(世論調査)民意のチェンジ志向は自民党に向けられる可能性も | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(世論調査)民意のチェンジ志向は自民党に向けられる可能性も

下記の世論調査結果から次のことが読み解ける。

民主党代表の2代にわたる「敵失」と、自民党内の「マニフェストなくして解散なし」の動きを受けて、民意のチェンジ志向は自民党に向けられる可能性も出てきた。

新報道2001の調査で、麻生首相で次期総選挙を戦うべき45・8%、総裁選を前倒しするべき44・4%、わからない9・8%となっている。6月18日調査では、戦うべきが46・0%、前倒しするべき40・2%で5・8ポイント差あったのが、今回はほぼ拮抗したのである。

この意味は、民主党の党勢失速と重大な関連があることを示している。

朝日調査の政党支持率で、自民党が2ポイント増の24%、民主党が4ポイント減の25%で7ポイント差が1ポイント差まで縮減した。

共同調査では自民党が7・4ポイント増の27・2%、民主党が12・0ポイント減の26・5%で、18・7ポイント差を逆転し07ポイント差をつけた。

この原因は、鳩山代表の個人献金問題での説明に納得できない朝日60%、共同78%にある。小沢氏の政治とカネの問題に続く、鳩山氏の敵失が民主党の党勢を失速させたのである。

問題は、民主党を離反した元民主党支持層を自民党が完全に取り込み、更に、支持政党なしの無党派層を自民党支持に取りつけなければ、投票先で民主党を凌駕できないことである。

事実、朝日の比例投票先で民主党は6ポイント減の37%、自民党は1ポイント減の22%で15ポイント差、小選挙区では民主党32%、自民22%で10ポイント差ある。

共同の比例では、民主党が13・5ポイント減の34・3%、自民党が7・6ポイント増の26・3%で8・0ポイント差ある。

民主党の「政権交代」論に対しては、「政策選択」で対抗すべきである。「政権交代」への潮目が変わる最後のチャンスに、「政策選択」の王道を突き進まなければならない。(7月6日記)


(世論調査)朝日(4,5日)、共同(3,4日)、日経(3,4日)、新報道2001(7月2日)の調査結果

「朝日の内閣支持率は前回(6月13,14日)に比べて、1ポイント増の20%、不支持率は3ポイント増の68%、わからないは4ポイント減の12%。

政党支持率は、自民党が2ポイント増の24%、民主党4ポイント減の25%、公明党が同じの3%、共産党が同じの2%、社民党が同じの1%、国民新党が同じの0%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、その他の政党が同じの0%、支持政党なしが2ポイント増の39%、わからないが同じの6%。

近く衆議院の総選挙があります。今度の総選挙にどの程度関心がありますか。大いに関心がある38%、ある程度関心がある36%、あまり関心はない20%、全く関心はない6%。

仮に、いま総選挙の投票をするとしたら、比例区ではどの政党に投票したいと思いますか。自民党が1ポイント減の22%、民主党が6ポイント減の37%、公明党が1ポイント増の4%、共産党が1ポイント増の4%、社民党が同じの1%、国民新党が同じの0%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、その他の政党が同じの1%、わからないが5ポイント増の31%。

小選挙区ではどの政党に投票したいと思いますか。自民党22%、民主党32%、公明党2%、共産党2%、社民党1%、国民新党0%、改革クラブ0%、新党日本0%、その他の政党0%、無所属の候補2%、わからない39%。

今後も自民党を中心とした政権が続くのがよいと思いますか。民主党を中心とした政権に代わるのがよいと思いますか。自民党中心の政権が1ポイント増の24%、民主党中心の政権が5ポイント減の47%、わからないが4ポイント増の29%。

麻生首相と民主党の鳩山代表とでは、どちらが首相にふさわしいと思いますか。麻生首相が2ポイント減の22%、鳩山代表が同じの42%、わからないが2ポイント増の36%。

