27日夕方の政策ウォッチ(長期金利上昇)(秘書ひしょ) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

27日夕方の政策ウォッチ(長期金利上昇)(秘書ひしょ)

■債券相場は軟調、国債増発懸念で売り優勢-長期金利は1.4%乗せ目前
10月27日(ブルームバーグ):債券相場は軟調(利回りは上昇)。国債増発に伴う需給懸念が根強く、午前は株安に支えられた相場は午後にかけて売りに押される展開となった。新発10年国債利回りは前日に続いて2カ月半ぶりとなる1.4%乗せ目前まで上昇した。
  モルガン・スタンレー証券債券ストラテジストの福田範行氏は、「しばらく財政懸念が払しょくされない。午前は米国債の下落にもかかわらず、株安で買いが入ったが続かなかった。菅直人副総理・国家戦略相の発言が伝わったが、民主党政権の財政政策の管理能力が問われていると思う」と語った。
  菅副総理・国家戦略相は27日の会見で、長期金利の上昇傾向について、新政権の「財政規律があいまいで、それが金利上昇につながっているとは思わない」とした上で、米国や中国を含めた世界経済全体の回復を「マーケットがこういう形で判断したのだろう」と発言した。
  新政権での来年度概算要求が過去最大の95兆円超に膨らむなど、今後の国債需給の悪化懸念は根強い。藤井裕久財務相は来年度予算編成の過程で国債発行額を今年度の44.1兆円以下に抑えると繰り返し発言している。しかし、モルガン・スタンレー証の福田氏は、「守れなかったら、日本売りになりかねない」と懸念する。 (以下、略)

(秘書の眼)民主党政権の財政政策の管理能力が問われています。それによって、市場が動きます。それが国民の雇用と生活に影響します。政権が市場を無視しても、市場は政権の経済政策を無視しません。