本当の夜明けはもうすぐそこに来ている(中川語録) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

本当の夜明けはもうすぐそこに来ている(中川語録)


産経新聞の「年のはじめに」に中静敬一郎・論説委員長が「『国思う心』が難局を動かす」を書いている。

中静氏の記事によると、『愛国』という言葉が日本の歴史に初めて登場したのは、およそ1300年前の白村江の戦い(663年)に参加して捕虜になった日本軍兵士の祖国を救うために下したある決断に対してのものである。

捕虜となった農民出身のある兵士は唐に連行され、ふとしたことで唐の日本進攻計画を知り、自分を奴隷として売った資金で仲間4人を帰国させた。天智朝はその知らせにより北九州の防備を固め、律令国家の基を整えることができたとのことである。

その兵士は30年後奇跡的に帰国し、時の持統天皇から『朕嘉厥尊朝愛国売己顕忠』(わたしは、日本を大切にし、心からこの国を思いやり、自分を奴隷として売ってまで真心をつくしてくれたことに心から感謝します)と顕彰されたと日本書紀が記している。

この中静氏の文を読んで改めて思う。今、「国思う心」が一番求められているのが政治家である。与野党を問わない。党利党略や個利個略を越えて、「国思う心」の一心で動くことができるのか。

悲観論の中からは行動は生まれない。大事なのは楽観論である。今はまだ暗闇の中で、悪いところがどんどん出ている。しかし、日本の本当の夜明けはもうすぐそこに来ていると思う。私は楽観している。

1月2日記 中川秀直