8月10日ニュースクリップ~民主党の非核三原則論のブレ~(秘書ひしょ) | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

8月10日ニュースクリップ~民主党の非核三原則論のブレ~(秘書ひしょ)

■法制化検討「約束してない」=政調会長が鳩山氏の発言修正-非核三原則
(2009/08/10-23:33 時事通信)

 民主党の直嶋正行政調会長は10日、鳩山由紀夫代表が政権を獲得した場合の非核三原則の法制化検討を表明したことについて「そういう考え方があってもいいという言い方で、必ずしも検討を約束したのではない」と指摘した。外交の重要方針に関する代表の発言を、政調会長が修正したもので、批判を招きそうだ。
 直嶋氏は、青森市内で開かれた衆院選マニフェスト(政権公約)の説明会に出席後、記者団の質問に答えた。直嶋氏は「代表とよく話をしたい」と述べ、発言の真意を確認する考えを示した。 
 非核三原則の法制化について、鳩山氏は当初「法律にすれば変えられる危険性がある」と慎重姿勢を示していた。しかし、9日の長崎市での被爆者団体との懇談会で、法制化の要望を受けると「守っていくことが重要で、その一つに法制化という考え方もある。しっかり検討したい」「要望の強さをうかがい、法制化を検討していく」と繰り返し明言。法制化を求めている社民党の福島瑞穂党首は長崎市での記者会見で「よかった。長崎に来て核廃絶への思いを肌で感じたからではないか」と評価していた。

→みなさん、鳩山さんの非核三原則についての発言は、下記の7月のものにさかのぼらなければいけません。

■鳩山民主党代表、政権獲得後に非核三原則の「持ち込ませず」見直しも
(2009.7.15 21:29産経新聞)

民主党の鳩山由紀夫代表は15日、都内で記者団に対し、政府の非核三原則(核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず)のうちの「持ち込ませず」について、民主党政権が実現した場合の将来的課題として、米国側と見直しを含め協議する考えを示した。

 鳩山氏は非核三原則について、「現時点では米国が核(兵器)を搭載した船を日本に寄港させる意味がなくなっている。非核三原則は現実に守られている」との認識を示した。

 そのうえで、将来的な見直しについて「北朝鮮の脅威の問題や米国の核抑止力をどう考えるかの議論はあってしかるべきだ」と指摘し、「将来を見据えて考えれば日米間で(非核三原則について)徹底的に、オープンに議論し、結論を出せばいい」と述べた。

 非核三原則をめぐっては、自民党の山崎拓元副総裁が10日、北朝鮮の核の脅威に備えるため、核搭載の米艦船の日本寄港を認めるため「持ち込ませず」を見直すよう提唱している。

 一方、民主党内ではこの問題はほとんど議論されていない。鳩山氏は「オープンな議論」で見直しを図る考えのようだが、衆院選後の連立相手の社民党からの反発が予想される。

 また鳩山氏は、核兵器を搭載した米艦船の寄港などを日本政府が黙認する密約を米側と交わしていたとされる問題について、「政権をとったら(密約)文書の所在を明らかにしたい。その中で(非核三原則見直しの)結論を出したい」と述べた。


→この鳩山発言の詳細は下記の通りです(7月15日 産経新聞 鳩山代表ぶら下がり詳報より)。

 【非核三原則】

 --非核三原則について鳩山氏は昨日の記者会見で「現実的対応がなされてきた」と述べたが、民主党内の議論はどうあるべきか

 「結論を申し上げればね、やっぱり政調でしっかり議論をするべきだと思います。私が申し上げたいのは、これは、密約という言葉でありますけれども、過去、もう、その密約があったことはアメリカ側から明らかにされているわけですから。それを密約だから、いまだに『ない』などということを政府が主張していること自体非常にこっけいですよね。ここはやはり、事実は事実として認める。もう、過去、あのときはあのような密約にせざるを得なかったという事情があったということは、ある意味で国民の多くのみなさんは分かってますから。そこはもう、外務省の官僚のみなさんが過去、『ない』と言ったから今もないんだと。でも、アメリカ側がもうすでに資料も明らかにしているわけですから。それはどう考えても、国民のみなさんもね、当時のことを考えながら理解をされると。私はそう思いますね」

 「だから、それを前提として、これからどう考えるかということでありますけれども、私は現実的な面を大事にしなさいということを申し上げた。一方は、北朝鮮の状況があります。他方は、特に日本は非核三原則を掲げています。そして、アメリカはもうすでにですね、現実的な対応の中でも、いわゆる核を搭載した船がですね、日本を寄港する必要はなくなっているわけです。従って、現実的な対応の中でも、非核三原則というものは現実問題としては堅持できるという状況で、何も不自由はないと。そう思います」

 「ただ、北朝鮮の状況もありですね、やっぱりこの問題に関しては将来のことを見据えて考えれば、日米間で徹底的に議論をしていくと。そして、こういう世界情勢、特にアジア情勢の中で、正直にですね、うそをつかないで、密約とかいう話ではなくて、オープンな議論の中で結論を出していけばいいんじゃないかと」

 「民主党が政権をとったらですね、当然、まずこういった文書の所在みたいなことはやはり明らかにしていきたいし、その中で、オープンな議論の中でね、結論を出していきたいと思いますが」



→非核三原則見直し論→法制化論→法制化見直し論→さて、明日は?

(BY 鉄の男)