朝のニュースです(資金洗浄・胆沢ダム継続・六幸商会) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

朝のニュースです(資金洗浄・胆沢ダム継続・六幸商会)

秘書です。志士の目ブログは年末年始も休みません。


■陸山会不透明会計:小沢氏側、5億円移動を不記載 分散後、陸山会に集約
(12月26日 毎日新聞)
 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」の会計処理を巡る問題で、04年に小沢氏側のプール金とみられる約5億円がいったん五つの政治団体に分散して移された後、わずか1~2日後に陸山会の口座に全額集約されていたことが関係者の話で分かった。資金移動の直後、陸山会は東京都世田谷区の土地を購入していたが、こうした不透明な移動は政治資金収支報告書に一切記載されておらず、政治資金規正法違反(不記載)に当たる疑いもある。
 土地購入を巡っては04年の収支報告書に記載せず原資も不明などとして、当時の事務担当者で小沢氏の私設秘書だった同党の石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=らが同法違反(虚偽記載)容疑で刑事告発されている。
 関係者によると、小沢氏側のプール金とみられる約5億円は04年10月、同氏の政治団体「小沢一郎政経研究会」など5団体の口座に入り、数千万円ずつが6~7回にわたって陸山会の口座に振り込まれるなどした。5団体に留め置かれたのは1~2日だった。
 直後の10月29日に陸山会は約3億4000万円で土地を購入。同日中に金融機関で4億円分の定期預金を組み、これを担保に4億円を借り入れ、これが土地購入の原資になったと小沢氏の事務所は説明しているが、融資前に代金が既に支払われている。特捜部は5団体経由の約5億円が充てられた可能性もあるとみている模様だ。
 石川氏の事務所は「陸山会の問題で答える立場にない」と話し、小沢氏の事務所は「この(土地購入の)件は捜査対象となっており回答は差し控えます」と文書で答えた。
 ◇石川議員、きょうにも聴取
 告発を受けて捜査している東京地検特捜部は26日にも石川氏から任意で事情聴取し、資金移動についても説明を求める模様だ。

■陸山会不透明会計:「資金洗浄」の疑いも…5億円移動
(12月26日 2時30分毎日新聞)
 小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体「陸山会」を巡る不透明な会計処理がまた明らかになった。小沢氏側のプール金とみられる約5億円が政治資金収支報告書に不記載のまま五つの政治団体を介して陸山会に移動していた。この資金移動は陸山会が約3億4000万円で東京都世田谷区の土地を購入した直前に行われており、表に出していなかった資金が土地購入に充てられたとすれば、一種の 「資金洗浄」  だった疑いも浮かぶ。
 土地購入問題では、04年10月だった売買を翌年1月と記載したことが政治資金規正法違反(虚偽記載)にあたるとして、当時の同会事務担当者だった同党の石川知裕衆院議員=北海道11区=が刑事告発され、東京地検が捜査している。告発状では、陸山会側が土地購入資金について、4億円の預金を担保にした同額の借入金と説明していることに対し「預金の原資となった収入が一切記載されておらず、預金が突然に保有資産として発生しており極めて不自然」と指摘。土地購入の原資が何だったのかも問題となっていた。
 そこに発覚した約5億円の資金移動。それが未記載だったという問題は形式的な購入時期の誤記載などとは著しく性格が異なり、今後の捜査の焦点になるのは必至とみられる
 偽装のため複数の政治団体を介する手法は、小沢氏の公設秘書が逮捕・起訴された西松建設違法献金事件とも共通する部分がある。同社は二つの政治団体による正規の寄付を装い、違法な企業献金を隠したとされる。今回のケースも一見、小沢氏に関係する政治団体間の寄付に受け取れるが、実態は小沢氏側のプール金が原資だったことを隠す意図があった可能性がある。
 24日に規正法違反で元秘書が在宅起訴された鳩山由紀夫首相の資金管理団体を巡る偽装献金事件は、元秘書が、首相や実母の手持ち資金の一部を政治資金に移したものだった。「鳩山マネー」の原資は、豊富な資産を背景にした自己資金と実母からの提供資金だったが、小沢氏側の約5億円は、どんな性格の金なのか。複数団体を介して陸山会に移した理由はなにか。なぜ、この移動を記載しなかったのか。小沢氏や石川氏は詳しい説明をしておらず、特捜部による解明が待たれる。

