自民党と民主党の違い（中川語録）

政党は、政策を実現するためにあるのだろうか。それとも、政党は権力をとるため（政府を構成するため）にあるのだろうか。

権力は政策を実現するためにあるのだろうか。それとも、政策は権力をとるためにあるのだろうか。

どうやら、５５年体制下の社会党から現在の民主党への変化は、政党は権力をとるためのものであり、政策は権力をとるためのものという考え方への変化があるようだ。この変化に果たした小沢幹事長の役割は大きなものがある。

そして、民主党のマニフェストの混迷の原因はここにあると思う。マニフェストは権力をとるための手段なのだから、権力をとってしまえば見直すことは当然なのだろう。

それでは自民党はどうか。私は、民主党とは逆に、自民党は、政党は政策を実現するためにあり、権力は政策を実現するためにある、という方向に変化する途上にあると思っている。そして、そのことを今後のマニフェスト策定で示さなければならないと思う。

１月３日記　中川秀直