「ユートピア政治研究会」の理想を思い出して真実を語ってほしい(中川語録)
鳩山首相は、国会でうそをついていたのだろうか。
報道によれば、母親からの5年間で9億円の資金提供は「貸付金」という形を取っているが、借用証も返済実績もなく事実上の贈与であり、相続税法違反の疑いが出てきた。元秘書にではなく、首相に「脱税の疑い」がかけられている。
鳩山首相には、1988年に「ユートピア政治研究会」をつくったときの理想を思い出して、国会で真実を語ってほしい。
しかし、政府・与党は、鳩山首相がうそをついていたのかどうかを確認するための党首討論と政治とカネに関する集中審議の開催を避けている。「鳩山隠し」をしている。
そんなままで国会を閉じて野党の追及から逃れたとしても、「脱税の疑い」をもたれた首相が良い政治ができるわけがない。
「鳩山隠し」を続ける政府・与党は、全ての真実が明らかになったときに連帯責任を負う覚悟があるのか。与党内から、「鳩山隠し」をやめて、党首討論と集中審議に応じるべきだという声があがらないのが不思議でならない。
11月29日記 中川秀直