(世論調査)「政策選択」としての「政策競争」に | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)「政策選択」としての「政策競争」に



下記の世論調査結果から次のことが読み解ける。

都議選で民意のチェンジ志向は旗幟鮮明となる。

石原知事を支持するが50・6%と過半数を超えているのに、与党の過半数割れを都民の過半数が望んでいるのは、都政のチェンジではなく、国政のチェンジを望んでのものと受け止めるべきであろう。

事実、「この選挙で誰に投票するかを決めるとき、政党と候補者個人ではどちらを重視しますか」で、政党57・5%、候補者個人34・3%となっている。政党重視なのであり、民主党を勝たせようとの意思ありきなのである。

この「政党重視」の世論が、「政権選択」としての「政権交代」に向かっているのを、いかに「政策選択」としての「政策競争」に切り替えられるか。そのためには、自民党自体のサプライズ的チェンジを民意に向かって明示すべきである。ここまでやるのかとの改革マニフェストを旗幟鮮明にすべきなのである。(7月7日記)


読売の7月4日、5日実施の都議選世論調査の結果が発表された。

「あなたは、今月12日投票の都議会議員の選挙に、関心がありますか、ありませんか。

大いに関心がある38・2%、多少は関心がある43・1%、あまり関心がない15・2%、全く関心がない3・3%、わからない0・3%。

この選挙で誰に投票するかを決めるとき、政党と候補者個人では、どちらを重視しますか。

政党57・5%、候補者個人34・3%、どちらとも言えない5・6%、わからない2・5%。

この選挙では、どの政党、あるいは、政治団体の候補者に投票しようと思いますか。もし今日、投票するとしたら、どうしますか。

自民党16・9%、民主党29・4%、公明党5・1%、共産党4・5%、生活者ネットワーク0・3%、社民党0・3%、その他の政党・団体0・2%、無所属0・6%、わからない42・7%。

この選挙の投票に行くかどうか。必ず行く(期日前投票を含む)63・9%、なるべく行くつもり29・1%、たぶん行かない4・4%、行かない2・4%、わからない0・3%。

政党や候補者が掲げる政策や公約では、どのような問題をとくに重視したいと思いますか。次の8つ中からいくつでも。

医療や福祉政策85・7%、景気対策や中小企業支援70・8%、子育て支援や少子化対策69・5%、教育や青少年対策69・0%、地球温暖化防止など環境対策66・3%、地震や防災対策65・7%、都の行財政改革61・8%、治安や防犯対策60・2%、その他1・0%、わからない2・4%。

あなたは、石原都知事を、支持しますか、支持しませんか。

支持する50・6%、支持しない35・5%、わからない13・9%。

2016年の夏のオリンピックの開催都市に、東京が立候補しています。東京でのオリンピック開催に、賛成ですか、反対ですか。

賛成55・1%、反対35・7%、わからない9・2%。

東京都が1000億円を出資して2005年に開業した「新銀行東京」は、昨年400億円の追加出資が行われましたが、赤字経営が続いています。「新銀行東京」を、存続させる方がよいと思いますか。それとも、事業をやめる方がよいと思いますか。

存続させる方がよい11・4%、やめる方がよい75・6%、わからない13・1%。

東京都は、築地市場を、江東区豊洲地区に移転させる計画を立てています。この移転計画に、賛成ですか、反対ですか。

賛成23・3%、反対57・1%、わからない19・7%。

現在、自民党と公明党は、都議会で過半数の議席を持っています。今回の都議選の結果、自民党と公明党が、過半数の議席を維持する方がよいと思いますか、過半数を下回る方がよいと思いますか。

維持する方がよい30・0%、下回る方がよい54・5%、わからない15・5%。

あなたは、麻生内閣を支持しますか、支持しませんか。

支持する18・3%、支持しない72・0%、わからない9・7%。

今、どの政党を支持していますか。自民党22・6%、民主党30・8%、公明党5・1%、共産党4・0%、社民党0・8%、国民新党0・0%、改革クラブ0・0%、新党日本0・1%、その他の政党0・0%、支持政党なし31・7%、わからない4・9%。

麻生首相と、民主党の鳩山代表とを比べた場合、どちらが首相にふさわしいと思いますか。麻生首相22・9%、鳩山代表40・1%、わからない37・0%。

仮に今、衆議院選挙が行われるとしたら、そのうちの比例代表選挙では、どの政党に投票しようと思いますか。自民党20・8%、民主党39・8%、公明党4・6%、共産党4・3%、社民党0・7%、国民新党0・2%、改革クラブ0・0%、新党日本0・1%、その他の政党0・1%、決めていない20・2%、わからない9・2%。

あなたは、近く行われる衆議院選挙で投票する場合、今回の都議選の結果を、参考にすると思いますか、参考にしないと思いますか。参考にする36・4%、参考にしない60・2%、わからない3・4%」。