深夜の民主党動向ウォッチ | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

深夜の民主党動向ウォッチ

秘書です。今年ももうわずかとなりました。でも、いろいろ動きがはじまってます。

■「4億不記載」本格捜査へ 小沢氏団体疑惑で特捜部
(12月21日23:16 共同通信)
 民主党の小沢一郎幹事長の資金管理団体「陸山会」が、2004年に購入した土地の代金を翌年の収支報告書に記載していた問題で、陸山会が収支報告書に記載のない資金で代金を賄っていた疑いが強まり、東京地検特捜部は21日までに、政治資金規正法違反容疑で本格捜査に乗り出す方針を固めたもようだ。
 特捜部は事前に別の資金を調達して賄った可能性があるとして、04年当時に陸山会の事務担当だった石川知裕衆院議員(36)=北海道11区=を、年明けの通常国会開会までに任意で事情聴取、立件の可否を検討する。
 石川議員をめぐっては、「水谷建設」(三重県桑名市)が小沢事務所の影響力を期待して04~05年、計1億円の現金を渡した疑惑に関与した疑いも浮上。特捜部はこの疑惑についても、議員本人に詳しい説明を求めるとみられる。
 陸山会は東京都世田谷区の476平方メートルの土地について都内の不動産会社と売買契約を締結し、04年10月29日に約3億4千万円で購入。小沢氏側はこれまで、この土地代金の原資について「4億円の定期預金を担保に小沢氏名義で金融機関から借りた4億円を充てた」と説明していた。
 ところが関係者の話では、陸山会は04年10月29日に金融機関から融資を受けたものの、不動産会社に土地代金を実際に支払ったのは、その前だったという。

(獅子16)やはり4億円です。政治資金収支報告書に記載がないのであれば、報告書を公開しても疑惑は晴れません。

■「どうして自民党には甘いんだ」21日の小沢幹事長
(12月21日20時11分朝日新聞)

民主党の小沢一郎幹事長は21日、党本部で定例記者会見を開いた。やり取りは次の通り。

 【マニフェスト改変】

 ――衆院選で民主党が掲げたマニフェストからの方針転換を盛り込んだ要請を行った。要望当日(16日)に幹事長自ら説明の機会を設けなかったのはなぜか。

 「わからない? わからないの? 政府の、内閣の閣議決定で、予算編成方針、大綱と言ったかな、どっちかの名前は忘れたが、それはわかっています? 何て書いています? 大枠について。わからない? わからないで質問されると困るね。44兆円以内に、約44兆円以内に収めると書いていたでしょう。国債発行、でしょ。全部やると、収まらないでしょう。わかる? そこまではわかる? それじゃ大体わかったと同じじゃないの。党が、それでは自分たちの政府・内閣で決めた枠を全く外れたような、要求をするというのは不見識のそしりを免れないでしょう。だからできるだけその内閣の予算編成大綱か方針かに示されたその枠を超えないように、通常、要望というと、歳出増の要望だけになるわけだけれども、そこは、国民の皆さんの何を優先的に考えておられるか、私自身は諸君がおわかりの通り、機会あれば、全国を回り、各地域で候補者の擁立作業やら、いろんなことをやっていますから、自分としてはある程度、その国民の求めている、優先順位もわかっているつもりだし、また、こういう人たちが陳情を2800件以上も、いまも整理、完全に奇麗に整理しきれないぐらいいただいているわけでして、その中でも、たくさん、要望がありました。結果は、諸君の会社でやった世論調査でも出ているでしょう。間違いなかったでしょう、国民皆さんの思っていることというのは。そうでしょう。ですからそういう両方を、政府の決めた予算編成の大綱の大枠を崩すことはしないで、国民皆さんの本当の要求はこれであろう、と皆で幹事長室で決めた結果、ああいう要望になった。わかった?」

 ――幹事長自らその日に説明するかなと思ったので。

 「説明しなくても、わかると思ったから」

 ――国民に内容が伝わると思ったのか。

 「伝わると思っているよ。諸君がもう少しいいところをもっと報道してくれりゃあ、みんな良かったと思うよ。うん。ああいう他の所は全然報道しなくたって、世論調査で出ているでしょう」

 【各社の世論調査結果】

 ――週末の各社世論調査で内閣支持率が大幅に下がっている。民主党の政党支持率は4割台で高い水準。この状況をどのように受け止めるか。これまでの政党支持率を見ると、自民党支持をしていた「おばあちゃん世代」が民主党を支持している。朝日新聞の世論調査の分析では、女性は民主党の小沢氏に抵抗感を持っている。小沢氏が前面に出ることで女性のアレルギーの懸念はないか。

