非決断の政治決断・党利党略の政治決断 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

非決断の政治決断・党利党略の政治決断

秘書です。各論併記して先送りする。優先順位を決めて決断するのが政治の使命なのに・・・。決断するのは党利党略、個利個略だけ?政治主導の看板が崩落していく・・・

■普天間移設先、3党で検討=「5月期限」に社民反発
(12月15日-11:04時事通信)
政府は15日午前、首相官邸で与党党首級による基本政策閣僚委員会を開き、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題について、移設先は当面決めず、与党3党で協議していくことを確認した。席上、移設先の決定時期について「来年5月を期限とする」との案が提示されたが、社民党の福島瑞穂党首(消費者・少子化担当相)は  「無期限とすべきだ」  と主張した。
 基本政策閣僚委では、(1)3党の実務者レベルの小委員会を設置し、検討作業を続ける(2)現行計画に基づく沖縄県名護市辺野古への移設関連経費を2010年度予算案に計上し、辺野古沿岸部の環境影響評価(アセスメント)を続ける-ことでも合意した。政府は15日中にも、こうした方針を米政府に伝達する方針。
 閣僚委には、福島氏のほか、亀井静香国民新党代表(金融・郵政改革担当相)、菅直人副総理・国家戦略担当相、平野博文官房長官らが出席。鳩山由紀夫首相は出席しなかった。
 米政府は普天間問題について、日本政府が現行計画履行を前提に18日までに結論を出すよう要求。これまでの閣僚級作業グループでも、辺野古への移設を「唯一実行可能」と主張している。このため、日本側が正式に見直しを提起すれば、協議は難航必至だ。「早期に結論を出す」とした先の日米首脳会談の合意にも反するため、両国関係が一層ぎくしゃくすることも予想される。 
 普天間問題をめぐり、首相は基地負担軽減を求める沖縄県民の意思を最大限尊重する考えを繰り返し表明してきた。結論先送りによって普天間周辺住民が引き続き騒音や事故の危険にさらされることがないよう、負担軽減策の具体化も米側に求めていく考え

(獅子16)普天間基地固定化に備えて(?)普天間基地の負担軽減策を米側に求める、辺野古への移設関連経費を来年予算に計上する、移設先は当面決めない・・・一体、民主党政権は何がしたいのでしょう?衆院選のマニフェストで鳩山首相は民主党代表として「政治とは政策や予算の優先順位を決めることです」と述べています。今回の「非決断の決断」の優先順位はなんでしょう。連立維持ではないのでしょうか。民主党政権は「国民の生活が第一」ではなく「連立が第一」ではないですか。

■首相も宮内庁批判=小沢氏発言には理解-天皇会見問題
(12月15日-11:13時事通信)
 鳩山由紀夫首相は15日午前、天皇陛下と中国の習近平国家副主席の会見に宮内庁が当初難色を示したことに関し、「(1カ月前までに会見を申請するとのルールに)何日間か足りなかったからといって、お役所仕事のようにすぱっと切るようなことで外交的な話がいいのかどうか」と述べ、同庁の対応を批判した。
 民主党の小沢一郎幹事長が、特例的な会見に懸念を示した同庁の羽毛田信吾長官を厳しく批判したことについては、「こういう状況になったことは大変残念だ。(習氏は)将来のリーダーになれる可能性の高い方で、もっと喜びの中でお迎えすべきではないか」と理解を示した。首相公邸前で記者団の質問に答えた。

(獅子16)「こういう状況になった」その原因は、政府与党にあるのではないですか。党利党略・個利個略を最優先したことにあるのではないですか。政党というのは英語で「party」。もともと部分的なものであることを暗示しています。その部分性こそが国民に信頼してもらえないところの原点。だからこそ、政党は党利党略・個利個略に走ってはいけない、ということを厳に戒めないと。