(世論調査)「政策選択」のための政策の旗を掲げよう | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)「政策選択」のための政策の旗を掲げよう


下記の東京新聞の世論調査結果から次のことが読み解ける。

最大勢力の支持政党なしの無党派層が民主党に向かい始めた。

6月上旬の第1回調査と比べて、支持政党なしの無党派層は2・9ポイント増の47・0%となり、無党派層の投票先は、民主党が1・4ポイント増の26・2%、自民党が2・7ポイント減の9・1%、わからないは1・7ポイント減の35・2%。

無党派層の「投票に行くか」で、「絶対に行く」「たぶん行く」の総計は、第1回調査とほぼ同じの75・9%であったが、「絶対に行く」が4・5ポイント上昇し、それが民主党への投票先増となっている。

その理由は、全体の「投票に行きますか」でも、第1回調査と比べて、「絶対に行く」が4・9ポイント増の59・7%となっているが、その内訳の支持政党別で民主支持層の77・5%が「絶対に行く」としているのに対し、自民支持層は59・9%しかない。

肝心なことは、「絶対に自民党に投票しに行く」を、今の59・9%から、民主党並の78%前後まで、如何に、引き上げるかである。

国政固有の問題として考えるべきことは、民主支持層の「絶対に投票に行く」の大義名分である「政権交代」を凌駕しえる「政策選択」の旗を立てることである。自民支持層が、支持政党なしの無党派層が、これなら「絶対に投票に行く」とするサプライズ的政るが、その内訳の支持政党別で民主支持層の77・5%が「絶対に行く」としているのに対し、自民支持層は59・9%しかない。

肝心なことは、「絶対に自民党に投票しに行く」を、今の59・9%から、民主党並の78%前後まで、如何に、引き上げるかである。

国政固有の問題として考えるべきことは、民主支持層の「絶対に投票に行く」の大義名分である「政権交代」を凌駕しえる「政策選択」の旗を立てることである。自民支持層が、支持政党なしの無党派層が、これなら「絶対に投票に行く」とするサプライズ的政策の旗を、である。(7月8日記)


(参照記事)東京新聞・第2回都議選世論調査(3-5日)の結果

「12日に投開票される東京都議会選で、東京新聞が3日の告示後に実施した第2回世論調査をみると、告示1カ月前に実施した第1回調査と比べて関心、投票意欲とも上昇している。ただ、2005年の前回都議選でも調査では関心や意欲が高かったが、必ずしも実際の行動には結び付かなかった。石原慎太郎都政の行方を決め、国政の動向を大きく左右する都議選に臨む都民の意識を、調査結果の分析から探ってみる。

政党別支持率をみると、自民支持が第1回調査よりやや復調、民主支持が落ちている。調査によると、自民支持層は20・5%(第1回調査比1・2ポイント増)、民主17・3(同3・9ポイント減)、公明6・7%(同0・6ポイント減)、共産4・4%(同0・6ポイント増)、ネット1%(同0・3ポイント増)、社民0・7%(同0・1ポイント減)。

4年前の都議選告示後に行った本紙世論調査では、自民26・5%、民主13・4%、公明6・6%、共産3・1%、ネット0・7%、社民0・6%。今回調査時点では、4年前とは違う『風向き』が自民と民主の支持率増減に表れている。だれに投票するかを『決めている』『だいたい決めている』と答えた人が支持政党の立候補者にどれだけ投票するか、という支持固め具合をみると、民主88・8%(第1回調査92・8%)、共産83・3%(同90・4%)、自民75・8%(同85・7%)、公明74・7%(同94・5%)などとなっている。

同様に、投票先を決めていない人や『分からない・無回答』の人に『あえて』投票先を聞いたところ、公明92・5%(同91%)、民主85・5%(同91・6%)、共産67・6%(同84・2%)、自民64・2%(同70・1%)だった。

“最大勢力”の『支持政党なし』の無党派層は、6月上旬の第1回調査から2・9ポイント増の47%。その無党派層の都議選への関心度は『非常にある』が15ポイント上昇、27%に。『あまりない』『まったくない』を合わせた回答は逆に13・8ポイント減って27・7%となるなど、注目度は高まっている。

