「天下りバンク」の責任者として頑張った官房長官 | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

「天下りバンク」の責任者として頑張った官房長官

秘書です。官民人材交流センターとは、民主党の表現では「天下りバンク」であり、官尊民卑の象徴でした。

■分限回避/政府との会談定例化 連合の期待通り!?官房長官“活躍中”
12月11日7時56分配信 産経新聞
 民主党最大の支持団体、日本労働組合総連合会(連合)の主張に沿った平野博文官房長官の言動が際立っている。懲戒処分歴のある社保庁職員が解雇に当たる「分限免職」にならないよう、長妻昭厚生労働相に働きかけたほか、連合から鳩山由紀夫首相に対し政策・制度要求を行う「政府・連合トップ会談」の定例化を成功させた。平野氏の“活躍ぶり”には、連合からも及第点が与えられそうだ。

  「官民人材交流センターの責任者として頑張った。連合から言われたからではない」  

 平野氏は10日の記者会見で、来年発足の日本年金機構に採用されない社保庁職員の分限免職回避に尽力した動機についてこう述べ、連合の影を否定した。

 ただ、平野氏は先月24日には長妻氏と会談し、年金記録ののぞき見などで懲戒処分を受けた連合傘下の自治労系組合員ら約300人の処遇に配慮を要請。個別の省庁人事について、官房長官が調整に乗り出すのは異例だ。結局、長妻氏が折れ「(分限免職職員は)限りなくゼロに近くなる」(徳永秀昭自治労委員長)と、連合寄りの成果を引き出した。

 仙谷由人行政刷新担当相が打ち上げた事務次官廃止問題でも存在感を発揮した。

 8日の記者会見では、関連法案を来年の通常国会に提出するとの仙谷氏の考えに反論し、連合が求める労働基本権付与など公務員制度改革全体の工程を明らかにしないまま、次官ポスト廃止だけを先行させるべきでない考えを強調した。

 平野氏は、連合の古賀伸明会長と同じパナソニック労組出身で、連合傘下の産業別労働組合「電機連合」の組織内議員でもある。連合からは、「政府に対する政策・制度要求の総合窓口」として期待されている。

 2日に開催された鳩山首相と古賀氏とのトップ会談に関しても、連合サイドは「平野氏が調整に手間取り、年内に会談が実現しなければ産別から突き上げを食らうところだった」(幹部)と胸をなで下ろす。ある連合幹部は「今後は、政府にどんどん要望して、実現を目指していく」と意気込んでおり、平野氏の動きが注目されそうだ。

(獅子16)「官公労ならば特別の豪華版ハローワーク=天下りバンクをつくって手厚く再就職の世話を受けます、民主党政権日本は官尊民卑の国なのでしょうか。天下りは一切禁止していただきたい。長妻大臣、ハローワークを改革していただきたい。重大なことです、お答えください」あっ、国会閉会中か、残念。(下記の民主党代表質問参照)

○平成19年10月3日衆議院本会議での現鳩山首相の代表質問
「福田内閣は官僚復権内閣と言われていますが、与党が強行採決した政府公認天下りバンク法に象徴されるように天下りや官製談合を放置するのか否か、明確な方針を伺います。(拍手)」

○平成19年10月3日衆議院本会議での現長妻厚労相の代表質問
「政府は、これまでこそこそやっていた天下りを、官民人材交流センターという名前の天下りバンク設立で、天下りあっせんを合法化しました。とんでもない話です。民主党法案のように、天下りのあっせんは一切禁止していただきたい。いかがですか。
 ある官僚は、ハローワークでは仕事が見つからないと話していました。政府が運営しているのに、ふざけた話です。官僚だけは、特別の豪華版ハローワークをつくって、手厚く再就職の世話を受けます。いまだ日本は官尊民卑の国なのでしょうか。天下りバンクに注ぎ込む税金があるのなら、ハローワークを改革していただきたい。総理、重大なことです、お答えください」

■普天間問題 当事者能力なき首相 理念示せず交渉頓挫
12月11日7時56分配信 産経新聞
 【バリ島=船津寛】インドネシアのバリ島を訪れていた鳩山由紀夫首相は10日、「バリ民主主義フォーラム」で、持論の「友愛外交」を展開して同夜、帰国した。ただ、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設問題では、日米同盟に関する基本理念も方針も示せないまま対米交渉を頓挫させ、当事者能力のなさをあらわにしている。米側に日米首脳会談を拒否されてもなお、同盟への危機感をもてないでいる首相に、局面打開の道筋は一向に見えない。

 「個人が『自立』し、多様性が尊重され、人々が尊厳ある生活の中で『共生』する社会を目指すものだ」

 バリ島でのスピーチで首相は、こう友愛の理念を説いたが、移設問題では米国との共生よりも、自立ばかりを追求する姿勢が目立つ。

 「今、鳩山首相をオバマ大統領と会わせるのはデンジャラス(危険)すぎる。大統領の本質はコールド(冷淡)だからだ」

 政府高官は最近、知日派の米政府元高官からこうクギを刺された。首相が何も決断しないまま、ただ会談をセットしても、大統領に失望を与えるだけで、最終的には見放されてしまうという意味だ。

 名護市辺野古(へのこ)に代替施設を造る現行計画での年内決着を求める米政府と県外、国外移設を求める連立相手の社民党。板挟み状態となった首相は、事態打開の最後の手段として、18日のCOP15首脳会合に合わせてオバマ米大統領と再会談することを検討した。日本の国内事情について「米国の理解を求める」(首相)つもりだった。

 ところが、ギブズ米大統領報道官は9日、4日を最後に中断している日米閣僚級作業グループ(WG)に言及し、「日米合意履行に向けた議論のためにWGを作った。問題を進展させるためにはWGでの協議が最善だ」と指摘し、首脳会談を拒否する考えを示した。首相もバリ島で「そんなに簡単な話ではない」と認めざるを得なかった。

 また、首相は一時は来年に問題決着を先送りする考えに傾いたが、4日のWGでの米側の強い反発を受け、いったんはCOP15前に政府方針を決定する考えを示した。それが、首脳会談実施が難しいと分かると、再び「年内」へと方針決定の時期を延ばす始末だ。クルクル発言を変える首相が県外移設に未練を残している間はWGの再開の見通しは立たない。

  「今は鳩山首相が意思決定をしていないので中断している」  

 平野博文官房長官は10日の記者会見で、WGが暗礁に乗り上げた理由として、首相が方針を決められないことを挙げた。

 首相は10日、北沢俊美防衛相が普天間飛行場のグアム島移設は困難との認識を示したことについて、ひとごとのようにこう語った。

 「グアムには、私ではなく、大臣の意思で行って発言された。その真意を理解しなければと思う」

 北沢氏のグアム出張を認め、臨時代理に中井洽国家公安委員長を指名したのは首相自身だが、その自覚は感じられない。


(獅子16)官房長官は総理をかばいつくすもの、だと思うのですが。官公労ではなく、総理を。