新春鉄道ニュース! | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

新春鉄道ニュース!

鉄の男です。あけましておめでとうございます。今年も元気で心温まる全国ローカル私鉄の話題を、週1回お届けします。

最初は、まだ間に合う、本日のイベント情報です。

■1929年製電気機関車、イベント走行…上毛電鉄
(2009年12月25日 読売新聞)
初走行する「デキ3021」
 上毛電鉄(前橋市)は、1月3日午前9時半~午後3時に、前橋市茂木町の大胡駅そばの大胡電車庫で、「新春企画上毛電鉄2010」と題したイベントを開く。
 今年に続く2回目で、目玉は、同社が9月に東急電鉄から無償で譲り受けた電気機関車「デキ3021」の初走行だ。
 デキ3021は、1929年(昭和4年)に製造され、貨車の牽引(けんいん)や車両工場での車両の移動用などに使われていたが、老朽化から2008年末に引退していた。上毛電鉄に引き取られてからは同電車庫内で保管されているが、一般の人の見学は予約が必要。
 当日は、計4回、同電車庫の構内約300メートルを走行する。ほかにも、1928年製で「日本最古級の電車」と称して貸し切り運転が人気のデハ101の臨時運行(大胡―西桐生―中央前橋―大胡間)や、同車両を綱で引くイベントなどが行われる。会場には駐車場がないため、同社は電車での来場を求めている。問い合わせは同社(027・231・3597)へ。


ご近所のみなさま、ぜひ、ご参加を。続いて、中国地方から、もう一両の「日本最古級」の電車復活計画の話題です。

■デハニ50形、観光振興で再び運行を…島根
(2010年1月1日 読売新聞)
 3月末で引退した一畑電車の国内最古級車両「デハニ50形」の今後の扱いについて、県などでつくる「一畑電車デハニ50形活用検討協議会」(会長=飯野公央・島根大准教授、12人)は提言案をまとめた。
 観光振興に一役買ってもらうため、臨時列車として再び運行することを同社に働きかけるよう求めている。文言や言い回しなどの修正を加えた上で、来年1月中旬、溝口知事に提出する。
 提言案は、6月にスタートした同協議会の議論や、車両の活用策について一般に尋ねたアンケート結果などを踏まえ、22日に県庁で開いた4回目の会合で示された。
 再び運行するには、車体を防火構造にしたり、自動扉を設置したり、安全確保のための改造が必要で、多額の費用がかかる。そのため、同協議会では駅での展示や、体験運転用としての活用も検討するよう求めている。
 飯野会長は「提言の内容を、何とか地域振興に結びつけてほしい」と話した。


なんとか、上毛電鉄のデハ101の動態保存の経験を生かして、地域振興につながるといいですね。では中国地方からもう一つの話題です。


■アンケで鉄道切符当てよう
(1月1日中国新聞)
 岡山県観光連盟が運営する県内観光情報サイト「晴れらんまん。おかやま旅ネット」で、アンケートに答えると井原鉄道の土日祝日限定の1日乗り放題切符「ホリデーパス」などが抽選で当たる新春特別企画が展開されている。
 アンケートは岡山県への観光回数、井原鉄道利用の有無など11問。賞品はA賞のホリデーパス10組20人、B賞の2010年観光カレンダー「おかやま四季ごよみ」20人、C賞の湯原温泉入浴剤(2個)100人の計140人。
 応募は1人1回。県観光連盟発行のメールマガジンへの登録が必要。11日に締め切る。
 アドレスはhttp://www.okayama―kanko.jp/



