日米中関係を冷静にみてみましょう | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

日米中関係を冷静にみてみましょう

秘書です。テレビのタモリ倶楽部の払い下げ車両特集やってます。気になりますが、冷静に、集中、集中。

■小沢訪中 時代錯誤の「乾杯」
(12月11日 19:53 産経新聞)
 小沢一郎幹事長が率いた、総勢600人超の民主党訪中代表団を中国の国際情報紙『環球時報』(11日付)は、世界の交流史上想像を絶する規模と評し、鳩山由紀夫政権の中国に対する「空前の重視」を示すものと述べた。一方で同紙は「日中間の戦略的摩擦や対抗要素は排除できず、蜜月期の序幕にはならない」(社会科学院日本研究所高洪副所長)といった専門家の見方を紹介、小沢氏の意図に警戒心も表している。(北京 伊藤正)
 数百人規模の訪中団はまれではないが、143人もの国会議員の来訪は、中国にとっても「驚き」で、主宰者の小沢氏の意図がさまざまな憶測を呼んだ。
 高洪氏は、小沢氏は一貫して民主党の対中交流の核心人物であり、日本の戦略的重点を米国から中国にシフトするよう主張してきたとし、今回の訪中は世界、特に米国に対し、民主党の対外政策は自主、独立と宣言したものと分析。小沢氏が自分の政治権力を誇示する狙いもあると述べている。
 いずれにせよ、中国が「日本の鄧小平」(最高実力者)と見なす小沢氏を歓迎して当然だ。10日の代表団との会見前、胡錦濤国家主席は、全員と記念撮影、国会議員の大半とのツーショット撮影にも応じた。小沢氏は胡氏に丁重な礼をいい、「日中友好発展にいい結果を生むと思う」と述べている。
 この場面や小沢氏の言葉は中国では一切報じられなかった。中国の主席が日本の議員にこうした慣例や規格外のサービスをすれば、国内の反日世論を刺激しかねないからだ。しかし小沢氏が言う通り、中国は議員の多くを取り込み、政治的に大成果を収めた。
小沢氏だけでなく、鳩山首相、岡田克也外相、菅直人国家戦略室長ら民主党幹部は親中派として知られているが、中国側は、鳩山政権は発足して間もないため、日中関係はなお調整期が続くとみており、好感しつつ警戒もしている。
 中国現代国際関係研究院日本研究所の劉軍紅研究員は、世界金融危機後、日本は中国をより重視しているが、米国に「平等な関係」を求める一方、鳩山首相が10日の「バリ民主主義フォーラム」で、中国に民主と人権改善を求めたと指摘。日本は中国一辺倒にはならないとの見方を示した。
 小沢幹事長が11日、中国の梁光烈国防相に、中国の軍備増強への懸念を表明したのも、小沢氏が友好姿勢の半面で、中国との力関係のバランスを追求している表れとみられている。
 特に中国が注視しているのは、日米同盟の行方だ。中国は対米協調を世界戦略の基軸にし、対日戦略も日米同盟を前提にしてきた。日本の日米同盟からの離脱はないにせよ、不安定になることは中国は望んでいない。それは北朝鮮問題などを抱える日本が、核を含む軍備増強に向かう危険性を生むとの分析による
 小沢訪中団は、日中友好ムードを演出したが、双方の利害が複雑に絡まる難題が山積している。日本の選良が大挙訪中して「乾杯」し満足する時代ではない。 

(獅子16)中国の専門家はとても冷静にみてますね。日米関係が不安定化しても「危険性」を警戒。さすがですね。

■普天間、岡田外相の焦燥感紹介=同盟関係重要と指摘-米紙
(12月11日-23:39時事通信)
 【ワシントン時事】11日付の米紙ワシントン・ポストは東京発の記事で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題をめぐり、岡田克也外相の焦燥感を紹介する一方で、米政府は重要な同盟国として、幅広い視野をもって日本に対応すべきだと提言した。
 同紙は鳩山政権が普天間飛行場移設の合意を保留したことが、日米関係に混乱を招いたと指摘。岡田外相が「日米関係は危機的状況にあり、同盟が試されている」との焦燥感を示したとしている。
 また、鳩山由紀夫首相が日米首脳会談で、オバマ大統領に「トラスト・ミー(わたしを信じて)」と発言したことなどを取り上げ、「鳩山首相の素人くさい対処に、オバマ政権もいら立った」と批評した。
 ただ、岡田外相が懸念するほど、「米国民は日米関係に不安を抱いていない」と主張するとともに、中国が台頭する中でも、日本はアジアで最も重要な同盟国だと強調。米国は戦略的対話を続けている中国とその対応に差をつけずに、鳩山政権が政策の方向性を定めることに希望を持つべきだとしている。

(獅子16)表のチャンネルがこうだとすると、バックチャンネルは?下記の記事にそのヒントが? 

■オバマ政権、鳩山「特使」を拒絶 政権混乱で厳しい姿勢
(12月11日 17:29産経新聞)
 【ワシントン=古森義久】鳩山由紀夫首相の外交政策顧問とされる寺島実郎多摩大学学長が12月はじめに「オバマ米政権の鳩山首相への誤解を解く」という趣旨でワシントンを訪れたが、オバマ政権側は寺島氏との接触を一切拒否、鳩山政権への厳しい姿勢をみせていたことが明らかにされた。
 オバマ政権に近い米国関係筋が10日までに明らかにしたところによると、寺島氏は11月に東京の米国大使館に「ワシントンを訪問し、オバマ政権側の鳩山首相に対する誤解を正したい」という旨の協力を要請してきた。ところが米国大使館は本国政府に、寺島氏の年来の反米傾向や鳩山政権自体の混乱を理由にあげてオバマ政権の現職当局者は同氏と面談しないことが好ましいという「提案」を送ったという
 寺島氏は12月冒頭の数日間、ワシントンを訪れたが、同米国関係筋は「自分たちの知る限り、寺島氏は米側当局者とは誰ひとり会わなかったはずだ」と述べた。事実、寺島氏はワシントン在住の日本人留学生や研究者約20人と長時間の懇談などを行ったものの、米側関係者との本格的な会談はないままに帰国したという。
 寺島氏はこれまで「対等な日米同盟」「東アジア共同体」「米国と中国の中間に立つ日本」などの主張を鳩山首相に先だって発表してきた実績があり、鳩山首相に外交政策の助言をしてきたとされている。
 米側の対日政策関係者の間では鳩山首相が寺島氏に影響されて、日米安保や在日米軍基地の諸問題に関して本来の姿勢よりも米国離れ、中国寄りに傾いたとする考察が強いという。

(獅子16)佐藤内閣のときは沖縄返還で佐藤首相の「特使」が活躍しました。さて、今回、バックチャンネル(特使)は機能するのか、逆機能を果たすのか?