28日夜の政策ウォッチ2(仕分け人)(秘書ひしょ) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

28日夜の政策ウォッチ2(仕分け人)(秘書ひしょ)

■事業仕分けWGは当選3回以上 小沢氏が統制強化?
(10月28日21:52産経新聞)
 政府の行政刷新会議の「事業仕分け」ワーキンググループ(WG)に1年生議員14人が起用され、民主党の小沢一郎幹事長が不快感を示したことを受け、民主党は28日、WGメンバーを衆院当選3回以上を基準とすることを決めた。またも小沢氏の絶大な影響力を浮き彫りにしたといえるが、小沢氏はなぜこれほど1年生議員を抱え込もうとするのか。(加納宏幸)
「1年生や2年生ではダメだ。こなれた人じゃないと…」
 小沢氏は28日、衆院本会議場で三井弁雄国対委員長代理にWGの人選基準をこう指示した。
 当初のWGメンバーに鳩山由紀夫首相は当初強い期待感を表明。22日の首相官邸での説明会で「一人一人が『必殺事業仕分け人』との思いを持ってもらいたい」と激励したほどだ。
 だが、首相の思いと裏腹に、説明会直後に事態は暗転し始めた。輿石(こしいし)東(あずま)参院議員会長が、小沢氏に事前説明があったかどうかを確認したところ、小沢氏は「聞いていない…」と一言。小沢氏の不満を知ったWGは23日に予定していた財務省からのヒアリングを急きょ中止し、人選を白紙に戻すことを決め、平野博文官房長官は小沢氏や山岡賢次国対委員長らへの釈明に追われた。
 26日。小沢氏は記者会見で、WGを白紙撤回させた理由をこう説明した。
 「僕だって40年やっていまだに分からないが、分厚い予算書を見て、良いとか悪いとかの判断を簡単にはできない。議員がいっぱい参加するだけではなく、実質的に無駄を省くビジョンと官僚を説得する見識を示さなければならない
 つまり「経験不足」の一言につきるが、なぜ小沢氏がこれほど1年生の起用を嫌うのか。仙谷由人行政刷新担当相はその理由を「小泉チルドレン化を避ける必要があると考えているのではないか」と推しはかる。
平成17年の郵政選挙で大量当選した小泉チルドレンは当選直後からメディアに華々しく取り上げられた。だが、選挙基盤の弱い多くの議員は、次第に武部勤、中川秀直両元幹事長らの“私兵”と化し、内閣支持率が下がる度に大騒ぎして党内を混乱させ、有権者の自民党離れの一因となった。
 小沢氏は1年生議員に「君らの仕事は選挙に勝つことだ」と厳命。地元活動や党の勉強会を最優先させ、テレビ出演などは厳しく制限する。「数は力」を信条とするだけに、143人の1年生議員の統制が効かなくなることを極度に恐れているようにもみえる。
 加えて仙谷氏、WG統括役の枝野幸男元政調会長はかつて「反小沢」の代表格だったことも小沢氏の不信感を増幅させたようだ。
 「厚い壁に立ちふさがれ、試行錯誤を繰り広げることも一時的にあるかもしれないが、私たちは新しい時代をきりひらく」
 枝野氏はWGが白紙になった後、埼玉県連のパーティーでこう訴えた。枝野氏にとって「厚い壁」とは何を指しているのか。

■小沢氏、当選3回以上の起用指示=事業仕分けメンバー
(10月28日21:42時事通信)
 民主党の小沢一郎幹事長は28日、三井辨雄国対委員長代理に対し、政府の行政刷新会議の下で「事業仕分け」に当たる衆院議員の人選を指示した。当選3回以上で国会の役職に付いてないことが条件。政府と党側のあつれきを生んだ仕分け担当の人事はようやく決着する方向となった。
 小沢氏の指示を受けて同党は、寺田学、菊田真紀子、田嶋要、津川祥吾の各氏を起用することで調整している。統括役には枝野幸男元政調会長が既に決まっており、参院議員も加わるとみられる。 
 事業仕分けメンバーをめぐっては、政府が決めた32人に当選1回の衆院議員14人が含まれていることに小沢氏らが反発。政府側が不手際を認め、人選をやり直すことになっていた。
 仙谷由人行政刷新担当相は28日の政務三役会議で「いよいよきょうあしたから本格的に事業仕分けが始まると思うのでよろしく頼む」と語った。

(秘書の眼)地方自治体で市民も参加している「仕分け」をなぜ新人議員ができないのでしょう?その選挙区の有権者が望んでいるのは「次の選挙の勝つこと」でしょうか、「いまのムダを省くこと」でしょうか。