29日朝の政策ウォッチ(日本郵政人事・仕分けほか)(秘書ひしょ) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

29日朝の政策ウォッチ(日本郵政人事・仕分けほか)(秘書ひしょ)

■国会代表質問 自民・谷垣総裁、外交・安全保障問題で鳩山内閣の足並みの乱れを批判
(10月29日 00:48FNNニュース)
自民党の谷垣総裁らが、国会で鳩山首相と激しい批判の応酬を繰り広げた。28日に発足した日本郵政の新体制をめぐっても、官僚頼みの人事に批判の声が上がっている。
自民党の谷垣総裁は「約束違反、言行不一致ばかりが見受けられます。民主党のマニフェストは、羊頭狗肉(ようとうくにく)です」と批判した。
鳩山首相は「マニフェストの政策がなかなか達成できなかったねと、もし国民の皆さま方からそう思われたら、当然、政治家としての責任は取ります」と述べた。
これまでとは攻守逆転しての論戦となった、鳩山内閣初の代表質問。
トップバッターは自民党の谷垣総裁で、最大野党の党首として、語気強く攻め立てた。
谷垣総裁は「概算要求における歳出規模も、一気に100兆円近くに迫ろうという勢いです。国民に大きな負担を押しつけることになり、そのことに口をぬぐっておられることは、極めて無責任であると考えます」と述べた。
これに対し、鳩山首相は「102兆円の補正とあわせた予算を提出されたのは、どちらなんでしょうか」と述べた。
さらに、谷垣総裁は、外交・安全保障問題について、鳩山内閣の足並みの乱れを批判した。
谷垣総裁は「鳩山総理、岡田外務大臣、北沢防衛大臣等、閣僚の発言に多々食い違いが見られますが、そのことによって、各国からわが国に不信の念を持たれ、外交関係に支障をきたすのではないかと、大変危惧(きぐ)しております」と述べた。
鳩山首相は「普天間の移設問題に対して、今まで10年以上、結論を出さなかったのは、どの政権なんでしょうかと申し上げたい。最後の意思決定は、私が行わせてもらいます」と述べた。
さらに、谷垣総裁が「国家ビジョンがないだけでなく、ビジョンを打ち立てる『つもり』、『姿勢』が欠落しているんではないでしょうか」と述べると、鳩山首相は「あなた方に言われたくないと思います」と述べた。
責任はこれまでの自民党政権にあると、批判をことごとくかわした鳩山首相。
そして、自民党が批判のターゲットに定めた問題が、もう1つあった。
自民党の西村康稔議員は「言うことと、やることが違うじゃありませんか。明らかに『天下り』、『渡り』です」と述べた。
「脱官僚」を掲げる政権の姿勢に逆行すると批判したのは、郵政人事。
その日本郵政では28日、西川社長が正式に辞任し、「霞が関のドン」と呼ばれた元大蔵事務次官・斎藤次郎新社長による新体制が発足した。
斎藤新社長は「郵便局を中心とするですね、極めて『公益性』の高い事業であるという事実はですね、決して忘れてはならないと思っております」と述べた。
斎藤新社長は、分社化見直し後の組織形態について、「2009年中に決めたい」と述べ、「脱小泉」へかじを切った。
また、その日本郵政の副社長には、大蔵省出身の坂 篤郎氏や、元郵政事業庁長官の足立 盛二郎氏などが就任した。
社長、副社長あわせ、5人中3人が元官僚という「郵政官僚化」が進んだ。

斎藤新社長は「『天下り』にともなう弊害のまったくない方々であると思っておりますし、皆さまの温かい激励の目でですね、この2人の今後の活動を見守っていただきたい」と述べた。
この人事に、担当大臣の原口一博総務相は「『適材適所』で一番いいリーダー、強いリーダーシップを持った方を選ぶことができたと」と述べた。
また、亀井静香郵政改革担当相は「札つきで有能な人じゃないの。だから、官僚だったから有能な人を登用すべきじゃないなんて言ったらね、おかしくなっちゃうよ」と述べた。
一方、「郵政民営化」を推し進めてきた自民党の中川秀直元幹事長は、民から官へ逆戻りすることに怒りをあらわにした。
中川元幹事長は「これはもう、典型的な渡りですよね。『脱官僚』というマニフェスト。この約束を完全に破った、ある意味では、政治の信頼を揺るがす問題だと思いますね」と述べた。

