る向きもある。
 民主党は同日夜、高嶋良充筆頭副幹事長と細野豪志組織委員長が党本部で対応を協議。党本部を出る際、記者団がコメントを求めたが、ともに答えなかった。
 一方、野党各党は一斉に小沢氏の責任の大きさを指摘しており、18日召集の通常国会で徹底追及する方針を改めて明確にした。自民党の谷垣禎一総裁は「政府・与党は十分な説明を果たすべきだ」とコメントした。与党側は2009年度第2次補正予算案と10年度予算案の早期成立を目指すが、事件の影響で守勢を強いられるのは必至だ。


続いて読売新聞です。読売新聞は「鳩山政権最大の危機」と報じています。


■鳩山政権最大の危機、「小沢幹事長辞任を」の声
1月16日4時33分配信 読売新聞
 民主党の小沢幹事長の資金管理団体「陸山会」の土地購入問題を巡る政治資金規正法違反事件で、小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員が東京地検特捜部に逮捕され、鳩山政権は発足以来、最大の危機を迎えた。

 最大の実力者である小沢氏を「政治とカネ」の問題が直撃し、小沢氏の自発的辞任を求める声も出始めた。18日召集の通常国会の運営や夏の参院選にも深刻な影響が出るのは間違いない。

 仙谷行政刷新相は15日夜、石川議員が出頭を求められたことを都内のホテルで記者団に聞き、「容易ならざる事態だな」と深刻な面持ちで語った。その後、石川議員が逮捕されると、今度は「逮捕されたの? 本当に?」と問い返し、しばらく絶句した。

 前原国土交通相は都内のホテルで記者団に、「捜査を見守りたい。閣僚の立場として政権交代の責任を果たすだけだ」と言葉少なに語った。平野官房長官は記者団に「状況が分からないので、推移を見守るしかない」と述べた。

 民主党は16日に東京都内の日比谷公会堂で党大会を開く予定だ。結束して鳩山政権を運営し、夏の参院選で勝利を収める方針を確認することにしている。その前日の石川議員の逮捕に党内の動揺は大きい。

 小沢氏はこれまで「法に触れるようなことをしたつもりはない」と明言し、幹事長を辞任しない考えを側近議員らに漏らしている。鳩山首相も幹事長を続投させる意向を示していた。

 しかし、前原国交相らからは小沢氏の説明責任を求める声が上がっており、石川議員の逮捕で小沢氏の求心力は低下する可能性が大きい。民主党は、小沢氏が一手に選挙や国会運営などを取り仕切る「小沢依存」の体質になっており、「小沢氏が求心力を失えば、党はがたがたになる」という声が出ている。

 党内では参院選への影響を心配し、小沢氏の自発的な幹事長辞任が望ましいという意見も出ている。

 村越祐民衆院議員(千葉5区、当選2回)は15日夜、「政権運営に極めて甚大な悪影響が及ぶ。幹事長は議員辞職すべきだ。責任を取れば、参院選はボロ負けにはならない」と記者団に語った。民主党の渡部恒三・元衆院副議長は15日、石川議員の逮捕に先立つTBSの番組収録で、「潔白なら堂々と頑張ってもらいたいが、捜査結果が出たら政治の安定が大事なので、政治家らしい堂々たる決断をしてもらいたい」と述べた。

■こわばる民主議員、小沢氏に説明求める声
1月16日4時24分配信 読売新聞
 「支援者に説明できなくて困っている……」。 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る事件で、石川知裕衆院議員が逮捕された15日夜、これまで沈黙を通してきた民主党の国会議員たちも、不安の声を漏らし始めた。

 16日には党大会が、18日には通常国会が召集される間際の逮捕劇。特捜部の捜査手法を批判する議員もいる一方で、一部の議員からは「幹事長は議員辞職すべきだ」という声もあがった。

 西日本に選挙区がある新人衆院議員は、テレビの速報で石川容疑者の取り調べのニュースが流れると、何人もの支援者から問い合わせの電話が入り、釈明に追われ続けた。「まさかこの時期に逮捕されるなんて。特捜部も、国会議員を逮捕するわけだからよほどの証拠がないとできないはず」

 この議員は困惑した様子で話し、「正直、小沢さんにはもう少し説明をしてもらいたい。私たちも支援者に説明ができなくて困っている」と漏らした。

 別の新人衆院議員も不安げだった。「検察は強力な証拠を握っていると思う。党内の混乱や国会の空転は避けられないだろう」

 石川容疑者と同じ北海道選出の松木謙公衆院議員はこの日午後11時前、衆院議員会館前で報道陣に囲まれ、「(石川容疑者は)普段から誠実な好青年で、国のことも地元のことも考えている。こういうことになったのは大変残念」とこわばった表情。小沢氏の進退について問われると「よくわからない」と言葉を濁した。

 一方、捜査には批判の声も。石川容疑者と親しい北神圭朗衆院議員は「どうして逮捕する必要があったのか検察こそ説明責任を果たすべき。検察という一官僚機構が、小沢憎しだけで恣意(しい)的な捜査を進めていると思わざるを得ず、いわゆる“小沢一郎の日本支配”よりもずっと危険な兆候だ」と特捜部の手法を批判した。

 小沢氏に近い中堅参院議員も「石川議員は任意の調べに応じており、政治資金規正法違反という形式犯で逮捕に踏み切ったのは明らかに検察の暴走」と語った。

 ただ、小沢氏の政治資金問題を批判してきた村越祐民衆院議員は、「幹事長はこれで秘書と元秘書が逮捕されたわけであり、議員辞職すべき。民主党の大半の議員が政治とカネの問題に厳しい姿勢で取り組んでいるのに、党全体の問題として有権者にとらえられるとしたら心外だ」と話した。


