(新政権発足)「官主導から政治主導へ」には協力すべきは協力したい | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(新政権発足)「官主導から政治主導へ」には協力すべきは協力したい

今日、鳩山新政権が誕生した。民意の期待を受けてスタートする新政権の発足を祝福したい。政策については色々と考え方の違うところはあるが、「官主導から政治主導へ」については、野党として協力すべきは協力していきたいと思う。

 例えば、国家戦略局の根拠法については、真の政治主導になるよう臨時国会でスピーディな審議に協力すべきと考えるし、その他にも真の政治主導に必要な議員立法を提案していきたい。民主党にも党利党略を超えて、是非、協力をしていただきたいと考える。

 民主政治は、常に国民に「もう一つの選択肢」を選ぶ権利を確保することが重要である。今日から、自民党は国民にとって、民主党政権に代わる「もう一つの選択肢」を提示する使命を果たさなければならない。

下記の日経新聞社説にあるように、民主・社民・国民新党連立政権が「官から民へ」の流れを止め、逆戻りさせるのか、郵政は「官営」に戻すのか、それをしっかりと野党としてチェックし、国民に代案を提示していきたいと考える。

自民党は民主党を後追いする「第二民主党」になってはいけない。

「もう一つの選択肢」を国民に提示しなければならない。「成長・改革路線」はその重要な選択カードであると考える。そのことをしっかり理解する人物に新しい自民党のリーダーになって頂きたいと考えている。(9月16日記)


(参照記事)日経新聞社説「時計の針戻す亀井郵政・金融相の起用」

「鳩山新内閣の主な顔ぶれが固まった。重要閣僚には民主党内の幹部経験者や論客を登用した。特に目を引くのは、郵政民営化反対の急先鋒である亀井静香国民新党代表の郵政・金融担当相への起用である。これまで進めてきた『官から民へ』の流れが止まり、逆戻りするのだろうか。

民主党の鳩山由紀夫代表は16日に衆参両院で首相指名を受け、同日中に内閣を始動させる運びだ。新設する『国家戦略局』の担当相は菅直人氏、外相は岡田克也氏が就任するほか、官房長官に平野博文氏、消費者行政・少子化担当相に社民党の福島瑞穂党首らの起用が内定した。

郵政・金融相となる亀井氏は2005年の郵政民営化法案に反対して自民党を離党し、綿貫民輔前代表らとともに国民新党を結党した。小泉構造改革路線を厳しく批判し、『郵政解散で始まった政治の混迷は民営化の見直しでしか正せない』と主張してきた。

郵政事業は07年10月に民営化され、持ち株会社である日本郵政の下に郵便事業会社、郵便局会社、ゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などがぶらさがる『4分社体制』となった。民営化から2年近くたち、きめ細やかなサービスの低下などが指摘されているのも事実である。問題点があれば、それを改善していくのは当然だろう。

ただし、肥大化した『官製金融』を民間の手に委ね、資金の流れを効率化していく改革は、日本経済の持続的成長に必要であると私たちは考える。民主党は今回の衆院選のマニフェスト(政権公約)に『地域社会を活性化するため、郵政事業を抜本的に見直す』との一文を盛り込んだ。党内には民営化そのものは評価する意見が根強いものの、国民新党の主張に引きずられる形で日本郵政の株式売却の凍結など『官営』に逆戻りするような動きが目立つ。

今後の政府内の検討では経済成長と郵政サービスの充実にも配慮しながら、中長期にわたる郵政の将来像をきちんと議論する必要がある。担当閣僚に就任する亀井氏は、視野の広い判断をしてほしい。

亀井氏は金融相も兼務し、記者会見では中小企業向け融資の返済猶予を進めると語った。貸し渋り問題への配慮は必要だが、民間金融の仕組みをゆがめないよう求めたい。初めての本格的な政権交代で発足する鳩山内閣には、内外からの期待が高い。それにこたえる実績を示せるか、注視したい」