「平成維新」の錦の御旗(中川語録) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「平成維新」の錦の御旗(中川語録)


今日の東京新聞社説は「日本の夜明けは近いか」と問うている。

「夜明け」とは、鳩山首相がいうところの「無血の平成維新」と同義であると思われる。

「無血の平成維新」ならば、第1に、士族の解体に相当する霞が関改革が真っ先になされるべきなのに、政権長期化のためなのか、「脱官僚」が「脱・脱官僚」となっている。維新の歴史に例えるならば、まだ、公武合体論の段階にみえてくる。

第2に、狂信的攘夷論を開国論に転換するような国論の統一がなく、むしろ、鎖国論に向かっているように思われる。文明開化という明治期のグローバリズムへの対応とは全く逆に、民主党は世界に共通する標準としての合理性を否定しようとしているのではないか。

第3に、国民のライフプランとして「立身」の方向性である「坂の上の雲」がみえない。子ども手当と高速道路無料化の先に、どのような国のかたちがあるのか。

同じことは我々野党にも問われている。

霞が関改革、グローバリズムへの対応、国民のライフプランの方向性について、国民の共感を得て、国民の心が元気になれる「旗」を立てることができるか。

そのような旗こそ、「平成維新」の錦の御旗である。


1月5日記 中川秀直