(獅子16)「資金洗浄」=マネーロンダリング?民主党に働くか「自浄作用」。

■10年度予算案 胆沢ダム継続に
県 他事業で情報収集
(2009年12月26日 読売新聞)
 来年度政府予算案が25日、閣議決定された。公共事業では、胆沢ダムの事業継続が決まったが、道路、港湾など主要事業の個別の予算付けは先送りに。県職員は、様変わりした予算案編成に情報収集に追われた。国会議員が陳情団を率いる光景もなくなった。
 これまで、大型の公共事業では、事業単位で予算配分額が発表された。今回は、県関係では、国直轄の胆沢ダムに141億円が計上されたが、他の主要事業については金額の発表が見送られた。ダム事業では、国が補助金を出しているダムのうち、遠野第2ダムは事業継続となったが、簗川、津付の両ダムは有識者会議の検証対象とされた。達増知事は「今後も情報収集に努めたい」とコメントした。
 東京・永田町の県東京事務所では、職員が各省庁を回り、情報を探った。同事務所の寺本樹生・総務行政部長は「従来は自民党の国会議員から情報がもらえたが、今年はいきなり政府案が出され、事前準備ができない」と落ち着かない様子。
 国への陳情は民主党県連に一元化され、陳情団を各省庁へ先導する光景もなくなった。既に地元に戻った国会議員の秘書は「我々がやるべきことは何もない。その意味では野党時代と同じ」と、国会裏の議員会館の事務所で淡々と話した。
 県庁では、予算案の詳細がなかなか判明せず、職員が夜遅くまで、情報収集に追われた。県土整備企画室の木村稔企画課長は「公共事業の全体枠が減っているので、補助金が減る想定で県予算を組みたい。9月の補正予算で穴埋めすることも検討したい」と話した。


(獅子16)そして、いま注目の「胆沢ダム」には141億円が計上。

(参考1)「受注は小沢ダム」大久保被告が西松に念押し
(12月19日01時11分 読売新聞)

 「西松が受注したのは小沢ダム」――。

 西松建設から小沢一郎・民主党幹事長側への違法献金事件で、政治資金規正法違反に問われた小沢氏の公設第1秘書・大久保隆規被告(48)の公判が18日、東京地裁で始まった。大久保被告が公共工事受注の見返りとして、露骨に献金を要求していたエピソードを紹介する検察側。検察側が「ダミー」とする団体は「ちゃんとした政治団体」だったと強調する弁護側。政権与党の中枢に座る小沢氏の元「金庫番」を主役とする法廷は、序盤から双方が火花を散らす展開となった。

 ◆ダミー性◆

 大久保被告は午後1時27分に入廷。登石郁朗裁判長から職業を尋ねられると、「国家公務員です」と張りのある声で答えた。大久保被告は逮捕後も小沢氏の公設第1秘書を辞めずにいる。

 罪状認否では緊張のため話す内容を忘れたのか、10秒余り沈黙。その後、「あくまで政治団体からの寄付で、政治資金規正法に違反するとは全く考えていなかった」と述べ、起訴事実を否認した。

 続いて検察側は冒頭陳述で、小沢事務所では、西松建設がOBを代表として設立した二つの政治団体からの寄付を、西松建設からの寄付として取り扱っていたと主張。大久保被告が2006年に同社に出向く際に、前年の献金実績について、「西松で1300(万円)」と記し、「内訳」として両団体の名前などを併記した書面を別の秘書から受け取っていたと指摘した。

 証拠説明では、大久保被告の供述調書を朗読し、両団体について、大久保被告が捜査段階では、「実態は薄々察していた。法の網をかいくぐったダミーであり、トンネルに過ぎないと思っていた」と述べていたことも明らかにした。

 これに対し、弁護側は冒頭陳述で、大久保被告が03年暮れ頃、総務部長に献金を依頼した際、両団体について「どんな団体ですか」と尋ねたところ、「二つとも政治団体で、ちゃんと届け出もされている」との説明を受けたと主張。「法律に従った、ちゃんとした政治団体で、実体もあると認識していた」と述べた。