麻生首相は、閣僚2人を加える人事を行いましたが、自民党の役員人事は党内の反発を受けて見送りました。この麻生首相の対応を評価しますか。評価する16%、評価しない68%、わからない16%。

自民党内の一部に、衆議院の解散・総選挙の前に総裁選挙を実施し、麻生首相を交代させようという動きがあります。こうした自民党内の動きに納得できますか。納得できる22%、納得できない65%、わからない13%。

自民党の古賀選挙対策委員長が宮崎県の東国原知事に、次の衆議院選挙に自民党から立候補するよう要請しました。今回のことで、あなたの自民党への印象はよくなりましたか。悪くなりましたか、変わりませんか。よくなった7%、悪くなった44%、変わらない47%、わからない2%。

民主党の鳩山代表の政治資金収支報告書に架空の個人献金が記載されていたことが分かりました。鳩山代表は、秘書の独断だったとして、監督責任を認めたうえで、代表は辞任しない考えを表明しました。この問題での鳩山代表の対応に納得できすか。納得できる27%、納得できない60%、わからない13%」


「共同の内閣支持率は、前回(6月13,14日)に比べて5・9ポイント増の23・4%、不支持率は9・7ポイント減の60・9%、わからないは3・8ポイント増の15・7%。

麻生首相は経済財政担当相に林芳正前防衛相を、国家公安委員長に林幹雄自民党幹事長代理を任命しました。あなたはこの閣僚補充人事を評価しますか、それとも評価しませんか。評価する8・9%、評価しない38・7%、どちらとも言えない47・2%、わからない5・2%。

麻生首相は幹事長など自民党役員人事など党内に反対論が多かったため行わず、小規模な閣僚人事にとどまりました。あなたはこれについてどう思いますか。大胆な人事を行うべきだった19・6%、この程度の人事で仕方なかった25・1%、人事を行うべきではなかった43・3%、わからない12・0%。

衆院選を前に麻生首相は交代した方がよいという考えがあります。あなたは麻生首相の交代についてどのように考えますか。衆院選前の退陣がよい30・5%、麻生首相で衆院選に臨む方がよい57・9%、わからない11・6%。

自民党は任期半ばの東国原宮崎県知事に対し、同党公認で次期衆院選挙に立候補するよう要請しました。東国原氏は立候補した方がよいと思いますか、それともそうは思いませんか。立候補した方がよい14・5%、立候補しない方がよい81・6%、わからない3・9%。

民主党の鳩山代表は自身の政治資金団体の収支報告書に亡くなった人や献金していない人の名義が使われていたことを認めました。虚偽献金の元になったお金は鳩山代表本人の資金だと説明しました。あなたは鳩山氏の説明に納得できましたか、それとも納得できませんでしたか。納得できた12・4%、納得できなかった78・3%、わからない9・3%。

あなたは自民党中心の政権が続いた方がよいと思いますか。それとも民主党中心の政権に代わるのがよいと思いますか。あるいは他の政権の枠組みがよいと思いますか。自民党中心の政権が4・7ポイント増の19・6%、民主党中心の政権が9・3ポイント減の26・6%、自民党と民主党の大連立による政権が0・8ポイント減の13・9%、政界再編による新しい枠組みが4・6ポイント増の32・6%、わからないが0・8ポイント増の7・3%。

あなたは次の衆院選の比例代表ではどの政党に投票するつもりですか。自民党が5・6ポイント増の26・3%、民主党が13・5ポイント減の34・3%、公明党が3・2ポイント増の5・9%、共産党が1・3ポイント増の4・5%、社民党が0・6ポイント減の1・2%、国民新党が0・9ポイント減の0・7%、改革クラブが同じの0・0%、新党日本が0・2ポイント増の0・4%、その他の政党・政治団体が0・2ポイント減の0・0%、わからないが2・9ポイント増の26・7%。

