(世論調査)自民党の再生復活を期待する人々が44・3%もいる | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)自民党の再生復活を期待する人々が44・3%もいる

下記の読売新聞の調査結果から次のことが読み解ける。

自民党の再生復活を期待する人々が44・3%もいるということである。

この数字は、「自民党の一部には、麻生首相の退陣を求める動きがあります。自民党は、次の衆議院選挙に、麻生首相で臨む方がよいと思いますか、別の人に代わる方がよいと思いますか」に対する回答の、「別の人に代わる方がよい」44・3%がそれである。

問題は「別の人に代わる方がよい」としている44・3%の内訳である。自民支持層では「麻生首相で臨む方がよい」53%、「別の人に代わる方がよい」37%、公明支持層では、「麻生首相」が3割強、「別の人」が5割、支持政党なしの無党派層では、「麻生首相」26%、「別の人」52%となっている。即ち、支持政党なしの無党派層が「別の人に代わる方がよい」を最も強く望んでいると読み解ける。

現在のところは、支持政党なしの無党派層が、民主党支持に回り、政権交代を望んでいる。自民党支持率23・8%で、小選挙区投票先23・4%、比例投票先24・1%とほぼ同じなのに、民主党支持率28・7%で、小選挙区投票先40・8%、比例投票先40・9%である。

このことは、投票先は民主党と答えた人に、支持政党なしの無党派層12ポイントが上乗せされていることを意味する。

この民主党の上乗せ分「12ポイント」は、もし、自民党が「別の人」に代わり、自民党を再生復活させるなら、投票先を民主党から自民党に代えるとの意思表示をするために、「別の人」に代わる方がよい「44・3%」との数字を出しているように思われる。

だからこそ、この「12ポイント」の層が民主党から離れないように、民主党は麻生総理での早期解散を望んでいるのである。

私は民主党が望む通りにする決断が「名誉ある決断」とは思えない。

また、民意が望む「別の人」とは、05年の総選挙で「郵政民営化」の旗を掲げて圧勝した小泉元総理のような「選挙に勝てる旗」を持っている人を示唆しているとみる。(7月10日記)


(参照記事)読売新聞7月7-9日実施の「衆院選、第1回継続全国世論調査」の結果

「内閣支持率は20・2%、不支持率は69・3%、わからない10・5%。

政党支持率は、自民党23・8%、民主党28・7%、公明党2・7%、共産党3・4%、社民党1・4%、国民新党0・2%、改革クラブ0・0%、新党日本0・0%、その他の政党0・0%、支持政党なし36・8%、わからない2・9%。

あなたは、近く行われる衆議院選挙に、関心がありますか、ありませんか。

大いに関心がある48・8%、多少は関心がある28・7%、あまり関心がない16・6%、全く関心がない5・4%、わからない0・5%。

今回の衆議院選挙の小選挙区では、どの政党の候補者に投票しようと思いますか。

自民党23・4%、民主党40・8%、公明党3・7%、共産党4・2%、社民党1・7%、国民新党0・3%、改革クラブ0・0%、新党日本0・1%、その他の政党0・0%、無所属6・2%、決めていない15・8%、わからない3・8%。

今回の衆議院選挙の比例代表選挙では、どの政党に投票しようと思いますか。

自民党24・1%、民主党40・9%、公明党4・4%、共産党5・0%、社民党2・8%、国民新党0・5%、改革クラブ0・0%、新党日本0・0%、その他の政党0・3%、決めていない16・8%、わからない5・3%。

今回の衆議院選挙で、議席が増えて欲しくないと思う政党があれば、いくつでもあげてください。

自民党35・4%、民主党10・1%、公明党16・8%、共産党11・5%、社民党5・1%、国民新党2・2%、改革クラブ0・9%、新党日本0・9%、その他の政党0・7%、特にない34・8%、わからない9・0%。

今回の衆議院選挙の投票に行くかどうか、今の気持ちも最も近いものを選んで下さい。

必ず行く(期日前投票を含む)65・0%、なるべく行くつもり28・6%、たぶん行かない3・5%、行かない(棄権)2・3%、わからない0・6%。

麻生首相と、民主党の鳩山代表とを比べた場合、どちらが首相にふさわしいと思いますか。

麻生首相21・1%、鳩山代表45・9%、わからない33・1%。

自民党の一部には、麻生首相の退陣を求める動きがあります。自民党は、次の衆議院選挙に、麻生首相で臨む方がよいと思いますか、別の人に代わる方がよいと思いますか。

麻生首相で臨む方がよい38・9%、別の人に代わる方がよい44・3%、わからない16・8%。

民主党の鳩山代表は、自らの資金管理団体の収支報告書に、架空の個人献金を記載していた問題について、秘書が独自の判断で行ったものだと説明しています。この問題で、鳩山代表は、国民に説明責任を果たしていると思いますか、そうは思いませんか。

果たしている15・5%、そうは思わない73・3%、わからない11・2%。

次の衆議院選挙の後に、どのような政権ができるのが望ましいと思いますか。

自民党中心の政権13・4%、民主党中心の政権24・5%、自民党と民主党による大連立政権21・0%、政界再編による新しい枠組みの政権31・1%、その他0・1%、わからない10・0%」