鳩山首相語録ー日米首脳会談は「機会があれば・・・」? | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

鳩山首相語録ー日米首脳会談は「機会があれば・・・」?

秘書です。国際会議で、同盟国である日米の首脳会談がないって・・・。日本の首相が意欲を示しながら。これが世界に対するへんなメッセージにならなければいいのですが。

■日米首脳会談、要請もできず…米側も消極的
12月9日21時22分配信 読売新聞
 鳩山首相は9日、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題を巡る日米首脳会談を米側に申し入れていないことを明らかにした。

 首相はコペンハーゲンで17、18日に開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)首脳級会合の際の首脳会談に意欲を示しているが、調整が進んでいないことが明確になった。米側も消極的で、本格的な会談の実現は難しいという見方が強まっている。

 首相は9日午後、首相官邸で記者団に、「(普天間移設に関する)政府の考え方をまとめるのが最初で、必要、機会があれば(会談したい)と思っている。正式に申し入れをしている状況ではないと述べた。

 首相はCOP15までに、普天間問題への政府の対処方針をまとめたい意向を示している。沖縄県名護市のキャンプ・シュワブ沿岸部に移設する現行計画の見直しを模索し、結論を年明け以降に先送りする構えだ。

(獅子16)信頼に必要なルールの一つとして、「相手のジレンマを理解する」というものがあります。「信頼関係に秀でた人たちは、交渉相手の立場を気遣い、共感の姿勢を示す人がいる」のだそうです※。総理は、オバマ大統領にはオバマ大統領の国内政治の厳しい状況があることを理解しなければ。それが信頼の原点でしょう。

※DIAMONDバーバードビジネスレビュー09年9月号「信頼学」特集50P参照。

(参考)普天間先送り、米大統領にCOPで伝達…首相意向
(2009年12月8日03時05分 読売新聞)
 鳩山首相は7日、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題について、コペンハーゲンで17~18日に開かれる国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)首脳級会合までに対処方針をまとめる考えを表明した。・・・首相は「オバマ米大統領とお会い出来るようになればありがたいし、その時までには政府の考え方をしっかりと述べて理解を頂きたい」と、首脳級会合に出席するオバマ大統領と会談し、対処方針を直接伝えたいとの意向も示した。
 ただ、具体的な移設先を明示するかどうかは、「必ずしもそう申し上げているわけではない」と述べ、言及を避けた。・・・
 
■鳩山首相、日米首脳会談「機会あればと思っているが…」
12月9日21時26分配信 産経新聞
 鳩山由紀夫首相は9日午後、国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)に合わせて開催を検討している日米首脳会談について、「機会があればとは思っているが、まだ段階を追って進める話だ。正式に会談の申し入れをしていない。これからの話だ」と述べた。首相官邸で記者団に答えた。

 ぶら下がり取材の詳報は以下の通り。

 【バリ民主主義フォーラム】

 --これから、バリ民主主義フォーラムに出発するが、講演ではどのようなことを訴えていきたいのか。意気込みを

 「はい、意気込みはですね、日本で政権交代が起きた。これはアジアの中で最も早く民主主義が確立した日本でも、政権交代は実は事実上起きなかった。それが、起きたということがやっぱり、変化を求める国民の皆さん、『民主主義を本当に生かすためには、国民の声が聞こえる政治体制を作らなきゃならない、政権交代というのは必要なんだ』という思いがまずあります。その思いのもとで、インドネシアも大きな、民主国家ですから、そのインドネシアのスシロ・バンバン・ユドヨノ大統領とともに共同議長を務めるということは大変意義ある話だと思って参加して参ります。特に世界よりも、アジアの中で必ずしもまだ、民主主義が完全に確立していない国もあるもんですから、そういった国がさらに開かれた民主国家になるために、お互いに協力していこうじゃないかというメッセージが出せればいいなと思います」

(獅子16)「民主主義が完全に確立していない党」もあるので、そうした党がさらに開かれた民主的党になる必要も、あるのではないでしょうか。

 【日米首脳会談】

 --COP15での日米首脳会談に関してだが、米国の政府高官は「連立政権の課題など国内問題を説明するのであれば、大統領の時間の浪費だ」という風に語っていて、会談実施に難色を示しているとの報道もある。会談できない場合には、どういう形で政府方針を伝えていく考えか

 「まだ、これは政府の考え方をまとめるのが最初で、そして段階を追ってですね、必要ならば、このたまたまCOP15に(米国の)オバマ大統領も来られるということで、機会があればとは思っています。ただ、まだそれは、段階を追って進める話ですから、こちらの方としても正式に会談の申し入れをしている状況ではありません。これからの話です

 【子ども手当】

 --今日、長妻昭厚生労働相と会談していたが、子ども手当に関してどのような話し合いをしたのか。また長妻厚労相は児童手当の範囲内の金額で、地方に負担をしていただく選択肢もあると、一部地方負担も求める可能性も示唆しています。以前、首相は全額国庫負担という考えを示していたが、そのお考えに変わりはあるか

 「うん、この子ども手当は、実は今、長妻大臣と原口(一博・総務)大臣との間で、調整が行われています。すなわち、総額は実は変わらない中で、ある意味で、保育所と子ども手当という、その大きなですね、子供、すなわち保育も含めた子供の予算をどのように配分するかという議論が行われています。地域主権という立場からの原口大臣の意見と、そうは言ってもそう簡単にすぐに保育所の考え方を、国から手放すわけにいかんという長妻大臣の考え方の間の、相違が残っているということで、今これは、私のところに来られましたけれども、菅(直人・国家戦略)担当大臣・副総理のところで調整を行うということで、基本的には菅副総理のところに一任されています」 

 【与党党首会談】

 --金曜日に国民新党と、社民党と党首会談を行うということだが、どういったようなテーマで話をする予定か。普天間や予算の話をするのかどうか

 「それは諸々議論をしますけれども、まぁこの連立政権を組んで、今日までご苦労を頂きましたから、ご慰労を申し上げたいというのが、その基本的な趣旨です。ただ、当然のことながら、喫緊のさまざまな課題に対する意見交換が行われると思います」

 【予算編成】

 --予算編成が年内に終えられるかどうか、かなり税制改正のですね、日程などがずれ込んでいるんですけれども、年内編成が可能なのかどうか

 「税の議論は、まさに政治の議論ですからね、政治とは税であると言ってもいいぐらいの話です。したがって、熱心な議論が行われていることは、決して間違っているわけではありません。真剣に議論をして、最終的に決めるときは決めていきますから。ただ、予算編成はやはり、基本的には年内に行うという方針を変えているわけではありません」