投票に行くかについて無党派層の回答は、『絶対に行く』『たぶん行く』を合わせ、第1回調査とほぼ同水準の75・9%。『絶対』が4・5ポイント上昇しており、投票意欲も強まっていた。投票先を『まだ決めていない』無党派層は、前回より14・9ポイント下がったものの、71・2%を占めた。

決めていない人にも『あえて』と聞いた回答を含む無党派の投票先は、民主が26・2%(第1回調査24・8%)で、自民が9・1%(同11・8%)。公明3・9%(同1・9%)、共産3・8%(同3・0%)、生活者ネット1・7%(同1・2%)、社民0・9%(同1・6%)。それでもなお『分からない・無回答』が35・2%(同37・2%)おり、無党派層は慎重に投票先を見極めているようだ。

都議選について『非常に関心がある』との回答は39・4%。1カ月前の前回調査(26・4%)から13ポイントの大幅増になった。『非常に』『少しは』を合わせると81%に達し、2005年選挙の同時期調査(69・4%)に比べて11・6ポイント上回った。有権者の関心の高まりを裏付けている。

支持政党別の関心度をみると、政党間で違いが際立った。自民支持層で「非常に」と強い関心を示したのは37・7%だが、民主支持層は60・9%。公明支持層も56・4%、共産支持層56・9%といずれも高く、無党派層でも44・4%あった。

投票意向の高さを示す結果も出ており、『絶対に行く』が59・7%、『たぶん行く』が23・9%で、合わせて83・6%に達した。先月の調査とほぼ同じだが、4年前の78・8%と比べ約5ポイント上回った。一方、年代別では20代の19・1%が『行かない』と答えた。

『絶対に行く』人の投票意向を支持政党別にみると、社民93・2%、生活者ネット88・6%、共産86・9%、公明82・9%の順。民主支持層の77・5%に対し、自民支持層は59・9%と差が出た」。

「1、あなたは7月12日の都議選に関心がありますか。非常に関心がある39・4%、少しは関心がある41・6%、あまり関心がない14・3%、全く関心がない4・8%、わからない0・0%。

2、あなたは今度の都議選の投票に行きますか。絶対に行く59・7%、たぶん行く23・9%、まだ決めていない10・4%、行かない5・9%、わからない0・1%。

3,(2で「絶対に行く」「たぶん行く」「まだ決めていない」の人に)誰に投票するか決めましたか。決めている27・4%、だいたい決めている22・8%、まだ決めていない49・5%、わからない0・2%。

(「決めている」「だいたい決めている」の人に)どの党派の立候補予定者に投票する予定ですか。自民党25・4%、民主党38・0%、公明党12・0%、共産党8・7%、生活者ネット2・3%、社民党1・0%、その他の党派0・0%、無所属3・2%、わからない9・4%。

(「まだ決めていない」「わからない」の人に)あえて今投票するとすれば、どの党派の立候補予定者に投票しますか。自民党16・5%、民主党27・7%、公明党4・2%、共産党3・3%、生活者ネット1・5%、社民党1・1%、その他の党派0・0%、無所属9・2%、わからない36・4%。

4、都議選で投票する際に最も重視する政策は何ですか。1つだけお答ください。医療や福祉対策35・6%、雇用や景気対策28・4%、教育や文化対策11・2%、環境やゴミ対策6・6%、防災や治安対策5・6%、新銀行東京3・7%、東京オリンピック招致3・5%、築地市場の移転2・0%、その他0・1%、わからない3・1%。

5、あなたは現在、どの政党・会派を支持ししていますか。自民党20・5%、民主党17・3%、公明党6・7%、共産党4・4%、生活者ネット1・0%、社民党0・7%、その他0・1%、支持政党なし47・0%、わからない2・3%。

6、あなたは石原慎太郎都知事を支持しますか。支持する36・5%、支持しない24・4%、どちらとも言えない38・5%、わからない0・6%。

7、あなたは次の衆院選の比例代表ではどの政党に投票するつもりですか。自民党19・1%、民主党34・6%、公明党5・8%、共産党5・0%、社民党1・2%、国民新党0・2%、改革クラブ0・0%、新党日本0・0%、その他の政党・政治団体0・2%、わからない33・9%。

8、次の首相にふさわしいのは、誰だと思いますか。麻生首相16・5%、鳩山代表38・0%、その他のひと3・8%、わからない41・7%」。