麻生首相と鳩山代表を比べるとどちらが首相にふさわしいと思いますか。麻生首相が6・8ポイント増の28・3%、鳩山代表が8・4ポイント減の42・0%、わからないが1・6ポイント増の29・7%。

政党支持率は、自民党が7・4ポイント増の27・2%、民主党が12・0ポイント減の26・5%、公明党が2・0ポイント増の4・1%、共産党が2・5ポイント増の4・5%、社民党が0・8ポイント減の1・0%、国民新党が0・2ポイント減の0・3%、改革クラブが0・1ポイント減の0・0%、新党日本が同じの0・1%、その他の政党・政治団体が0・2ポイント減の0・1%、支持政党なしが0・9ポイント減の32・5%、わからないが2・3ポイント増の3・7%」。


「日経の内閣支持率は前回(6月13,14日)に比べて、4ポイント減の21%、不支持率は7ポイント増の72%、わからないは3ポイント減の7%。

支持または好意を持つ政党は、自民党が2ポイント減の29%、民主党が同じの37%、公明党が1ポイント増の4%、共産党が同じの4%、社民党が同じの2%、国民新党が同じの1%、改革クラブが同じの0%、新党日本が同じの0%、その他の政党が1ポイント減の0%、支持政党なしが2ポイント増の16%、わからないが同じの7%。

麻生首相が自民党の役員人事を断念し、新閣僚を2人補充した判断について、適切だった23%、適切ではなかった52%、わからない25%。

民主党の鳩山代表が政治資金収支報告書への虚偽記載を認めた問題について、次期衆院選の投票先の判断材料にするかについて、考慮する39%、考慮しない50%、わからない11%。

次期衆院選後の首相にふさわしいのは、麻生首相が1ポイント増の11%、鳩山代表が4ポイント減の22%、どちらでもない、わからないが3ポイント増の67%。

次期衆院選の比例代表でどの政党に投票するかについて、自民党が1ポイント減の25%、民主党が4ポイント減の35%。今後、望ましい政権は、自民中心が2ポイント減の11%、民主中心が3ポイント減の26%、自民と民主の連立政権が4ポイント増の44%」。


「新報道2001の内閣支持率は前回(6月25日)に比べて1・2ポイント減の18・2%、不支持率は1・6ポイント増の75・4%、わからないは0・4ポイント減の6・4%。

次に行われる衆院選挙では、どの党の候補者に投票したいですか。自民党が3・0ポイント減の15・8%、民主党が同じの35・6%、公明党が1・2ポイント減の2・6%、共産党が0・6ポイント減の1・6%、社民党が同じの0・8%、国民新党が0・4ポイント減の0・0%、新党日本が同じの0・0%、無所属・その他が0・4ポイント増の1・2%、棄権が0・2ポイント増の0・8%、未定が4・6ポイント増の41・6%。

次の総理にふさわしいと思う人は誰ですか。鳩山由紀夫10・8%、岡田克也8・8%、舛添要一7・8%、東国原英夫6・2%、小泉純一郎5・8%、麻生太郎4・6%、菅直人4・6%、小沢一郎4・0%、石原伸晃3・8%、小池百合子2・6%、鳩山邦夫2・4%、石破茂2・0%、橋下徹2・0%、与謝野馨1・4%、福島瑞穂0・8%、太田昭宏0・8%、志位和夫0・6%、その他与党議員4・2%、その他野党議員3・0%、わからない23・8%。

首相は大幅な人事刷新を見送り、2名の閣僚補充を行いました。あなたはどう思いますか。評価する15・8%、閣僚補充をすべきではなかった39・4%、大幅な人事刷新をすべきだった32・0%、わからない12・8%。

自民党では「反麻生」の動きが活発化し、「総裁選前倒し」の声が日増しに高まっています。あなたはどう考えますか。麻生首相で次期総選挙を戦うべき45・8%、総裁選を前倒しするべき44・4%、わからない9・8%」