（世論調査）「マニフェストなくして解散なし」

以上の調査結果から次のことが読み解ける。

民主党に一度政権を任せてもよいと思うが６１・９%となっているが、ある程度そう思う２３・９%を含めてのものである。民意の政権交代への核心は３８・０％である。

この３８・０％があるから、同調査の小選挙区投票先で民主党３２・４%と自民党の２４・８%に７・６ポイント差をつけ、比例区投票先で民主党３３・３%と自民党の２３・５%に９・８ポイント差をつけているのである。

では、民主党への強い政権交代期待の３８・０%の中身は何かである。もともとの民主党支持層に、自民党に失望した無党派層と、元自民党支持層が上積みされてのものである。

同調査の「次の衆議院選挙の比例代表で投票をするときに、何を重視したいと思いますか」で、政党の政権公約５６・０%、今の政治を変えようとする姿勢４５・５%がダントツで１，２位を占めている。

民主党を凌駕する改革マニフェストを策定し、自民党を改革政党にする旗印を掲げ、自民党に失望して、民主党への政権交代に走っている無党派層と元自民党支持層を取り戻す。そのための「マニフェストなくして解散なし」なのである。（７月５日記）

（世論調査）読売・早大共同世論調査の６月２７，２８日実施（面接方式）の結果

「あなたは、民主党に、一度、政権を、任せてもよいと思いますか、思いませんか。そう思う３８・０%、ある程度そう思う２３・９%、あまりそうは思わない１６・２%、そうは思わない１６・７%、わからない５・３%。

自民党と民主党について、どのように感じているかを順にお聞きします。

あなたはこれからの自民党に期待していますか、期待していませんか。あなたは、これからの民主党に期待していますか、期待していませんか。

期待している自民１５・５%、民主２０・４%、
ある程度期待している自民２０・４%、民主３１・５%、
あまり期待していない自民３１・４%、民主２７・８%、
期待していない自民３０・６%、民主１７・４%、
わからない自民２・２%、民主２・８%。

これからの自民党に、不安を感じますか、感じませんか。これからに民主党に不安を感じますか、感じませんか。

感じる自民５０・６%、民主３４・６%、
ある程度感じる自民３４・８%、民主４１・８%、
あまり感じない自民７・６%、民主１３・４%、
感じない自民４・４%、民主５・９%、
わからない自民２・６%、民主４・３%。

これまでの自民党に満足していますか、満足していませんか。これまでの民主党に、満足していますか、満足していませんか。

満足している自民３・２%、民主２・２%、
ある程度満足している自民１５・１%、民主１６・０%、
あまり満足していない自民３５・２%、民主４２・１%、
満足していない自民４４・６%、民主３５・０%、
わからない自民１・９%、民主４・７％。

これまでの自民党に、失望していますか、失望していませんか。これまでの民主党に、失望していますか、失望していませんか。

失望している自民３８・３%、民主１９・３%、
ある程度失望している自民３４・７%、民主３２・７%、
あまり失望していない自民１４・９%、民主２７・９%、
失望していない自民９・２%、民主１２・８%、
わからない自民３・０%、民主７・２％。

自民党には、政権を担当する能力があると思いますか、ないと思いますか。民主党には、政権を担当する能力があると思いますか、ないと思いますか。

ある自民２３・０%、民主１４・３%、
ある程度ある自民３２・６%、民主３６・５%、
あまりない自民２１・２%、民主２４・３%、
ない自民１７・６%、民主１６・３%、
わからない自民５・６%、民主８・７％。

麻生首相と民主党の鳩山代表とを比べた場合、あなたは、どちらが首相にふさわしいと、思いますか。

麻生首相２７・０%、鳩山代表４８・９%、わからない２４・１%。

あなたは、次の衆議院選挙に関心がありますか、ありませんか。

大いに関心がある４９・１%、多少は関心がある２９・８%、あまり関心がない１５・１%、全く関心がない５・３%、わからない０・６%。

あなたは、次の衆議院選挙の争点として、政党や候補者にどのような問題を取り上げて欲しいと思いますか。次の中から、あれば、いくつでもあげて下さい。

景気対策７５・０%、年金問題５９・０%、雇用対策４８・３%、医療制度改革４６・１%、消費税など税制改革３５・５％、財政再建２６・２%、政治とカネの問題２５・９%、環境問題２２・８%、国会議員の定数削減２２・４%、農業問題１８・７%、中央省庁等の行政改革１６・３％、外交・安全保障１４・３%、国会議員の世襲の制限１４・３％、郵政民営化の見直し１１・１%、その他２・１%、わからない３・０%。

