(世論調査)民意の6割は民主党の公約を現実的ではないと思っている | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)民意の6割は民主党の公約を現実的ではないと思っている


下記の調査結果で注目すべきは、日本テレビ調査の「あなたは、衆議院選挙で、自民党を中心とするいまの与党と、民主党を中心とするいまの野党とでは、どちらに議席を伸ばしてほしいと思いますか?」で、自民党を中心とするいまの与党が5・2ポイント増の32・0%、民主党を中心とするいまの野党が4・8ポイント減の46・3%となった点である。

4・8ポイントが、自民党を中心とするいまの与党にシフトしたのである。その差は、24・3ポイント差から13・7ポイント差に縮減した。

これに関連して、2つの結果に注目したい。

1つは、「民主党は、政権公約で、中学生まで子供1人当たり月2万6千円の子供手当の支給やガソリンの暫定税率の廃止などを盛り込み、これらは税金の無駄遣いをなくすことなどで、財源を捻出すると説明しています。あなたは、民主党の公約は現実的だと思いますか?思いませんか?」で、思う21・5%、思わない64・5%となっている。民主党のマニフェストの目玉政策である「子供手当」を中心とする一連のバラマキ政策について、公約が非現実的であるが64・5%にも上るのである。

もう1つは、「民主党は抜本的に見直し、国民年金・基礎年金に代えて、消費税による月7万円程度支給の新しい年金の創設を掲げています。一方、自民党は、現在の年金制度を手直しして続けることを掲げています。あなたは、どちらを支持しますか?」で、新しい年金の創設39・3%、現行年金制度の手直し継続46・3%となっている。

現行年金制度の手直し継続派のほうが新年金制度派を上回っているのである。

非現実的マニフェストが許されるのは万年野党だけである。非現実的なマニフェストで政権をめざすことは許されない。そのことを民意が示している。(8月10日記)

(参照世論調査)日本テレビ全国世論調査(8月7日-9日)と新報道2001世論調査(8月6日)の結果

「日本テレビの内閣支持率は、前回調査(7月3日-5日)に比べて、5・8ポイント増の23・5%、不支持率は7・6ポイント減の60・9%、わからないは1・8ポイント増の15・6%。

あなたの支持している政党を教えて下さい。(支持政党がないとき→強いて挙げればどの政党ですか?)、自民党が0・5ポイント減の30・0%、民主党が1・6ポイント増の32・1%、公明党が3・5ポイント増の6・3%、共産党が1・1ポイント減の2・5%、社民党が0・4ポイント減の1・6%、国民新党が0・1ポイント減の0・2%、新党日本が同じの0・0%、改革クラブが同じの0・0%、その他が0・4ポイント増の0・4%、支持政党なしが2・0ポイント減の21・4%、わからないが1・3ポイント減の5・6%。

あなたは、30日に行われる衆議院選挙で、投票に行きますか、行きませんか?必ず行くが5・6ポイント増の73・1%、なるべく行くが1・1ポイント減の20・7%、たぶん行かないが4・3ポイント減の2・9%、棄権するが0・5ポイント減の2・3%、わからないが0・4ポイント増の1・1%。

あなたは、小選挙区で投票を判断するのに、候補者個人と、候補者の所属政党では、どちらを重視しますか?候補者個人46・7%、候補者の所属政党44・5%、わからない8・8%。

あなたが、衆議院選挙で、投票を判断する上で、最も重視する政策はなんですか?(複数回答)、年金や医療・介護54・6%、景気・雇用対策45・8%、子育て・教育問題23・9%、財政再建16・9%、外交・安全保障10・1%、所得・資産格差の是正9・2%、地方分権5・0%、憲法改正3・4%、その他1・3%、わからない2・5%。

あなたは、いま衆議院選挙で投票するとしたら、比例代表ではどの政党に投票しますか?自民党が4・3ポイント増の26・0%、民主党が0・7ポイント増の36・5%、公明党が2・8ポイント増の5・9%、共産党が1・3ポイント減の2・5%、社民党が0・9ポイント減の1・1%、国民新党が0・6ポイント減の0・2%、改革クラブが同じの0・0%、その他が0・7ポイント増の0・7%、投票しないが0・4ポイント増の2・5%、わからないが6・4ポイント減の24・1%。

