9月12日民主党政策ウォッチ(国家戦略局)(秘書ひしょ) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

9月12日民主党政策ウォッチ(国家戦略局)(秘書ひしょ)

テレビニュースで、連日、政治主導への疑問が報道されています。民主党の「脱官僚」色の後退とパラレルになっているようにも見えますが・・・

■首相指示で戦略室設置 民主、指揮系統を明確化
(9月11日 共同通信社)
 民主党は11日、新政権の予算編成の司令塔として新設する「国家戦略室」について政令改正ではなく、首相の指示で設置する方針を固めた。新首相になる鳩山由紀夫代表が新政権発足直後の初閣議で表明する。
 政令改正では、戦略室が官房副長官の下に設置されるため、指揮系統の明確化が必要と判断。国家戦略局担当相に就任する菅直人代表代行の下に戦略室を置けるよう首相指示となった。
 戦略室は、民主党国会議員と党政調職員の計10人程度の陣容になる見通し。菅氏の下に、実務責任者を2人程度置きサポート。国会議員については首相補佐官に起用し、官邸スタッフに位置付ける。内閣府の副大臣も兼務の形で参加させることも検討している。
 戦略室が発足すれば、2009年度補正予算の組み替え作業と並行して、10年度予算案の編成作業を開始。(1)複数年度予算の拡大実施(2)マニフェスト(政権公約)で掲げた政策を優先的に歳出項目に盛り込む―などが編成方針となる方向だ。
 戦略室を格上げする「国家戦略局」は、秋の臨時国会で関連法を成立させた後、民間有識者らを新たに加え、年明けに数十人規模で正式に発足する見通しだ。

(秘書の眼)首相指示で政令改正なし。担当大臣の所管についてもスタッフの権限についても法的な根拠なし。既存の役所の権限を背景にしないと、機能できないかもしれませんね。党政調職員の参画は注目されます。自民党も政権をとったらやるべきだと思います。ところで今度国家戦略室にはいる民主党職員の帰属意識はどこへ?党代表?担当相?幹事長?

■国家戦略局に注文続出、「神でない」と岡田氏
(9月11日21時42分 読売新聞)
 「鳩山政権」の発足を前に、新政権の目玉となる国家戦略局に関して民主党内から早くも様々な注文がついており、多難な船出を予感させている。
 国家戦略局は予算の骨格や外交方針を扱うとされているが、衆院選の政権公約(マニフェスト)では外交政策への関与が明記されていない。岡田幹事長は11日の記者会見で「何が(所管に)入る、入らないと、今決める必要はない」「すべてのことを神のごとく決定していくことはできない。まず取り組むべき予算などの進捗(しんちょく)状況を見ながら、どこまで手を広げていくかを考えていけばいい」などと述べた。岡田氏は外相就任が内定しており、外交分野では自身が主導権を取る意欲を示した発言ではないかとの受け止め方も出ている。
 一方、仙谷由人・元政調会長はTBSの番組収録で連立を組む社民党、国民新党との党首級の協議の場となる「基本政策閣僚委員会」に国家戦略相が加わることについて、「仕事が多くなりすぎる」と懸念を表明した。また、鳩山代表が幹事長となる小沢代表代行に国会対応を任せる方針であることに関し、「国会の人事や国会対策は党務というより政務だ。鳩山さんが主導権を持ってやると思っていた。(鳩山氏と小沢氏で)改めて仕分けをした方がいい」と再考を求めた。

(秘書の眼)政治家同士が反目すると、政治主導を快く思わない人々がお互いを疑心暗鬼にしてばらばらに分断する工作をしてくるでしょう。与野党の枠を超えて、政治主導を快く思わない人々に気をつけて、とエールをおくりたいと思います。