 ◆天の声◆

 検察側の冒頭陳述は、大久保被告が受注業者に西松建設を指名する「天の声」を出していたことも指摘した。2005年頃には、岩手県発注の遠野第2ダム建設工事について、大久保被告が、西松建設の担当者から陳情を受けた際、「よし分かった。西松にしてやる」などと了解を与えていたとした。

 供述調書の朗読では、小沢事務所と西松建設の関係も描き出した。同社東北支店の担当者の供述調書によると、同社は業界の「談合決別宣言」をきっかけに小沢氏の選挙応援を控えるようになっていた。同社が06年に岩手県内の胆沢(いさわ)ダム工事を受注した直後、担当者は大久保被告から非難され、「最近、西松は協力してくれないな。西松が受注した胆沢ダムは小沢ダムだ。そのことを忘れず、今後も協力してくれないと困る」と強く迫られたと供述していた。

 また、国沢幹雄元社長(71)(政治資金規正法違反などで有罪確定)は、以前は金丸信・元副総理を通じて国会議員に工事受注の要請をしていたが、金丸氏が1992年の5億円違法献金事件で力を失ってからは、東北地方で強大な影響力を持つ小沢事務所に、多額の献金をするようになったと供述していた。


(参考2)岩手・建設業界、小沢事務所の力頼る 裏に「あうんの呼吸」
(12月19日河北新報)
 大久保隆規被告の公判を前に岩手県内のある建設会社の幹部は、取材に応じ「小沢(一郎民主党幹事長)事務所とつながっていることが仕事につながる」と語った。

 この幹部の会社は「天の声」の舞台の一つとされた胆沢ダム下請け工事を受注した。幹部は「4年ほど前までの話だが、事務所で秘書に工事内容を伝え、持参した菓子折りと現金20万円の入った封筒を机に置いた。秘書は封筒の中身を確認してから受け取った。領収書は出なかった」と振り返る。

 「小沢事務所の影響力に頼るのは元請けも同じ」と話すのは、小沢氏の選挙を長年手伝い、事務所の内情に詳しい県南部の建設業者。「西松建設は小沢事務所とのつながりに活路を求めた業者だ」と指摘する。

 この業者によると、肝心の受注業者の選定は小沢事務所が表向きかかわることはない。業界側が事務所の意向を踏まえながら選ぶ。「小沢事務所を立てながら、業界の秩序を守る。小沢事務所と業界のあうんの呼吸は今も生きている」と裏事情を説いた。


(参考3)「小沢氏側から要求」水谷建設元会長供述 ダム受注の“報酬”
(11月29日 08:24 産経新聞)

 民主党の小沢一郎幹事長側が重機土木大手「水谷建設」から1億円の裏献金を受けたとされる疑惑で、水谷建設元会長の水谷功受刑者(64)が、東京地検特捜部の任意の事情聴取に対し「小沢氏側の要求を受けて提供した。胆沢ダム(岩手県)工事受注の成功報酬だった」と供述していることが28日、関係者への取材で分かった。水谷建設は実際に国発注の胆沢ダムの複数工事を下請け受注している。供述通りなら、公共工事受注を目的とした裏献金だったことになり、特捜部は慎重に捜査を進めているもようだ。

 水谷受刑者は特捜部に対し、「平成16年10月と17年春に5千万円ずつ計1億円を小沢氏側に渡した」と供述したとされる。

 関係者によると、水谷受刑者は、この資金提供について、小沢氏の公設第1秘書の大久保隆規被告(48)=政治資金規正法違反罪で起訴=と、当時小沢氏の秘書だった石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=から要求されたと説明。趣旨については「胆沢ダム工事受注の成功報酬だった」と供述したという。
水谷建設は水谷受刑者が供述した最初の現金授受の時期と同じ16年10月、大手ゼネコン「鹿島」がほかの2社と共同企業体(JV)を組んで受注した胆沢ダム堤体盛立第1期工事で、ほかの4社とJVを組んで下請け工事を受注。さらに2回目の現金授受があったとされる時期と重なる17年3月には、胆沢ダム原石山材料採取第1期工事で、ほかの1社とJVを組んで下請け工事を受注していた。

