27日昼の政策ウォッチ(はじまりの終わり?)(秘書ひしょ) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

27日昼の政策ウォッチ(はじまりの終わり?)(秘書ひしょ)

■ジワリ民主離れ? 参院補選、大差で2勝も… 出口調査 衆院選の票、2割が流出
(10月27日7時56分配信 産経新聞)
 25日に開票された参院統一補選(神奈川、静岡両選挙区)は、民主党が2選挙区とも自民党候補を大差で破り、政権与党の力を見せつけた。だが、同日に行われた地方選挙や、両補選の出口調査には「?」の数字が並んだ。民主党の勢いは本当に続いているのか、それとも政権交代の熱狂が冷め、「民主離れ」がジワリと進んでいるのか-。

 驚きで迎えられたのは、宮城県知事選と川崎市長選の結果だ。宮城では自民、公明両党が実質的に支援した無所属現職の村井嘉浩(49)が、民主などが推薦する無所属新人を退け再選。政令市の川崎でも無所属現職の阿部孝夫氏(66)が民主推薦候補を破った。長野市長選では現職が民主推薦候補を下し、神戸市長選では民主推薦の無所属現職、矢田立郎氏(69)が3選を果たしたが、無所属新人に約8000票差まで迫られ、選挙での「民主ブランド」に疑問符を付けた。

 民主党の勢いは、衆院選前の一連の地方選挙が証明してきた。今春以降の静岡県知事選、名古屋、さいたま、千葉、横浜の各政令市長選で、民主系候補が連戦連勝だったからだ。

 「政権交代の熱狂が冷めたのではないか」という声も出てきた。根拠になっているのが、補選の「出口調査」だ。共同通信の出口調査によると、先の衆院選の際に比例代表で「民主党に投票した」有権者のうち、今回の補選で民主党候補に投票した人は約8割にとどまった。他党に流れたのは神奈川では20・0%、静岡では16・8%で、大半が自民党候補への移動だったが、共産党候補にも神奈川で6・2%、静岡で5・4%が投票していた。

 もちろん逆もある。だが衆院選で自民に投票した有権者のうち今回、民主党候補に投票した人の割合は神奈川で7・7%、静岡で11・8%と、民主党より「流出率」は低く、「民主離れ」論を補強している。

 民主党の小沢一郎幹事長の求心力を高めるには、選挙で勝ち続ける必要がある。民主党は、今回微妙な結果を慎重に分析しようとしている。

 出口調査では有権者の関心ある政策テーマも聞いた。「優先して取り組むべき政策」では、「景気・雇用・中小企業支援策」がトップの35%以上。「社会保障制度改革」が20%台で続き、「子育て支援・少子化対策」が10%台で3位だった。一方、ダム事業中止など「公共事業の削減」は1けた台と関心は高くなかった。景気対策で有権者を引き付けられるかどうかが、今後の課題となりそうだ。

 このほか調査では 公明党と支持層の微妙な動きも浮き彫りにした。

 両補選ともに自主投票となった公明党だが、支持者の70%以上が、夏まで連立政権を組んでいた自民党候補に「やはり」投票していたことが分かった。民主党はあの手この手で公明党や支持層を揺さぶっているが、公明支持層が一挙に民主に流れる「劇的な状態」にはほど遠いようだ。

(秘書の眼)政権交代ドラマの「はじまりの終わり」ということでしょうか。

■民主党:衆院選後の首長選負け越し、戦略見直しも 「地域一体の組織力を」 /埼玉
(10月27日毎日新聞)
 県内で25日投開票された4市長選で、民主が推薦した3候補のうち当選したのは1人にとどまった。同日の参院神奈川、静岡補選はともに民主公認の新人が当選したが、県内の首長選は国政と異なる傾向となった。民主は8月の衆院選後、「民主系の首長を増やし地盤を固めたい」と今回を含め5首長選で推薦を出したものの1勝4敗と大きく負け越し、戦略の見直しを迫られそうだ。【岸本悠、山崎征克】
 25日の鶴ケ島市長選では、新人が民主の推薦を受け現職に挑んだが、大敗した。支援した松崎哲久衆院議員は「思いのほか差がついた。国政と地方は違うので楽観はしなかったが、この票差が意味するものを考えないといけない」と厳しい表情で語る。ふじみ野市でも、旧大井町長時代から通算7選を目指した現職が民主、社民、連合埼玉の推薦を受けたが、多選批判をかわしきれず新人に敗れた。
 一方、唯一当選した越谷市の高橋努氏(66)は、主な勝因を支持、支援してくれた組織の固定票と分析。民主への風について、「35・98%という低投票率を見れば、それほど強くなかったということだ」と話した。支援した民主の細川律夫衆院議員は「越谷は地方選でも民主の実績がある。実績がないと、看板だけでは勝てない」と風頼みの選挙戦の限界を指摘した。
 民主県連幹事長の武正公一衆院議員は、「越谷以外は残念な結果だった。今後は良い候補者を早く擁立するとともに、地域一体となった組織力を作っていきたい」と述べた。