あなたは、次の衆議院選挙の小選挙区では、どの政党の候補者に投票しようと思いますか。

自民党２４・８%、民主党３２・４%、公明党３・６%、共産党２・５%、社民党０・７%、国民新党０・１%、改革クラブ０・１５、新党日本０・１%、その他の政党０・１%、無所属１・１%、未定３４・２％、わからない０・７％。

あなたは、次の衆議院選挙の比例代表では、どの政党に投票しようと思いますか。

自民党２３・５%、民主党３３・０%、公明党３・９%、共産党３・１%、社民党１・０%、国民新党０・２%、改革クラブ０・１%、新党日本０・１%、その他の政党０・１５、未定３４・４%、わからない０・７%。

あなたは、次の衆議院選挙の比例代表で投票する政党を決める時、何を重視したいと思いますか。次の中からあれば、いくつでも。

政党の政権公約（マニフェスト）５６・０%、今の政治を変えようとする姿勢４５・５%、政党の体質や運営の仕方２９・８%、党首の人柄や能力２５・１%、政党の比例代表名簿の顔ぶれ７・６%、好きな政治家がいる政党７・０%、過去に投票した政党５・６%、知人や所属する団体からの依頼４・０%、その他０・６％、わからない８・８％。

あなたは、自民党は、当面する政治課題に、適切に対応できていると思いますか、そうは思いませんか。

適切に対応できている１３・３％、そうは思わない７９・０%、わからない７・７%。

民主党が掲げている政策について、「必要な財源をどのように確保するのかかがはっきりしない」という指摘がありますが、あなたは、その通りだと思いますか、そうは思いませんか。

その通りだと思う６９・６%、そうは思わない２０・５%、わからない９・９%。

あなたは、自民党の政策と、民主党の政策には、はっきりとした違いがあると思いますか、それとも、あまり違いはないと思いますか。

はっきりした違いがある２７・６%、あまり違いはない６３・５%、わからない９・０%。

政権を担当したとき、日本の経済を立て直すことができるのは、自民党と民主党のどちらだと思いますか。

自民党３３・９%、民主党３５・２％、わからない３０・９％。

政権を担当した時、中央省庁の官僚に対して、指導力を発揮できるのは、自民党と民主党のどちらだと思いますか。

自民党３８・１%、民主党３６・７%、わからない２６・２%。

あなたは、次の衆議院選挙の後にできる政権は、自民党を中心とする政権がよいと思いますか、それとも民主党を中心とする政権がよいと思いますか。

自民党を中心とする政権３２・２%、民主党を中心とする政権４９・０%、その他１・４％、わからない１７・４％。

あなたは、仮に、民主党が政権を担当することになった場合、日本の政治は良くなると思いますか、それとも、変わらないと思いますか。良くなる２５・８%、悪くなる９・１%、変わらない５８・９%、わからない６・２%。

あなたは、次の衆議院選挙では、投票に行きますか、行きませんか。

必ず行く（期日前投票を含む）６４・９％、なるべく行くつもり２７・０%、たぶん行かない５・５%、行かない（棄権)２・０%、わからない０・７%。

あなたは、２年前の２００７年７月の参議院選挙の比例代表では、どの政党に候補者、あるいは、どの政党に投票しましたか。

自民党４１・８%、民主党２４・６%、公明党４・７%、共産党３・０%、社民党１・３%、国民新党０・３%、新党日本０・１%、その他の政党０・１%、棄権した８・５%、忘れた・わからない１５・６%。

あなたは、今の国会議員の中で、首相には誰が最もふさわしいと思いますか。

小泉純一郎１２・２%、舛添要一１２・２%、鳩山由紀夫１２・１%、麻生太郎６・０%、岡田克也５・６%、石原伸晃３・８%、鳩山邦夫３・５%、小沢一郎２・９%、菅直人２・７%、小池百合子１・７%、前原誠司１・５%、与謝野馨１・４%、安倍晋三１・３%、谷垣禎一１・０%、渡辺喜美０・８％、町村信孝０・６%、中川秀直０・５％、太田昭宏０・５％、野田聖子０・４%、中川昭一０・２%、その他の人０・４％、いない２１・６％、わからない７・０％」