 「内閣支持率うんぬんのことは内閣に聞いて下さい。私の答える立場じゃありません。それから、僕が表に出ると言うことはどういうこと」

 ――要望活動を行ったり。

 「要望、幹事長が陳情の要望を政府に取り次がないでじゃ誰がやるの」

 ――マスコミに注目されることによって。

 「注目って、君らがやっているだけの話であって、幹事長としてはみんなの国民の要望を政府に伝えなきゃ職務怠慢でしょうがよ。そんなこと当然の話だ」

 ――女性に人気がないのは、どう考えるか。

 「それは私のしょうがないね。不徳の致すところだね」

 ――時事通信社の世論調査で、鳩山内閣を実質的に動かしているのは小沢幹事長だと思う声が7割を超えた。感想を。

 「何を」

 ――鳩山内閣を実質的に動かしているのは小沢幹事長だと思う声が7割を超えた感想を。

 「時事通信の調査のことは知りませんけれども、中身はね、詳しくは。あの、何だっけ。んー、あ、そうか、おれのことか。それはたぶんあれじゃないかなあ。諸君が、もう散々散々、わーわーわーわー報道してくれるせいじゃねえかなあ。それだけのことじゃないですか。仕事の分担はちゃんと決めて、その私は則を守っていますから。あの、さっき言ったように陳情しちゃいけないという話、ばかげた話であって、それ以外に私はあの内閣、政府のことについて極力、だから、君らにも話しないだろ、おれ。それは政府に聞いて下さい、私のいう立場じゃありませんって。全然、報道もされたくありませんから、もうできるだけしないようにして下さい」

 【記者会見の公開】

 ――記者会見をフルオープンにしたのはいつごろからか。また、その理由は。

 「僕はねえ、自民党の幹事長の時からやってたような気がしているけどね。党本部とか、今の幹事長室のね、大きいところが平河(自民党本部の所在地)だったのよ。平河クラブという(記者)クラブだったの。そこでやったりもしたけれども、記憶としては、いつからかというのは詳しく調べてみりゃわかるけど、自民党に聞くわけにもいかんしな。別に好きではないけれど、本当にオープンにやるべきだという風に今でも思っていますし、だからこうしております。今後も、その方針を変えるつもりはありません」

 【西松建設事件】

 ――先週、西松建設事件の初公判があったが、幹事長自身は改めてどう説明するかを聞かせてほしい。

 「説明と君は言うけれど、何度も何度も申し上げているから言うのもあれだけども、最後にだけ、今回だけ申し上げますけど。私は全部、報告書も何も公開しています。私だけでしょ、自民党の何とかという人が言ったとしたら、『あなたも公開しなさい』と、どうして言わないの。どうして自民党にはマスコミは甘いんだ。おれにだけこんな質問を受けているけど。僕は全部公開して、マスコミの諸君にも全部見せたじゃないの。公開する必要のない事務所費の中身も。それ以上、どうやって説明するの。新聞広告出したら大変なカネがかかっちゃうし。テレビはますますかかるし。とてもとても、諸君に伝える以外に伝えようがないでしょ。だけれども、国民のみなさんの多くはきちんと捜査というものがどうだったのか、理解してくれておると理解しています。今回の先ほどの新聞の件でも、マスコミの諸君の認識と国民のみなさんの認識には非常に大きなギャップがあるということがよくおわかりになったんじゃないですか」

 【鳩山政権への国民の期待】

 ――今の鳩山政権に国民が一番期待していることは何か。

 「一つは長期的視野に立ったセーフティーネットの構築だと思います。従来からずっと言われていた年金とか医療とか、福祉のネットワークも一つだと思う。それから農林水産業の、僕らが提唱しているのも一つのネットワークだとも思う。雇用関係についても、やはり私は小泉(政権)時代に、全くいろいろ問題になっている制度を導入したが、雇用のセーフティーネットを作らなければならないと、長期的な視野に立ったことについてはそのことを一番国民は望んでいると思います。当面はやはり景気の後退によって所得も減り、いろいろ仕事の量も減ると、こういういろんな深刻な問題が起きてますので、当面は経済の活性化によって収入も雇用も安定した生活ができるようにということが、当面喫緊の課題としては気持ちが強いのではないかと思っています」

 【天皇陛下会見問題】

 ――先週の記者会見で天皇陛下の会見は国事行為であると言った。しかし、公的行為との指摘もある。

 「憲法で規定している国事行為には、そのものはありません。しかし、その憲法の理念と考え方は、天皇陛下の行動は内閣の助言と承認によって行われなければならないという基本的考え方は、天皇陛下には、全くのプライベートっちゅうのはないに等しいわけですから、日本国の象徴、日本国民統合の象徴というお立場にあるわけだから、その意味では、ご自身に自由にあっち行ったりこっち行ったりっちゅうことはできないわけで、その天皇陛下の行動の責任を負うのは内閣なんです。国民の代表、国民が選んだ政府、内閣が責任を負うということなんですから、内閣が判断したことについて、天皇陛下がその意を受けて行動なさるということは、私は当然のことだと思いますし、天皇陛下にお伺いすれば、喜んで、私はやってくださるものと、そのように思っております」

(獅子16)民主党内で、「透明化」や「手続きの公正化」を求める声があがらないのはなぜ?