あなたは、ご自身のお住まいの小選挙区で、投票する候補者を既に決めていますか、決めていませんか?決めている40・6%、決めていない57・6%、わからない1・8%。

あなたは、衆議院選挙で、自民党を中心とする今の与党と、民主党を中心とするいまの野党とでは、どちらに議席を伸ばしてほしいと思いますか?自民党を中心とする今の与党が5・2ポイント増の32・0%、民主党を中心とする今の野党が4・8ポイント減の46・3%、その他が0・3ポイント増の1・3%、わからないが0・7ポイント減の20・5%。

あなたは、今、内閣総理大臣に、麻生太郎氏と、鳩山由紀夫氏とでは、どちらがふさわしいと思いますか?麻生太郎が5・0ポイント増の27・7%、鳩山由紀夫が1・7ポイント減の37・2%、わからないが3・2ポイント減の35・2%。

あなたは、自民党と民主党では、どちらの政党が、政権担当能力がより高いと思いますか?自民党43・5%、民主党33・0%、わからない23・5%。

あなたは、各政党が発表する政権公約・マニフェスト自体を、どの程度として取り扱うつもりですか?報道などで、一通りは目を通す61・6%、本文をよく読んで吟味する20・8%、あまり読もうとは思わない9・5%、全く気にしない5・4%、わからない2・7%。

民主党は抜本的に見直し、国民年金・基礎年金に代えて、消費税による月7万円程度支給の新しい年金の創設を掲げています。一方、自民党は、現在の年金制度を手直しして続けることを掲げています。あなたは、どちらを支持しますか?現行年金制度の手直し継続46・3%、新しい年金の創設39・3%、わからない14・4%。

民主党は、政権公約で、中学生まで子供1人当たり月2万6千円の「子供手当」支給や、ガソリンの暫定税率の廃止などを織り込み、これらは、税金の無駄遣いをなくすことなどで、財源をねん出すると説明しています。あなたは、民主党の公約は現実的だと思いますか?思いませんか?思う21・5%、思わない64・5%、わからない14・0%。

自民党は、政権公約で、幼児教育費を段階的に軽減し、3年目に無償化することなどを盛り込む一方で、景気が回復した後には、消費税率を引き上げる方向を示しています。あなたは、自民党の公約を評価しますか?評価しませんか?評価する34・7%、評価しない53・0%、わからない12・4%」

「新報道2001の内閣支持率は、前回(7月31日)に比べて、3・8ポイント増の22・4%、不支持率は3・6ポイント減の67・4%、わからないは0・2ポイント減の10・2%。

あなたは次に行われる衆議院選挙では、どの党の候補者に投票したいですか。自民党が0・6ポイント増の17・2%、民主党が0・4ポイント増の36・8%、公明党が1・6ポイント増の3・8%、共産党が1・0ポイント減の1・4%、社民党が0・2ポイント減の0・8%、国民新党が0・2ポイント減の0・2%、新党日本が同じの0・0%、無所属・その他が0・6ポイント減の0・4%、棄権するが0・6ポイント増の1・0%、また決めていないが1・2ポイント減の38・4%。

あなたは、首相にふさわしいのはどちらだと思いますか。麻生首相が2・4ポイント増の23・4%、鳩山代表が2・2ポイント減の44・0%、わからないが、0・2ポイント減の32・6%。

あなたは今度の選挙の争点は何だと考えますか。医療、年金などの社会保障制度改革が6・8ポイント増の32・8%、景気、雇用対策が0・8ポイント減の28・8%、歳出削減などの財政再建問題が2・6ポイント減の22・0%、少子化対策が0・6ポイント増の9・0%、外交・安全保障問題が1・6ポイント減の3・6%、わからないが2・0ポイント増の3・8%。

民主党は年金制度の抜本改革や後期高齢者医療制度廃止など現在の社会保障制度を根幹から変える政策を行うとしています。あなたは、どう考えますか。支持する24・2%、支持しない8・4%、改革の詳細が分からず判断できない65・2%、わからない2・2%」