そんな中、今日午後、民主党大会が開幕です。



■民主党大会が午後開幕=事件から一夜、首相あいさつへ
(1月16日-07:02時事通信)
 民主党は16日午後1時から、東京・日比谷公園の日比谷公会堂で党大会を開く。政権獲得後、初の大会。小沢一郎幹事長の資金管理団体の土地購入をめぐって元秘書の石川知裕衆院議員らが前日に逮捕される異例の事態の下、来賓の社民、国民新両党の党首らに続き、鳩山由紀夫代表(首相)があいさつする。
 大会に先立ち、都内で都道府県連の代表らによる地方代議員会議が開かれ、予定では小沢氏も出席する。首相はアジアと中南米各国の外相が集まるフォーラム出席などの日程をこなし、昼頃に会場に入る。
 大会は、首相のあいさつに続き、小沢氏が参院選で単独過半数獲得を目指すことを柱とする2010年度活動方針案などを提案、採択して閉幕する。野党時代に行っていた代表記者会見は今回はなく、小沢氏の会見も開かれない。



総理の挨拶、そして、民主党議員からどんな発言があるのか。また、地方代表者会議、来賓のあいさつはどうか、注目です。

さて、こんな中ですが、政策ウォッチも大切です。最後に外交・内政の話題を1つづつ。

■「対等な関係」には応分の責任=安保改定50年で米高官
(1月16日-02:56時事通信)
 【ワシントン時事】米政府高官は15日までに、鳩山政権が掲げる「対等な日米関係」に関し、「歓迎する」と述べるとともに、幅広い分野で「日米両国は責任を分かち合わなければならない」として、日本に応分の責任を求めた。日米安保条約改定の署名から19日で50年になるのを前に、一部記者団と会見した。
 同高官は、日米が直面する安全保障上の課題には、北朝鮮の核開発やアフガニスタン支援などの「ハード問題」と、気候変動や災害救援など「ソフト問題」があると指摘。その上で、「『対等な関係』には(従来と)異なる責任が生じる」と述べ、両分野での貢献拡大の必要性を強調した。
 米軍普天間飛行場移設問題に関しては、「米政府が解決策を押し付けることはできない」と語る一方、日本側が検討の結果、「安全保障の重要性について認識し(現行計画履行という)われわれの期待する最終的な決定を導く」ことに期待を表明した。
 また、日米同盟の役割について、核抑止力の提供を含む日本防衛が「中核的な使命」だとの見解を示した。 



民主党大会では「ハード問題」での責任分担で「対等な日米関係」をつくるのか、議論してほしいですね。

最後に内政の話題です。


■【激震2010 民主党政権下の日本】菅vs財務省が「脱・官僚依存」の試金石に
(1月15日 JCAST ニュース)
 新年早々、藤井裕久財務相の後任に菅直人副総理がついた。異例の交代であり、藤井前財務相が小沢一郎幹事長との確執で「キレた」という見方が多い。藤井前財務相は旧大蔵OBで官僚に理解があったが、菅副総理・財務相は市民運動家出身で、脱官僚の急先鋒(せんぽう)である。財務省は官僚中の官僚であり、予算編成ではまるで軍隊のような規律のある組織的な行動をとりながら、政治と対等に渡り合ってきた。財務省を政治主導で動かせれば、民主党の言ってきた脱・官僚依存も本物だといえる。その意味で菅副総理・財務相の実績が試金石になる。

 藤井前財務相が作った2010年度予算は、政治主導によるシーリングが設けられなかったために、民主党が公約していた一般会計と特別会計を合わせた統合予算での予算組み替えが行われず、かなりの膨張予算になってしまった。シーリングからはみ出た分は、「事業仕分けによる公開処刑」で国民の喝采(かっさい)を浴びたが、予算組み替えができなかったので、出来の悪い予算だった。

 財務省が最強官庁というのは、いろいろな情報網があり、それを使いながら実力者にアクセスできるからだ。10年度予算編成でも、最後の段階では小沢一郎幹事長のところまで財務省情報が届き、年内編成をやり遂げたようにみえる。要するに、財務省にとって影響力を行使できるフィールドは財務大臣にとどまらず、官邸の鳩山由紀夫首相、平野博文官房長官や民主党の小沢幹事長まで射程に入っているのだ。その中で、菅副総理・財務相が政治主導で11年度予算・税制を取り進めていくのはかなりの難事業と言わざるを得ない。

 いくら菅副総理・財務相の能力が高くても、財務省組織は政権全体にまで情報網がありコントロールさえできるのだから。菅副総理・財務相は、今のところ増税よりデフレ克服や特別会計を含めた予算組み替えを言っており、まだ「洗脳」されていないようだが、デフレ脱却の話がなくなり、埋蔵金の発掘はもう限界であるとか、増税の話が出てくるようだと、危ない。デフレ脱却ができれば税収増収となり、増税でなくても財政再建は可能になるのだ。

 また、ストックの国債残高が800兆円、GDPの160%で世界でダントツに悪いとか言い出すと要注意である。国債800兆円のうち、半分くらいは天下り先の特殊法人らの借金肩代わりだ。民主党の言うようにそれらを全廃すればチャラにできるので国民が税金で負担する必要のない借金だ

(元内閣参事官・高橋洋一 政策工房会長)


高橋さんが最後に指摘しているようなこと、民主党に期待されていることなんでしょうが、党大会では話題になるでしょうか?民主党版上げ潮派VS増税派の論戦にも今後注目です。