 ゼネコン関係者によると、小沢氏側は地元・岩手を中心に東北地方の公共工事受注に強い影響力を持つとされ、小沢氏側への違法献金事件で西松建設元社長(70)を有罪とした東京地裁の判決でも小沢氏側が岩手・秋田両県の公共工事の受注決定に強い影響力を持っていたと認定した。

 大久保被告らは最初の現金授受の前後、水谷建設幹部から東京都内の高級料亭で頻繁に接待を受けていたことが産経新聞の取材で明らかになっている。こうしたことからも、水谷建設がダム工事を受注するため、裏献金を渡した疑いが浮上している。

 裏献金の要求と趣旨について、小沢事務所は「そのような事実はありません」とし、石川氏は「ご指摘の事実はありません」、水谷建設は「コメントできない」としている。


■実勢価格で83億円超…巨額の鳩山首相資産
(12月26日03時01分 読売新聞)

 東京・田園調布の自宅、2000坪を超える土地に立つ長野・軽井沢の別荘、350万株のブリヂストン株――。
 鳩山首相が就任後に公開した資産の内容は、8億円を超える定期預金を含め、実勢価格を基に試算すると総額で83億円を超える。「母方の祖父からの生前贈与もあり、恵まれている」。鳩山氏自ら認めるほどだ。
 選挙区のある北海道で、総連合後援会長を務める斎藤修弥さん(70)は「お金のことを心配したことは一度もない」と語る。室蘭市の地盤を中心とした衆院北海道9区は、東京、神奈川、埼玉を合わせた面積よりも広い。活動費の大半はいつも東京から送金されてきた。「(金は)鳩山家から出るしかないでしょうね」と付け加えた。
 政界で有数の資産家の源泉をたどると、東京・麻布永坂町にある資産管理会社「六幸商会」に行き着く。鳩山氏の母・安子さん(87)の実家であるブリヂストン創業家の石橋家があった場所で、祖父の鳩山一郎元首相ら当時の政界関係者の会談が度々開かれ、1955年、「保守合同」誕生の舞台裏にもなったことで知られる。
 幼少の鳩山兄弟も一時期、ここで過ごした。閑静な住宅街にある同社が、鳩山氏や母親らの資産を管理している。同社社長(65)は「ブリヂストン株と配当はこちらで管理している。首相本人の指示で秘書に現金を渡したり、安子さんから指示を受けて寄付したりしていた」と説明する
 同じビルに、ブリヂストン本社ビルなどを所有する不動産管理会社「永坂産業」もある。関係者によると、鳩山家も株主に名を連ねる同社は、石橋、鳩山両家の安定的な収入を確保するのが主な役割という。社員が10人余にもかかわらず、ブリヂストンからの賃料で年30億円もの利益がある
 鳩山家の資産規模を示す一例が、93年に亡くなった父・威一郎元外相の遺産だ。東京・文京区の邸宅「音羽御殿」やブリヂストン株450万株など課税対象遺産額は約152億円で、鳩山氏や母親ら4人の相続税額は約50億円。遺産額は同年に亡くなった田中角栄元首相を上回り、全国6位だった。鳩山兄弟は、17億円ずつ相続税を支払った。
 相続のため株を売却したり、定期預金を解約したりして兄弟は苦労したが、当時、弟の邦夫氏の秘書だった前衆院議員の馬渡龍治氏(52)は、お金に執着しない安子さんの姿を覚えている。
 「『財産はあの世には持っていけない』が口癖で、『きちんと処理してくれるなら、どこかに寄付しちゃおうかしら』と言うのをよく聞いた」と振り返る。
 今回明らかになった母親からの毎月1500万円に上る資金援助。過去には、自宅や選挙区内の事務所ビルなどの提供もある。その一方、野党時代の鳩山氏は、毎年時価にして2000万から1億円近い株やその他の有価証券を取得しながら、最近まで公表していなかった。
 自ら用立てた資金を大きく上回り、母親から提供を受けた資金は12億6000万円に上ることを明らかにした鳩山氏。だが、その大半の使途は説明されていない