元官僚起用への批判に、元郵政事業庁長官の足立副社長は「官僚であったことがですね、何か批判の対象になるのであれば、それは甘んじて受けなければなりません」と述べた。
郵政人事や普天間基地問題などで、公約違反だと批判を受ける鳩山政権。
鳩山首相は「(マニフェストの契約)4年たってみて、国民の皆さんが、これは全然マニフェストを果たしてないじゃないかと、そのようにお考えになるようなことであれば、その政治的な責任は取りますと」と述べた。
鳩山政権が対峙(たいじ)するのは、先送りが許されない問題ばかりだ。

(秘書の眼)任命された方を批判の対象にしているというよりも、天下り根絶を国民に約束しておきながら、堂々と首相が関与して天下り・渡りをやっていることが批判の対象にされているのです。亀井大臣が公言されているように、有能だったら官僚OBは天下りしていい、というのが民主党マニフェストの趣旨なのか、そこが問題です。「新しい公共」といいながら、官僚OB以外に公共を担うことができないのか。官僚以外に公益性を担保できないという発想こそ、すべての天下り・渡りの原点の哲学ではないですか。「古い公共性」そのものではないですか。この人事と「新しい公共性」の哲学に、どういう整合性があるのでしょうか。市民・NPOはやはり無償のボランティアにすぎないのでしょうか。

■衆院代表質問の詳報(4) 政府答弁
(10月28日河北新報)
 亀井静香金融・郵政改革担当相 予算総額は鳩山政治を具体的に実現する政策の積み上げの中で決める。あらかじめ額が決まるものではない。(谷垣氏への答弁)

(秘書の眼)必要なものを積み上げて決める。これは「大きな政府」への入り口ですね。赤字国債増発の入り口ですね。

■菅副総理、自民の挑発に皮肉の一撃 「損しますよ」
(10月28日23時27分朝日新聞)
 「国家戦略室と私に心配していただきありがとうございました。しばらくすると心配して損したと思われるんじゃないかと思っております」
 菅直人副総理兼国家戦略相が28日の代表質問でほえた。「菅副総理、全く存在感がない。一体何の仕事をされているのか」と西村康稔・自民党政調副会長から挑発されると皮肉で応酬。民主党の議席から首相答弁をしのぐ拍手が起きた。
 野党時代の菅氏は国会では論客だったが、攻守代わって今度は答弁者に。ところが舌端の鋭さは変わらず、「自民党政権は長年、公共事業に偏重した財政運営のため、時代の変化についていかなかった」と痛烈に批判した。
 緊急雇用対策や予算編成改革案をとりまとめた自らの実績も強調。最近の沈黙ぶりから名付けられた「ダマ菅」を返上した。(北沢卓也)

(秘書の眼)亀井大臣の「予算総額は鳩山政治を具体的に実現する政策の積み上げの中で決める。あらかじめ額が決まるものではない」という発言、「札つきで有能な人じゃないの。だから、官僚だったから有能な人を登用すべきじゃないなんて言ったらね、おかしくなっちゃうよ」という発言、支持されますか。

■事業仕分け 活動中断で影響も
(10月29日 4時41分 NHK)
来年度予算案の編成に向けた「事業仕分け」が、作業チームの人選をめぐって民主党側と調整がつかずに活動を中断している問題は、党側がメンバーを再調整することで決着する方向となりましたが、現場には士気が下がったという声がくすぶっており、影響が尾を引くことも予想されます
来年度予算案の編成に向け、行政刷新会議の下で行われることになっている、必要性や効果の低い事業を洗い出す「事業仕分け」は、作業チームの人選をめぐって新人議員はあたるべきではないなどとする民主党側と調整がつかず、今月23日の午後から中断したままとなっています。行政刷新会議を担当する古川内閣府副大臣は、28日の記者会見で「メンバーが1人でも多い方がいいと勇み足で人選を進めてしまった。党側に対する配慮が足りなかったのは事実だ」と述べました。民主党は、国会対策委員会が中心となってメンバーを選び直す作業を進めており、行政刷新会議側もこれを受け入れる方針で、この問題は決着する方向となりました。これを受け、仙谷行政刷新担当大臣は、速やかに作業を再開させたいとしていますが、人選をめぐって活動が1週間近く中断しただけでなく、現場には、作業に向け士気が下がったという声がくすぶっており、影響が尾を引くことも予想されます。

(秘書の眼)すべての予算を見直すと鳩山首相がおっしゃているわけです。200-300じゃだめです。3000の事業。間に合いますか?やる気を失っている場合ではありません。妨害に負けずにがんばってください。