■選択:’09知事選・検証/上 民主、政権交代の“神通力”通じず /宮城
(10月27日毎日新聞)
 ◇政策面の出遅れ、響く
 「この場面が象徴している。あれじゃ人が逃げちゃう」。選挙戦終了間際の24日午後7時半。必死の形相で両手を突き出し、通行人に握手を求める新人・遠藤保雄氏(62)の姿に、民主系県議はつぶやいた。
 「握手もお辞儀も演説も、教育係がいなかった。お互い誰かがやるだろうと思い、結局は誰もやらなかった。誰の責任とは言えない」(国会議員)。勢ぞろいした民主党の国会議員、県議、仙台市議らは一様にさえない表情で、遠藤氏を避けるように通りすぎる有権者の姿を他人事のように眺め続けた。
 8月の衆院選で圧勝し、国会議員団を6人から9人に拡大させた民主党県連。「政権交代が地方で定着するかの試金石」と位置付けて臨んだ知事選だったが、遠藤氏は当選した現職の村井嘉浩氏(49)に約47万票差の惨敗。法定得票数21万8571票に満たず、繰り上げ当選の権利さえ得られなかった。
     ◆
 歴史的大敗のつまずきは、候補者選びから始まった。民主党県連は7月、「衆院選の公示前に内定する」といったんは合意。ところが県連や県議会民主系会派「改革みやぎ」内で「勝てる候補」の条件を巡って意見がまとまらず、公示前の内定はあっさりと断念した。ローマ在住の遠藤氏に打診があったのは7月末。ある仙台市議は「とにかく準備不足。衆院選で公認候補と県内を回っていれば、結果は違った」とため息をつく。
 出遅れは、政策面で顕著だった。改革みやぎや社民党県連が4年間かけて検証してきた村井県政の課題は、遠藤氏のマニフェストに反映されなかった。第一声で飛び出した「富県民戦略」や終盤に強調した「財政改革」など主張は定まらず、対立軸も打ち出せずじまい。改革みやぎの藤原範典会長は「遠藤氏は推薦候補とは言え、マニフェストは候補者本人のもの。議会が始まれば対決相手となる人の政策は作れない。超えられない一線だ」と説明する。今回選挙の出口調査で有権者が投票時に最も重視した「政策」面で、候補者を支える態勢は弱かった。
 村井氏を勝手連的に支援した自民党県連の小野寺五典会長も「今は地方主権の時代で、県民は政策で候補者を選ぶ。政権交代だから応援しろというあり方が否定されたのでは」と厳しく指摘した。
     ◆
 大敗から一夜明けた26日、改革みやぎは会派総会を開き「今回の敗戦は議員一人一人の責任であると自覚する」と総括。県議選や仙台市議選が予定される11年春の統一地方選で、過半数の議席数獲得を目標に掲げた。現職にとっては、自身の選挙区にライバルを立てることを意味する。「今回の敗戦で全員が危機感を共有し、かえって党が締まった。今後は議会から現場に出て、県民に政策を訴えていく」(藤原会長)。自民党に比べ圧倒的に少ない地方議員数で挑んだ、県政への政権交代の浸透。大きな犠牲を払って得た教訓だった。
     ◆
 25日に投開票された知事選は、「県民党」を掲げ、富県戦略を進めてきた現職の村井嘉浩氏の圧勝で幕を閉じた。8月衆院選で民主党が政権交代を実現し、高支持率を維持する中、宮城ではその“神通力”は通用しなかったかにみえる。知事選の舞台裏で何が起きていたのか。明暗を分けた原因と影響を検証する。(この連載は、伊藤絵理子、比嘉洋が担当します)


■選挙:参院補選 出口調査 無党派支持伸び悩み 土田氏に投票、51%止まり /静岡
(10月27日毎日新聞)
 25日投開票の参院補選について、毎日新聞が25日、県内36カ所の投票所で実施した出口調査で「支持政党なし」と答えた無党派層のうち、民主党新人の土田博和氏(59)に投票したと回答した割合は51%だった。8月の衆院選比例代表の投票先も併せて聞いたところ、64%が「民主党」と回答しており、今回の補選で無党派層の支持が伸び悩んだことをうかがわせた。
 一方、「支持政党なし」と回答した人のうち、自民党新人の岩井茂樹氏(41)に投票したと答えた人は33%。衆院選比例代表での投票先は16%が「自民党」と答え、ほぼ2倍だった。
 支持政党別に回答を分析すると、民主党支持層のうち土田氏に投票したと回答したのは90%。自民党支持層のうち岩井氏に投票したと答えたのは82%だった。公明党支持層では投票先を土田氏と答えたのは約12%で、岩井氏との回答が約75%だった。
 調査は25日、投票所で投票を終えた有権者1779人(男889人、女890人)に回答してもらった。【松久英子】

(秘書の眼)地域から何か変化が始まっている、のか?