(獅子16)この記事でいくつかの注目点があります。①資産会社「六幸商会」社社長さんは「ブリヂストン株と配当はこちらで管理している。首相本人の指示で秘書に現金を渡したり、安子さんから指示を受けて寄付したりしていた」と述べられています。秘書にカネを渡すときは首相本人の指示じゃないですか!②六幸商会の鳩山首相の個人口座からの出金分は年平均約五千万円(下記の参院予算委員会の首相発言参照)。この「どんぶり勘定」の実態を明確にする必要があるのではないか。またこれだけの資産を保有していて、なぜ、お母さんからおカネをもらわなければいけなかったのか。それは記事にもあるように使途を明確にしなければ解明できないのではないか。③ブリジストンからの賃料で年間30億円の利益がある「栄坂産業」はまさか「六幸商会」のような「どんぶり勘定」にはなっていない、ということを証明していただく必要があるのではないか。

(参考)2009年11月10日参院予算委員会

○西田昌司君 ・・・昨日、木庭健太郎議員から質問がありまして、あなたがその六幸商会から幾ら毎年この友愛政経懇話会に寄附をされていたのかと、明細をお尋ねしたいとおっしゃったところ、それは調べれば分かるので、今分からないけれどもお答えさせていただくと、そういう旨の発言があったんです。私、昨日質問通告をしましてその中身を知らせてくれと言いましたが、今ここで明らかにしてください。

○内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) 今お尋ねでございますその件に関してお答えをいたします。
 この六幸商会の私の個人口座は、これは前から申し上げておりますように、私の個人の人間としての支出の部分もありますし、また個人の政治家としての支出の部分もあります。また、友愛政経懇話会の部分もございます。それがある意味で一体となった中での額だというふうに御理解をいただきたいと思いますが、私個人の資産から元会計実務担当者にゆだねていた個人資産のうち、六幸商会の私の個人口座からの出金分は年平均約五千万円でございます。

○西田昌司君 五千万円。

○内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) はい。
 詳細については捜査中でありますので控えさせていただきたいと思っておりますが、繰り返しでございますが、このお金の中には私個人が個人として支出すべき部分も入っておりますし、一政治家として支出すべきお金も含まれているということでございます。

○西田昌司君 余り大きなお金でちょっと私も言葉を失ってしまったんですが。
 五千万円が何年間にわたってなんでしょうか。

○内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) 調べております範囲は六年間でございます。

○西田昌司君 六年間。

○内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) はい。

○西田昌司君 もう一度お伺いしますが、そこまでお調べになったんでありますから、内容を精査して、自らの身の潔白を明らかにするためにも、国民の前でその内容、それをもう一度しっかり御報告する気はありませんか。

○内閣総理大臣(鳩山由紀夫君) 今申し上げましたように、洗いざらい私は申したつもりでございますが、その詳細に関しては、どこに使っているかというような話は、今すべてデータが検察の方に渡っておりますので、そこで調べているところだと理解しております。


○西田昌司君 ・・・それと、最後に政府参考人にお聞きします。
 鳩山総理は五千万は毎年大体入ってきたとおっしゃいました。その金は、個人のお金も政治資金に行っているのもあるとおっしゃいましたけれども、要するに、個人のお金が政治団体に行っているとか、それから、それが限度額超えてしまうと様々なものが出てくるわけですね。それから、課税上も、いわゆる政治資金が個人に渡ったり、政治団体から個人に献金されたりしたら、これは課税されると思います。このことだけは僕は確認したいと思います。政治資金として個人が受けられたお金がもしあったら、それはどういう課税関係になりますか。政府参考人。

○政府参考人(岡本佳郎君) お答えいたします。
 あくまで一般論としてお答えさせていただきますけれども、政治家個人が提供を受けた政治資金につきましては、所得税の課税上、政治家個人の雑所得の収入金額として取り扱っているところでございます。この雑所得の金額は一年間の総収入金額から必要経費の総額を差し引いて計算することとされておりますので、差し引いた残額が課税の対象となり、残額がない場合には課税関係は生じないということになります。


