当局の無為無策が円高をまねいている(中川語録) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

当局の無為無策が円高をまねいている(中川語録)


今の円高は「日本買い」ではない。

専門家が指摘しているように、政府・日銀の無為無策によるデフレ放置の結果、物価を加味した実質金利が割高になった結果としての円高である。

円高指向の民主党と出口戦略(利上げ)指向の日銀が、危機を深刻化しているのではないか。

金利差に注目した短期マネーが短期金利ゼロのドルを借りて、政府・日銀の為替介入がないとして、円を買っているようだ。

このままでは、失われた10年の90年代の超円高による「製造業の空洞化」と同じ轍を踏む危険があるのではないか。そして、デフレが一段と悪化し、ある局面で「日本売り」がはじまる危険がある。

12月1日にはマクロ経済政策運営について私の質問主意書に対しての政府答弁書が回答される予定だ。この政府答弁書は市場と民意に対して極めて重要なメッセージとなるだろう。

11月27日記 中川秀直

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