(天の声)民主党は党内のことについてしっかりと説明責任を果たしてもらいたい | 中川秀直オフィシャルブログ「志士の目」by Ameba

(天の声)民主党は党内のことについてしっかりと説明責任を果たしてもらいたい


読売新聞社説の「民主党も、第3者委員会が出した報告書で幕を引くことなく、党として国民が納得できる説明をしなければなるまい」を民主党はしっかりと受け止めていただきたい。

国民が求めているのは日本の未来に関する政策論争である。その国民が求める政策論争のためにも、民主党は民主党内のことについて、しっかりと説明責任を果たしてもらいたい。(6月20日記)


読売新聞社説「西松献金公判」「小沢氏は『天の声』を説明せよ」

「公共工事の受注で、小沢事務所から『天の声』が出ていた――。法廷という公開の場で検察がこう指摘したのだから、その実態を説明するのが政治家の責務だろう。政治資金規正法違反などの罪に問われた西松建設前社長らの初公判が、東京地裁で開かれた。検察側は冒頭陳述で、民主党の小沢一郎前代表の地元岩手県の公共工事と、隣の秋田県の一部工事で、小沢事務所が受注業者を決定する『天の声』を出していたとして、西松建設が絡んだ5件の工事名を挙げた。

このうち4件は、西松建設含む共同企業体が受注し、落札額は122億円に上った。起訴された公設第1秘書が天の声を出したケースもあった、としている。検察側が主張するように『天の声』を得るための金だったとすれば、西松建設からの献金は賄賂に近いことになる。だからこそ、当事者は献金を隠したかったのではないかとの見方も出ている。

政治資金規正法は、政治家の資金管理団体への企業献金を禁じている。西松建設は、OBを代表とする2つのダミーの政治団体を通じて小沢氏側に献金することで、この規制を逃れていた。前社長はこうした起訴事実を認めるとともに、被告人質問で『法を犯してまでやるべきではなかった』と述べた。

分離公判ともなる小沢氏の秘書はこれに加え、資金管理団体と政党支部の収支報告書に3500万円分の虚偽を記入したとされる。検察側が明らかにした秘書の供述調書では、秘書は『西松建設側の献金と知っていた』という。違法性を認識していたとも受け取れる供述である。小沢氏はこれまで、『寄付をいただく政治団体に、資金をどう捻出したかを尋ねるのは失礼で、詮索しない』と説明してきた。だが、小沢氏が問われているのは、秘書の政治資金規正法違反の有無だけではない。

初公判では、献金と公共工事の受注に密接な関係があったと指摘された。なぜ特定のゼネコンから多額の献金を受けたのか。それを何に使ったのか。こうした疑問にきちんと答えるべきだ。秘書が起訴されて約3か月たった。この間、小沢氏はどこまで事実関係の把握に努めたのか。代表を辞任して済む問題ではない。民主党も、第3者委員会が出した報告書で幕を引くことなく、党として国民が納得できる説明をしなければなるまい」