■元官僚「仕分け」を陰で推進…鳩山政権100日
(12月26日03時04分 読売新聞)
 民間からの知恵を借りて、各省の予算に大なたを振るった「事業仕分け」作業――。鳩山政権の看板政策を陰で推進したのは、元官僚の松井孝治官房副長官(49)だった。
 松井氏が愛用しているノートパソコンには、自らが6年前に起案した「民主党政権100日改革プラン」の草稿が大切に保存されている。
 〈首相直属のもと、民間人をヘッドに強力な「行政評価会議」を設立する。既存政府施策の必要性、内容の可否などについてゼロベースで検証する〉
 2003年11月の衆院選直前に、菅直人代表(現・副総理)時代の民主党政権準備委員会が作成したものだ。旧通産官僚で、01年の参院選で初当選した松井氏は、「橋本行革」に取り組んだ実績をかわれ、作業に携わった。
 その後、松井氏は、旧知の加藤秀樹「構想日本」代表(59)が「事業仕分け」を行うことを提唱し、岐阜県など地方自治体で実績を上げていることを見聞きし、国の予算でも、事業仕分けの手法を採り入れたいと、思うようになったという。
 民主党は、今年4月から6月にかけて、構想日本の協力を得て、各省に資料要求をしたうえで、独自の事業仕分け作業を実施した。政権交代後の「予行演習」を狙ってのことだった。
 だが、加藤氏からは、松井氏に、こんな苦言が届いた。
 「民主党の議員は不勉強で、官僚への質問も甘い。腹をくくっていない」
 衆院選での政権交代が視野に入った夏のある日。松井氏は、鳩山首相の側近として知られる民主党の平野博文・役員室担当(当時。現・官房長官)を加藤氏に引き合わせた。
 民主党の政権公約(マニフェスト)に盛り込んだ重要政策の財源を生み出すためには、首相直属の強力な力を持つ行政刷新会議を設置し、予算に切り込むしかない。そのためには、同会議に「元祖事業仕分け」の加藤氏の力を借りようと考えたのだ。
 「この方ならいいんじゃないか」
 平野氏の言葉に、松井氏はほっと胸をなで下ろした。
 政権発足後、松井氏は、官房副長官として、重要政策の調整に奔走し、事業仕分けに関する事務作業からは手を引いた。代わって、大きな役割を果たすようになったのが、行政刷新会議の事務局長に就任した加藤氏ら構想日本に連なる人脈だった。
 事業仕分けの判定で使用する対象事業の目的などを記した「事業シート」を中心になって考案したのは、構想日本の「仕分けチーム」メンバーで政府の仕分け人にも選ばれた小瀬村寿美子・厚木市人権男女参画課長(50)だった。自治体で実施した事業シートを国用に応用した。外部の知恵が生かされたわけだ。
 だが、仕分け人の中に、結果として、構想日本の関係者が増えたことには、「仲の良い人を集めただけのサークルではないか」との指摘も出ている。
 政府が、仕分け人を「官職ではない」と説明して、制度上の位置づけや権限を明確にしなかったことも混乱に拍車をかけた。
 仕分け人のひとり、横浜市立大の南学・学務教授(56)は、「選挙で選ばれた国会議員や、国家公務員試験を通ってきた官僚は、それぞれちゃんとした基盤がある。それに比べて、民間からの仕分け人は、どこの誰が、どういう基準で選んだのかが分からない。それが一番気になるところだった」と振り返る。
 理念だけが先行して、手続きや制度は後から考える――。松井氏の「7年越しの夢」は鳩山政権の手法のまずさも浮き彫りにした。

(獅子16)胆沢ダムは仕分けに対象ではなかったですね。ところで、松井さんも加藤さんも元官僚。民間というより、元官僚の知恵ですね。今日の読売新聞で、安部順一編集委員が「虚飾に満ちた「政治主導」」と題して、事業仕分けで「要求側に官僚でなく政務3役が並んでいたら、国民の印象も変わっていたに違いない」と書いてありました。来年は、いったんは予算要求を認めたはずの政務3役とバトルしてください。