軽便鉄道ファンには思わず「井笠鉄道」を思い出してしまいますね。アンケートは11日締め切り。まだ間に合います。続いて、鉄道模型の話題。


■鉄道模型天国 
(2009年12月30日朝日新聞)
◇◆伊勢の「参宮列車復活計画」 あす年越し運転会◆◇
 伊勢市を中心に活動する鉄道愛好家のグループ「参宮列車復活計画」が、Nゲージの鉄道模型の運転が楽しめる店をJR伊勢市駅近くに開いた。31日には「年越し参り運転会」を開くほか、18年前に発行された「懐かしの写真集 伊勢の市電」を再版する。会長の巽慎吾さん(37)は「鉄道ファンだけではなく、観光客や地元の人も気軽に遊びに来てほしい」と話した。(松永佳伸)
 このグループは、旧参宮線の亀山―鳥羽間に、1973年まで走っていた蒸気機関車を復活させ、まちづくりの活性化につなげようと、5年前に発足。鉄道模型や写真の展示などをしてきた。
 今回、鉄道模型に親しんでもらおうと、JR伊勢市駅近くの同市宮後1丁目に「伊勢参宮鉄道伊勢市駅前店」を開き、縮尺約150分の1のNゲージの鉄道模型を走らせる線路を敷いた。模型を操縦する運転場を有料(予約制)で貸し出す県内で唯一の施設だ。
 線路はJR参宮線、紀勢線・関西線、近鉄山田線2本の計4本あり、新幹線2本も近く完成予定。1線あたりの長さは9メートル。今後、線路の周囲に宮川の鉄橋やJR伊勢市駅周辺など、地元の街並みをジオラマで再現する。
 お気に入りの車両を持ち込んで走らせることもできるが、旧参宮線で走っていたSLのC57やC58のほか、新幹線700系や特急南紀、急行伊勢などの車両を借りることもできる。希望があれば出張運転会もするという。
 31日午後1時~1月1日午前3時には、伊勢神宮外宮参拝者らを対象にした「年越し参り運転会」を開く。参加費は10分100円で、伊勢うどんや年越しそばなどを振る舞う。
 また、店のオープンを記念して、18年前に出版された「懐かしの写真集 伊勢の市電」(2500円)を再版し、千部を販売する。当時、巽さんの父親らが出版したもので、61年まで伊勢市内を走っていたチンチン電車などの写真が掲載されている。今後は県内の鉄道を中心とした書籍の出版も手がける計画だ。
 さらに、県内の鉄道模型や風景模型、建築模型などを製作する事業者が少ないことから、模型レイアウトの製作代行などもしていく予定だ。
 店の営業は不定期で、事前に予約が必要。問い合わせは巽さん(090・2348・8717)へ。


参宮鉄道・・・甘美な響きです。全国各地で参宮のための鉄道がありました。参宮には鉄道をご利用ください。続いて、九州の話題。


■飲み放題「焼酎列車」出発シンコー!
(2009年12月27日 読売新聞)
 熊本県の人吉市と湯前町を結ぶ第3セクター「くま川鉄道」は「球磨焼酎列車」を運行している
 列車に揺られながら、飲み放題の球磨焼酎を楽しむ人たちでにぎわっている。
 冬場の利用客増につなげようと企画し、昨年に続いて2回目。列車は人吉温泉駅を午後6時35分に出発、湯前駅で折り返して午後8時25分に人吉温泉駅に戻る。
 弁当と特製ミニ杯が付いて1人3000円。ビールなど飲み物の持ち込みもできる。
 運行日は来年1月末までの毎週土曜日(1月2日を除く)。定員35人で、25人以上の団体客の場合は希望日に運行する。問い合わせは、くま川鉄道(0966・23・5011)へ。


