8月14日夕方のニュースクリップ~高速道路国有化問題と円高金利高問題~(秘書ひしょ) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

8月14日夕方のニュースクリップ~高速道路国有化問題と円高金利高問題~(秘書ひしょ)

■高速無料化 「戦後体制の転換」Vs「民営化の否定」
(8月14日15時15分配信 産経新聞)

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≪猪瀬直樹氏≫

 ●受益者負担に反する

 --高速道路は無料化できるか

 「高速道路を利用する車は10台に1台。利用者1人のためにほかの9人まで税の負担を求められるのは、使った人が払う受益者負担の原則に反する。東日本、中日本、西日本の3社で年2兆円の料金収入がある。維持管理費4000億円、残り1・6兆円が借金返済に充てられ、あと41年で計40兆円を返すことになっている。この借金をどうするのか。国債に付け替えるのか。民主党がやろうとしているのはごまかしで、60年償還の赤字国債の発行だ。年間1・3兆円を一般会計に流し込ませる。そのうえ国営になれば、元の道路公団よりひどい」

 --民営化の否定になる

 「政権交代しても、霞が関はそう簡単にコントロールできない。株式会社にして決算の世界に変えるか、地方分権にするかだ。そうしてコストを下げ、無駄を排除し、二重行政をなくしていく。談合やファミリー企業の増殖で借金を増やし、さらに3000億円の税金を入れてもらっていた旧道路公団は、定期的に料金を上げ、利用者にツケを回してきた。しかし民営化により、予算を使い切る世界から利益を出す決算の世界に変わった。納税もしている」

 ●経済効果にも疑問

 --民営化は利用者にメリットがあったか

 「民営化後、通勤時間帯や夜間の割引で料金は平均20%下がった。また、サービスエリアなどにスマートインターという出入り口を作って便利にした。3車線の計画を2車線にするなどで、今後の投資も10兆円減らした。それぞれの会社が自らいろいろな試みができるようになり、外環道延伸事業には東日本、中日本、首都高の高速3社が名乗りをあげ、発注を競っている。今まではありえなかったことだ。民営化によって現状から改革してきたわけで、ただこういう絵を描きましたというなら誰でも言える」

 --無料化は経済効果を生むといわれているが

 「それは疑問だ。政府が緊急経済対策として土日の通行料を1000円にしたら、ものすごい渋滞が発生している。高速は時間短縮のために料金を払っている部分がある。無料化にしたことで、365日渋滞をするようになったら、時間短縮効果はなくなる。物流コストが削減されて、宅配便の料金が少し安くなっても、翌日着かないということになる。環境面から見ても、政府は2020(平成32)年までに、二酸化炭素(CO2)を2005年比15%削減としているのに対し、東京都は2000年比25%削減を実施している。民主党の1990年比25%削減は空想的。こんな排ガスを増やす政策をやっていたらとても無理だ」


(秘書メモ)高速道路無料化は、高速道路国有化であり、税金で負担するということです。



■円が強含み、中国株安で買い圧力-米国債償還に伴う買い需要の思惑
(8月14日ブルームバーグ)

・・・ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト調査によれば、来週17日発表の日本の4-6月期の実質GDPは前期比1.0%増、年率換算で前期比3.9%増と5四半期ぶりにプラスが予想されている。
  三菱UFJ信託銀の酒井氏は、「米欧のGDPが予想比強めの数字が出たので、日本も予想並みか予想よりも強めであれば、それなりに評価される」と予想。また、衆院選が近づくなか、各種世論調査で民主党の優勢が確認された場合には、「円高・円長期金利上昇のリスクが高まる」とも指摘した。 ・・・


(秘書メモ)「円高・円長期金利上昇」のリスクとは、弱者にふりかかるリスクなのではないでしょうか。



(BY鉄の男)