(両院議員総会)麻生総理に総括と決意を求める | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(両院議員総会)麻生総理に総括と決意を求める

以上の調査結果から次のことが読み解ける。

麻生総理の衆院解散告知後においてもなお、自民党の人心一新を望むが約4割ある(下記の読売世論調査参照)。

都議選の結果も、この約4割の民意の催促を感じる必要があるのではないか。

これは自民党がしっかりとした改革の旗をたてて、ふさわしいリーダーのもとで一致結束せよ、という民意と思っている。

この約4割の民意と、自民党支持率約25%との差である15ポイントは無党派層の声である。この15ポイントが自民党に戻れば、小選挙区投票先での民主党との差13・1%、比例区投票先での15・2ポイント差が、逆転、拮抗しえるのである。別の人に代わることで、「負ける解散」ではなく、「分からない選挙」「勝てる解散」を打てるのである。

だから、民主党は「別の人」による解散を恐れ、「麻生総理のもとでの解散」を求めているのだ。なぜ、民主党の思おう壺にはまって解散に突っ込まなければならないのか。自民党が生まれ変わることで自民党政権を続けようと最後まで努力することは、憂国愛党の精神から、当然のことではないか。

それゆえ、わが党が支える内閣に対する不信任案に私が反対するのは当然である。私は公式的な手続きにより、約4割の民意に応え、自民党政権を継続することを目的としているのだ。

民意の「別の人に代わる方がよかった」4割の声に応えなくていいのか。民主党政権が誕生することで国家・国民が被る不利益を思う時、いま、行動せずに、いつ行動するというのか。

解散告知後に今日においても、いまの自民党には戦うべき旗のマニフェストが決まっていない。

都議選等の敗戦をふまえ、せめて、両院議員総会で麻生総理には、都議選等の敗因をしっかりと総括いただき、今後4年間に向けた決意を語っていただきたい。

全てはそこからではないか。(7月15日記)


(参照記事)読売新聞の麻生総理の解散予告を受けての13日午後から14日にかけての電話方式による緊急全国世論調査結果

「内閣支持率は前回(7月7-9日)に比べて、1・6ポイント減の18・6%、不支持率は2・8ポイント増の72・1%、わからないは1・1ポイント減の9・4%。

政党支持率は自民党が1・0ポイント増の24・8%、民主党が1・3ポイント増の30・1%、公明党が2・2ポイント増の4・9%、共産党が1・1ポイント減の2・3%、社民党が0・3ポイント減の1・1%、国民新党が0・1ポイント減の0・1%、改革クラブが同じの0・0%、新党日本が同じの0・0%、その他の政党が同じの0・0%、支持政党なしが3・5ポイント減の33・3%、わからないが0・7ポイント増の3・6%。

麻生首相と、民主党の鳩山代表とを比べた場合、どちらが首相にふさわしいと思いますか。麻生首相が3・7ポイント増の24・8%、鳩山代表が1・3ポイント減の44・6%、わからないが2・5ポイント減の30・6%。

この日曜日に行われた東京都議会の選挙で、自民党は議席を減らし、公明党と合わせても、都議会の過半数を維持できませんでした。民主党は議席を大きく増やし、自民党を上回りました。この選挙結果を、よかったと思いますか、よくなかったと思いますか。よかった65・6%、よくなかった20・2%、わからない14・2%。

麻生首相は、当初、東京都議会の選挙の直後に衆議院を解散し、8月上旬を投票日とする意向でした。しかし、与党と協議した結果、7月21日にも解散し、8月30日を投票日とすることを決めました。麻生首相の判断について、どう思いますか。次に読みあげる3つの中から1つだけ選んでください。妥当だ30・3%、もっと早い方がよかった55・3%、もっと遅い方がよかった9・6%、わからない4・6%。

自民党の一部には、麻生首相の退陣を求める動きがありました。自民党が、次の衆議院選挙に、麻生首相で臨むことについて、よかったと思いますか、別の人に代わる方がよかったと思いますか。よかった46・4%(38・9%)、別の人に代わる方がよかった39・8%(44・3%)、わからない13・8%(16・8%)。

自民党が、宮崎県の東国原知事に、次の衆院選挙での立候補を要請したことで、あなたの自民党に対する印象は、良くなりましたか、悪くなりましたか、それとも、変わりませんか。良くなった3・9%、悪くなった57・3%、変わらない36・6%、わからない2・2%。

民主党の鳩山代表は、自らの資金管理団体の収支報告書に、架空の個人献金を記載していた問題について、秘書が独自の判断で行ったものだと説明しています。この問題で、鳩山代表は、国民に説明責任を果たしていると思いますか、そうは思いませんか。果たしているが4・9ポイント減の10・6%、そうは思わないが8・2ポイント増の81・5%、わからないが3・4ポイント減の7・8%。

民主党の鳩山代表は、この問題の責任を取って、代表を辞任すべきだと思いますか、辞任する必要はないと思いますか。辞任するべきだ29・1%、辞任する必要はない61・0%、わからない10・0%。

今回の衆議院選挙の小選挙区では、どの政党に投票しようと思いますか。1つだけあげて下さい。自民党が2・7ポイント減の20・7%、民主党が7・1ポイント減の33・8%、公明党が0・2ポイント増の3・9%、共産党が1・8ポイント減の2・4%、社民党が0・2ポイント減の1・5%、国民新党が0・4ポイント増の0・7%、改革クラブが同じの0・0%、新党日本が0・3ポイント増の0・3%、その他の政党が0・1ポイント増の0・1%、無所属が5・7ポイント減の0・5%、決めていないが13・0ポイント増の28・8%、わからないが3・5ポイント増の7・3%。

今回の衆議院選挙の比例代表選挙では、どの政党に投票しようと思いますか。1つだけあげて下さい。自民党が3・0ポイント減の21・0%、民主党が4・7ポイント減の36・2%、公明党が0・4ポイント増の4・8%、共産党が2・0ポイント減の3・0%、社民党が1・4ポイント減の1・4%、国民新党が0・3ポイント増の0・8%、新党日本が0・1ポイント増の0・1%、その他の政党が0・3ポイント減の0・0%、決めていないが8・9ポイント増の25・7%、わからないが1・6ポイント増の6・9%。

衆議院選挙の後に、どのような政権ができるのが望ましいと思いますか。次の4つの中から1つだけ選んで下さい。自民党中心の政権が1・8ポイント減の11・6%、民主党中心の政権が1・3ポイント増の25・8%、自民党と民主党による大連立政権が1・1ポイント減の19・9%、政界再編による新しい枠組みの政権が5・6ポイント増の36・7%、その他が同じの0・1%、わからないが4・0ポイント減の6・0%」