年末年始にのみ足りなかった焼酎ファンのみなさま。運行は1月末までです。まだ間に合います。

次に、地域政策の観点から、注目される東北地方の話題です。

■鉄路は命をつなぐ…岩手
(2009年12月27日 読売新聞)
 IGRいわて銀河鉄道の地域医療ラインサービスが、今年の日本鉄道賞の特別賞に選ばれた
 高齢化と人口減少は今後、国内各地で進むが、「鉄路は命をつなぐ」をテーマに、安心社会の実現に向けた先進的な取り組みが評価された。
 11月には、このサービス用の「あんしん通院きっぷ」1人用を157人、2人用を23組が使った。新型インフルエンザの影響で5月だけ落ち込んだが、9月には最多の計217人・組が使い、岩手県北から盛岡市内の大病院や専門医へと通院している。
 正月前の通院となった先日も、金田一温泉駅から奥中山高原駅までの間で、21人が朝の指定列車に乗ってきた。口コミで、「通院列車」の評判が広がっているという。
 交代で3人のアテンダントが乗務するが、この日の泉舘千鶴子さん(45)は「顔見知りの方も乗ったが、今日初めて、というお客様もいた。まだまだ潜在利用者がいるはず」と感じていた。
 通院切符の車内販売も始めるなど改善も重ねている。利用者からは、「娘に仕事を休ませて付き添いさせなくて済む」「高齢の運転が不安だったので切り替えた」「2日有効になり、病院帰りに息子夫婦の家に寄れた」といった声が届いている。
 広い岩手県内で、医療の現実は依然、厳しい。新年も引き続き、その課題と動きを伝えたい。皆さま、よい年を。(森本雅司)



この「通院列車」の試みは、地域医療、交通弱者対策の観点から、とても注目されます。

最後は津軽鉄道の話題です。



■利用者に感謝を込め つきたてのもち振る舞う/津軽鉄道
(陸奥新報09年12月28日)
 五所川原市の津軽鉄道本社1階で28日、奥津軽トレインアテンダント企画の年末もちつきが行われた。アテンダントたちはつき上がったもちをお汁粉で振る舞い、観光客に「来たかいがあった」などと喜ばれた。
 もちつきは同社本社や有人駅、走れメロス号、ストーブ列車などに飾る大小合わせて25個のお供えもち作りを兼ね、振る舞いもちで利用者に一年の感謝の気持ちを伝えようと行われた。
 炊き上がったもち米の湯気が立ち上る会場では、アテンダントや社員らが「せーの、よいしょ」の掛け声できねを振るった。もちはお汁粉にし、訪れた観光客や利用者に振る舞ったほか、JR五所川原駅の職員へ届けるなどした。
 ストーブ列車に乗ろうと愛知県碧南市から来た長坂広幸さん(45)は「つきたてはおいしい。来たかいがあった」と笑顔。トレインアテンダントの小山千尋さんは「半年間、列車を楽しんでもらおうと笑顔を心掛け活動した。来年も列車で楽しく過ごしてくれる人が多くなれば」と願いを込めた。


■【ここ行こ!】年末年始ガイド(3)津軽鉄道「ストーブ列車」
(12月27日 07:00 産経新聞)
 津軽平野に本格的な冬の訪れを告げる風物詩・津軽鉄道(本社・青森県五所川原市)の「ストーブ列車」が運行を開始した。
 木製の窓枠や座席がどこかノスタルジックな雰囲気を醸し出している。
 1両にだるまストーブ2台が置かれ、スルメやもちなどを焼くことができるほか、今年からオリジナル清酒「ストーブ酒」も販売されている。
 今年は冬の訪れが遅かったが、今月中旬になって津軽地方はようやく雪景色となった。
 吹き荒れる地吹雪と降り続けるドカ雪の中を走り続けるストーブ列車内で会話を楽しみながら暖かさと懐かしさを味わってみてはいかが。
 津軽五所川原駅-津軽中里駅(中泊町)間20・7キロを片道約50分で毎日2往復する。
 【期間】平成22年3月31日まで
 【場所】津軽五所川原駅と津軽中里駅
 【問】0173・34・2148


地域振興と一体となり、全国的に有名になった津軽鉄道のストーブ列車。時刻表は下記の津軽鉄道公式HPでご確認ください。
http://tsutetsu.web.infoseek.co.jp/station/time.html